このツアーは彼らが最新ミニアルバム「RIVER」を携えて行っていたもの。ツアーファイナルとなったこの日はワンマンライブで、チケットはソールドアウトした。
ステージに登場すると清水エイスケ(Vo, G)が「奈良県から来ました、Age Factoryです」とつぶやいた後「ここにいるヤツらは全員間違っていない! 証明していく!」と叫び、ライブをスタートさせる。西口直人(B)と増子央人(Dr, Cho)は強固なビートを奏で、清水はそれに負けじと声を張り上げて歌唱した。初めから轟音と清水のシャウトで場内を満たしていた彼ら。しかし「RIVER」の演奏前には楽器の音を止め、静まり返る中で清水が「何者でもない、俺もお前も。ただこの時代を生きとる。情熱だけはある。何もかも塗り替えてやる!」と宣言。すべてを言い終えるとパワフルな演奏が始まり、観客は彼らの熱演に応えるように拳を突き上げていた。
彼らはその後も、「疾走」「Puke」といったエッジーなナンバーを激情的に演奏したかと思えば、静寂の中で清水が言葉や歌詞をつぶやいたり、「Seventeen」や清水が「めちゃくちゃ好きな曲」だと言う「left in march」などのミディアムチューンを優しく届けたりと、緩急つけたライブを進行。MCではツアーを回想し清水が「ぶっ飛ばしましたね、ここまで」と道のりを振り返り「汗でギターが浸水しかけた」と言い、それに対し増子が、清水がエフェクターボードにビニールの防水カバーをかけていることを明かして「見るたびに笑ってしまいそうになる」と楽しそうに話した。そして清水が「アルバムを出した時点よりもツアーを回り終えたときが脂が乗ってます。今日がツアーの中でも最高だと自負しております!」と自信をのぞかせた。
中盤にはゲストギタリストとして有村浩希、ゲストボーカルにCrispy Camera Clubのミサトを招集し「SUNDAY」をプレイ。さらにライブ初披露となる「autumn beach」も5人でグルーヴィーに届けた。ライブ終盤、清水はツアー中に感じたこととして「自分の中でAge Factoryというバンドとどう向き合っていくかを考えたときに、誰も知らない、想像もつかない感じでこの先も続いていくんだと思った。俺たちは誠実にただまっすぐ好きな音楽をやって、俺たちのことが好きな人に届けばいい気がした」と真摯に語る。最後には清水がこの日もギターが汗で浸水してしまったことを告白。新しいギターに持ち替えると「もっと俺たちらしくやろうと思いました。Age Factoryでした。ありがとうございました」と挨拶して「Tours」でライブ本編を締めくくった。
なおバンドは本ツアーの追加公演として12月2日に奈良・奈良NEVER LANDにてワンマンライブを行う。
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Age Factory 2017 FINAL ONE MAN
2017年12月2日(土)奈良県 奈良NEVER LAND
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