あらき＆nqrse、フロアを燃え上がらせたツアー最終公演

11月4日に東京・ディファ有明にてあらきとnqrseの全国ツアー「Will O Wisp TOUR」の最終公演が実施された。

ライブ冒頭、オーディエンスの頭上を多数のレーザーが入り乱れる中でステージ上に姿を現したあらきとnqrse。あらきの「いくぞお前ら！」というシャウトを合図に2人は「Will O Wisp」を投下し、観客のテンションに火を点ける。2曲目は動画共有サイトでのコラボ動画が多数の再生数を記録している「インターネッツ・ディスコ」。ファンにとってお馴染みの楽曲ということもあり、フロアから盛大なシンガロングが上がった。nqrseから「Clap Your Hands!」と声がかかり、手拍子が起こると2人は「STARGAZER」「Heather」の2曲をパフォーマンス。4曲目まで彼らはコラボアルバム「Will O Wisp」の曲順にならって楽曲を披露し、オーディエンスを楽しませた。

あらきがステージから掃けると、nqrseはソロで「エメラルドシティ」を歌唱。フロアのペンライトはnqrseのイメージカラーであるピンク一色に染まり、幻想的な風景が広がった。2人がステージ上で合流すると、「XYZ TOUR」などのイベントでの鉄板曲「ECHO」へ。あらきの伸びやかな高音ボーカルにnqrseのラップが絡み合い、オーディエンスを圧倒した。ライブがひと段落するとnqrseは「MCが一番緊張する」と言いながら「でももっとMCがヤバイ奴がいる」と、あらきを指指す。あらきは少し緊張した面持ちでフロアを見渡し、ペンライトが赤とピンクしかないことに触れ、「赤とピンクしかない。山火事ですよ」と話し、ファンに感謝の言葉を伝えた。

ライブ終盤、ステージ上にあらきだけが残ると彼は「一騎当千」「ヒバナ」のボカロ曲をソロで熱唱。彼が「歌えるよね？」と促すとフロアからはシンガロングが上がり、一体感のあるパフォーマンスが繰り広げられていった。本編最後の楽曲「Shooting Star」の歌唱前に、あらきとnqrseはオーディエンスに「ペンライトを好きな色に変えてほしい」と声をかける。あらきは「それぞれの思いを色にして、ここに素晴らしい景色を作りたい。最後の曲を一緒に作り上げてください」と話し、「Shooting Star」をnqrseと共に歌唱。曲中、あらきが合図を送るとフロアには色とりどりのペンライトの光が揺れ、会場内がピースフルな雰囲気に包まれる中、ライブ本編は締めくくられた。

熱烈なアンコールに応えて2人は「太陽系デスコ」を歌い、再びオーディエンスのテンションに火を点ける。MCであらきは「ライブをやるとこんなにたくさんの人に応援されてるんだって実感して、胸が熱くなる」と語る。nqrseはツアーを振り返りながら「MCが苦手すぎて、実は漫才を考えていた」と切り出し、実際に2人で漫才を披露する流れに。簡単な打ち合わせをして挑戦してみるも、漫才は失敗。しかしフロアからは笑い声が上がり、苦笑しながらも2人は満足そうな表情を見せた。最後に2人は「“あらなる”の始まりの曲、出会いの曲」という曲紹介から、2人が初めてコラボ動画を投稿した楽曲「妄想感傷代償連盟」を歌唱。全国ツアー「Will O Wisp TOUR」をフィナーレに導いた。