5月発売のアルバム「熱源」のリリースツアーとして、さまざまなゲストを迎えながら全19公演が行われた「高機動熱源体」。cinema staffはワンマンライブとなった今回のファイナル公演で全21曲を届け、会場に集まった満員の観客を熱狂させた。
ギターのフィードバック音と共に最新アルバムのタイトル曲「熱源」でライブをスタートさせた4人は、三島想平(B)の「俺たちがcinema staff! 始めます!」という雄叫びから「返して」「AMK HOLLIC」をノンストップで披露。「チェンジアップ」では辻友貴(G)がフロアにダイブし、序盤から会場を盛り上げた。
最初のMCで飯田瑞規(Vo, G)が「さっそくめちゃくちゃ楽しいです」と笑顔で語ったあと、バンドは観客とクラップを繰り広げる「el golazo」を演奏。曲の終わりには三島が「この笛をしばらく吹けなくなると思うと非常に切ないですが、吹かせていただきます!」とホイッスルを吹き鳴らした。その後「diggin'」「希望の残骸」の演奏を経て、飯田は「各地で間違いなくいいライブをしてきました」と自信に満ちた顔で今回のツアーを振り返った。
ライブ中盤には三島の「僕らには想像力という名の翼が必要なんだよ!」という叫びに続き、4人は「想像力」を投下する。さらにミドルテンポの「souvenir」「波動」「salvage me」でオーディエンスを魅了した彼らは、それぞれツアーの感想を語りだす。久野洋平(Dr)は「明日からもう1周やろうか!」と冗談を飛ばしつつファンに感謝の気持ちを伝え、三島は「『熱源』というアルバムは今日をもって完成すると思っていまして、皆さん一緒に完成させましょう」と観客に呼びかけた。
ここまで14曲を届けた4人は「混ざっていけよ」という言葉と共に「pulse」「エゴ」「theme of us」を立て続けにパフォーマンスし、フロアの熱気を上昇させていく。そして「関わってきてくれた人たちの気持ちを全部ひっくるめてバンドをやっていきたいなと思っています」と語った飯田のギターの演奏から「僕たち」を披露し、ライブ本編を終えた。
アンコールで再びステージで登場したcinema staffは「西南西の虹」でコール&レスポンスを展開。続く「GATE」の曲中には観客にサビを歌わせて会場を1つにし、ダブルアンコールでは「終わりたくないからやろっか!?」とファンを喜ばせてから「Poltergeist」を熱演。三島はフロアにダイブし、辻はTシャツを脱いで彼の代わりにベースを弾き鳴らすパフォーマンスでファンを熱狂させた。最後には三島が「10月14日、野音で待つ」と10月14日に東京・日比谷野外大音楽堂で行われるワンマンライブ「two strike to(2) night ~万感の日比谷編~」について触れ、全国ツアー「高機動熱源体」を締めくくった。
cinema staff「高機動熱源体」
2017年7月28日 LIQUIDROOM セットリスト
01. 熱源
02. 返して
03. AMK HOLLIC
04. チェンジアップ
05. el golazo
06. diggin'
07. 希望の残骸
08. メーヴェの帰還
09. ビハインド
10. 想像力
11. 青写真
12. souvenir
13. 波動
14. salvage me
15. pulse
16. エゴ
17. theme of us
18. 僕たち
<アンコール>
19. 西南西の虹
20. GATE
<ダブルアンコール>
21. Poltergeist
cinema staff「two strike to(2) night ~万感の日比谷編~」
2017年10月14日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂
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万感のD. @FlpDox
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