「骨折れるくらい楽しかった」aiko、みんな一緒に“ずるむけ”になったLLR8最終公演

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aikoが9月7日に東京・Zepp Tokyoでライブハウスツアー「Love Like Rock vol.8」の最終公演を開催した。

aiko「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.8』」ツアーファイナルの様子。(撮影:岡田貴之)

aiko「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.8』」ツアーファイナルの様子。(撮影:岡田貴之)

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彼女は今回、「Love Like Rock」シリーズとしては過去最大規模となる9会場31公演を実施。最終日、このツアーで10公演目となったZepp Tokyoのステージの幕が開くと、赤のアシンメトリーのフリルドレスを身にまとい、靴下やスニーカーも赤でそろえたaikoがバンドメンバーと共に姿を現した。1曲目「夢見る隙間」のジャジーなサウンドがフロアを揺らし、彼女も髪を振り乱して序盤から熱いパフォーマンスでファンを煽る。

aiko「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.8』」ツアーファイナルの様子。(撮影:岡田貴之)

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「『Love Like Rock vol.8』最終日! 皆さん! よろしくお願いしまーす!!」と声を上げたaikoは「Power of Love」で一気に花道を駆け抜け、センターステージへ。会場中の観客に挨拶するようにくるくると回りながらハツラツと歌い、ハッピーな空気感を広げていく。最終公演を前に緊張していたという彼女だが、「今日はみんなの顔をしっかり見て、しっかり目を合わせて、心の中をえぐるような。そんな1日にしたいなと思ってます!」「みんなが忘れられないような1日にしたいなと思います!」と堂々と宣言した。

「プラマイ」演奏後のMCでaikoは、昨日も来場していたというファンから、常連のファン、初めて来場したという人にまでラフに話しかけながら長尺のトークを展開していく。しゃべりたりない彼女は、次の曲の準備をするバンドメンバーに向け「歌うと思って準備してるやろ! まだやらへんよ!……やっぱ歌います!」とフェイントをかけてお茶目に笑う場面も。その後は「アンドロメダ」や「えりあし」といったミディアムナンバーをじっくりと届け、オーディエンスを魅了した。

“後半戦”を前に、aikoは「みんな一緒にずるむけましょう。私1人だけずるむけるのは嫌なので、皆さんを道連れにして帰りたいと思います」とおなじみの「男子! 女子! そうでない人!」のコール&レスポンスを実施。警備のお兄さんまで見事にジャンプさせた彼女は、キーボードの音色が弾ける「beat」やキレ味の鋭いロックチューン「小鳥公園」「舌打ち」を熱く歌い、会場をヒートアップさせる。アッパーチューンの連続に汗だくで息を上げたaikoだが、さらに力を振り絞るように「赤いランプ」を熱唱した。

aiko「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.8』」ツアーファイナルの様子。(撮影:岡田貴之)

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彼女はラストナンバーを前に「これからもみんなのそばにいられますように! みんな! もっともっと楽しんでいってください! 『be master of life』!!」と咆哮しながら楽曲を紹介。そんな「be master of life」の大サビ前に演奏を止めると、彼女は「みんなに会えるのが自分にとって大切で。緊張して、うれしくて、待ち遠しくって、終わってしまうのが嫌なんだなとすごく思いました」と思いを述べる。そして「ここで“メンバー紹介”をしたいと思ってます。この会場にいる素晴らしい皆さん……全員ー!」と声を上げると、客席の“メンバー”から大きな歓声が上がる。彼女が力強い歌声で大サビに入ったところでフロアには銀テープが発射された。

ファンのアンコールに応えたaikoは、黒のツアーTシャツにデニムボトム、赤のソックス、白のスニーカーという衣装で登場。「恋をしたのは」でしっとりとライブを再開した。彼女は改めて来場したファンに感謝したのち、「ライブのアンケートをずっと読んでると、(aikoのライブの来場数が)2桁とか3桁になってる人とかいるの。だからね、いろんなaikoのことを見てくれてるんやなと思うぶん、自分もすごい張り切ってがんばろうと思って。“今日ひさしぶりに出張に行ってた旦那さんが帰ってくるから、めっちゃがんばって料理作ったらめっちゃ濃い味やった”みたいな(笑)、そういうのが最終日なんですよ」とうれしそうな表情を浮かべた。

さらにこの日はダブルアンコールも行われた。そのステージでは「最終日なのでこのツアーを振り返って、あと……もう数曲やってもいい? その数曲をしっかり楽しんでもらうためにも、みんなにちょっと話します」と述べたaikoから、8月12日の新潟・新潟LOTS公演で足の甲を骨折していたという衝撃的な告白が。観客が驚きと心配の声を上げるも、aikoはスクリーンに大写しにされた靴下を上げ下げし、包帯をセクシーに見せつけてフロアを沸かせる。彼女は自身の思いを尊重して、骨折の翌日から最終日まで7公演をスタッフやバンドメンバーがサポートしてくれたことを明かし「でもホントに大丈夫なんですよ! 喉以外のことはあんまり痛くない。骨折していても、ライブでみんなの顔を見たときに『あれ? なんやったっけ?』って思うんです。助けていただいてありがとうございます」と観客に感謝の気持ちを表した。その後彼女は「エナジー」「mix juice」、そして「鏡」のロックバージョンをフルスロットルで披露。「鏡」の最後にはファンとaikoのパワフルな合唱が起こった。彼女がステージをあとにすると、ツアーファイナルのために制作されたエンディングVTRの放映へ。この映像は「骨折れるくらい楽しかった 本当にありがとうございました」というaikoの手書き文字で締めくくられた。

ツアー中の7月にデビュー20周年イヤーに突入したaiko。ファンは彼女の今後の活動を楽しみにしておこう。

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aiko「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.8』」2017年9月7日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 夢見る隙間
02. milk
03. 相合傘
04. Power of Love
05. なんて一日
06. 恋愛
07. プラマイ
08. ドライヤー
09. アンドロメダ
10. えりあし
11. 雨踏むオーバーオール
12. 恋のスーパーボール
13. 明日の歌
14. beat
15. 小鳥公園
16. 舌打ち
17. 赤いランプ
18. be master of life
<アンコール>
19. 恋をしたのは
20. Loveletter
21. キラキラ
<ダブルアンコール>
22. エナジー
23. mix juice
24. 鏡

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