Northern19、満員のツアーファイナルで「明日からも胸を張ってやっていく」

Northern19がライブツアー「6th Full album “LIFE”リリース LIVE tour 2017」の最終公演を昨日11月3日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催した。

このツアーは彼らが4月にリリースした6thフルアルバム「LIFE」を携えて5月から行っていたもの。ソールドアウトとなったこの日のツアーファイナルはゲストにdustboxを迎えて実施された。

dustboxはJOJI（B, Vo）が「あっという間に終わるからな」と宣言し、「Right Now」「Dive」といったメロディアスなナンバーを次々と連投していく。MCでメンバーは今回のツアーで数公演競演したことに触れ、打ち上げでのエピソードなどを明かして場内の笑いを誘ったほか、SUGA（Vo, G）は「今日誘ってもらって超うれしいです！」と笑顔を見せていた。そして「Northern19が出てくる前にここを沸騰させようぜ！」というSUGAの言葉からバンドはラストスパートへ。彼らは「Here Comes A Miracle」でファンのシンガロングを生み出し、「Hurdle Race」ではフロアにサークルモッシュが発生させる。そしてSUGAが「あいつらの明日を願って」と言葉を送り、最後に「Tomorrow」を届けてNorthern19へバトンを渡した。

Northern19の笠原健太郎（G, Vo）、井村知治（B, Vo）、馬場豊心（Dr, Cho）は向き合って呼吸をあわせると、アルバムの1曲目「AKASHIC RECORD」でライブをスタート。さっそくフロアは盛大なシンガロングに包まれた。笠原は「今日はシンプルに、自分たちがやってきたものを思いっきり出して楽しんでいこうと思う」と意気込みを述べる。そして彼の伸びやかな弾き語りから始まる「MY DAWNING」、フロアにたくさんの拳が上がった「PRIMAL」などアルバム収録曲を中心にしたセットリストを展開する。MCでは笠原が「LIFE」について「めちゃめちゃいいアルバムだよね。日本のメロディックパンクロックの金字塔を作っちゃったと思う」と胸を張っていた。

笠原が悩んでいた時期に制作したと言う「HEARTBREAKER」、「ファックの気持ちを込めた」と言う「CYNICAL」といったマイナーコードのナンバーを続けたのち、秋の夜長にぴったりの「SLEEP」、冬を歌った「BEAUTIFUL NAME」と季節感のあるミディアムチューンを続ける彼ら。さらに「CLARITY」では冒頭のパートを笠原がアカペラで歌い上げ、豊かな表現力も見せていった。

曲間にしきりに「最高だね！」と声を弾ませていた笠原。後半には「本当に楽しかった」と今ツアーについて言及し、「やればやるほどバンドは楽しくなる」と結成からこれまでの15年を振り返った。またこの日のゲストであるdustboxについて「会うとプラスのバイブスを与えてくれるバンド。そういうバンドに俺たちもなりたい」と思いを重ねた。

「BELIEVER」の演奏前には笠原が「15年間も素敵な夢を見させてくれてありがとう！ すべての諦められない野郎たちへ！」と声を上げ、初期からのキラーチューン「STAY YOUTH FOREVER」では大きなシンガロングが発生した。さらに笠原がバンドを続ける苦悩を述べ、「でも自分のやりたいことはやっぱりこれなんだよね」とバンドの楽しさを説く。さらに「今日が最高だったから明日からも胸を張ってNorthern19をやっていこうと思う」と自信に満ちた表情で語ると、バンドは最後に強固なアンサンブルで「NOW IS FOREVER」を届けた。

アンコールでバンドはdustboxのJOJIのリクエストだと言う「TONIGHT, TONIGHT」をドロップ。さらに「NEVER ENDING STORY」「WE'LL BE ALRIGHT」を続けた。3人が捌けると再びアンコールを求める声が上がり、メンバーはみたび登場して「SUMMER」を演奏。明るくなったフロアに発生した大きなサークルモッシュを見て3人は弾けるような笑顔を見せ、約半年におよんだツアーの幕を下ろした。

なおバンドは2018年2月9日に東京・TSUTAYA O-EASTにて自主企画イベント「HOLY DIVERS vol.1～Northern19 15th Anniversary Special～」を開催することを発表した。バンドのオフィシャルサイトでは11月19日23:59までチケットの先行予約を受付中。