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清竜人、静寂のホールに歌とピアノを響かせるソロ組曲

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清竜人「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」追加公演の様子。

清竜人「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」追加公演の様子。

清竜人のライブツアー「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」の千秋楽となる追加公演が、昨日12月19日に東京・日本青年館ホールで開催された。

2014年秋から今年の6月17日までのおよそ2年10カ月は“一夫多妻制アイドルユニット”清 竜人25として奇想天外な世界観を作り上げ、さらに清 竜人25解散と前後して立ち上げられたプロジェクト・TOWNでは演者と観客の境目を取り払ったパンキッシュなパフォーマンスを展開するなど、独創的で刺激的な活動が続いた清竜人。その間、ソロでの活動を行ったのは2015年5月の清 竜人25自主企画「清 竜人ハーレム▽フェスタ2015 Vol.4 ~バースデー▽パーティー2days~」(▽はハートマークが正式表記)のステージのみで、通常のソロ公演の開催は2013年末のワンマンツアー「WORK」以来、実に4年ぶりとなった。

ソロでも公演ごとに異なる表現方法を見せてきた清だが、今回のツアーで彼が用意したのはグランドピアノ1台のみ。ピアノの傍には会場ごとに異なる花束が置かれ、昨日の最終公演では紫のバンダの花束が飾られていた。開演時間になると場内は真っ暗になり、バンダの花束にスポットライトが灯る。やがてコツコツと足音だけが響き、清が深く息を吸い込む音に合わせて、もう1つのスポットライトがピアノの前に座る清の姿を照らした。清は2ndアルバム「WORLD」収録曲「ウェンディ」を訥々と歌うと、観客が拍手をする間もなくピアノを奏で、「マドモアゼル」「All My Life」「ぼくはバイセクシャル」と新旧の楽曲を1つの組曲のように歌い上げていく。

しばしの静寂ののち、「あなたにだけは」はアカペラで歌われ、清の絞り出すような声だけがホール内に鳴り響いた。清はさらに1stアルバム「PHILOSOPHY」からの楽曲「違う」やファン人気の高いバラード「痛いよ」、4thシングル「ぼくらはつながってるんだな」のカップリングにのみ収められている「そつぎょう」、2ndシングル「ヘルプミーヘルプミーヘルプミー」とつなげ、「ぼくが死んでしまっても」では再び冒頭の一節をアカペラで披露した。最後に「風もバラも雪もぼくも」を歌うと、清はドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」を演奏し、静かに席を立つ。ここで初めて場内の照明が灯り、張り詰めた空気の中で清の歌と演奏に集中していた観客から大きな拍手が送られた。

清竜人「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」
2017年12月19日 日本青年館ホール セットリスト

01. ウェンディ(2ndアルバム「WORLD」収録)
02. マドモアゼル(2ndアルバム「WORLD」収録)
03. All My Life(6thアルバム「WORK」収録)
04. ぼくはバイセクシャル(5thアルバム「KIYOSHI RYUJIN」収録)
05. あなたにだけは(1stアルバム「PHILOSOPHY」収録)
06. 違う(1stアルバム「PHILOSOPHY」収録)
07. 痛いよ(3rdシングル表題曲 / 2ndアルバム「WORLD」収録)
08. そつぎょう(4thシングル「ぼくらはつながってるんだな」収録)
09. ヘルプミーヘルプミーヘルプミー(2ndシングル表題曲 / 2ndアルバム「WORLD」収録)
10. ぼくが死んでしまっても(3rdアルバム「PEOPLE」収録)
11. 風もバラも雪もぼくも(1stアルバム「PHILOSOPHY」収録)
12. 亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)

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