the pillowsツアーファイナルで新旧オルタナ曲を次々に

the pillowsが3月リリースの最新アルバム「NOOK IN THE BRAIN」を携えて27公演のライブツアー「NOOK IN THE BRAIN TOUR」を実施。そのファイナル公演が7月22日に東京・Zepp Tokyoで行われた。

この日のライブはアルバム「NOOK IN THE BRAIN」の1曲目である英語詞ナンバー「Envy」でスタート。バンドにとってひさびさのオルタナティブロックアルバムである「NOOK IN THE BRAIN」からの楽曲に加え、彼らは「I think I can」「MY FOOT」「New Animal」「Last Holiday」など過去のオルタナ曲を次々に披露していく。そして「オルタナティブミュージックを楽しんでくれ！」というMCを合図に「インスタント ミュージック」が演奏され、オーディエンスは熱狂。さらに「次に新曲をやります」と告げ、このツアー会場で限定販売されたシングルの表題曲「どこにもない世界」が披露された。

「次の曲は別に愛情がこもっているわけじゃありません」と曲紹介して「Coooming sooon」を歌ったのち、山中さわお（Vo, G）は「パーフェクト・アイディア」を歌唱。普段はギターを抱えて歌う山中だが、この2曲はハンドマイクで歌い上げた。それまでのシリアスな雰囲気から一転した、ミラーボールの光と派手な照明を浴びながらのパフォーマンスにオーディエンスはおおいに沸いた。演奏を終えたあとで、山中は「こんな48歳になるとは思っていなかった。『ストレンジ カメレオン』を作ったのは僕です」とおどけてみせた。そして1999年発表のアルバム「HAPPY BIVOUAC」の収録曲「Advice」でライブ本編は終了した。

「素晴らしい時間を過ごさせてくれた君たちにプロポーズしてやる」と山中が叫び、彼らは「プロポーズ」をアンコールの1曲目に演奏。会場の盛り上がりはメンバーを高揚させ、それがさらに客席を盛り上げる。その相乗効果の中で演奏されたアンコール2曲目「Funny Bunny」では盛大なシンガロングが沸き起こった。山中は観客に向けて「こうやって熱い気持ちをやりとりしていると不思議な気分になるんだ。みんなとは友達ではないけど何かが確実につながっている。この熱い時間が君たちにとっても自分にとってもかけがえのない時間になっていると信じます。よくぞ五感を使ってthe pillowsを見つけて理解してくれたと思います。何が言いたいかというと、ありがとう！」と感謝の気持ちを伝えた。2度目のアンコールで彼らは、いつものようにビールを飲みながらダラダラとトークをしたのち「Locomotion, more! more! 」を披露。さらに3回目のアンコールとして「ハイブリッド レインボウ」を演奏してツアーは終幕した。

the pillowsは11月より全国8会場でライブツアー「RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.1」を開催。このツアーではthe pillowsの“第3期”と呼ばれる時期の序盤に発表された、1997年の5thアルバム「Please Mr.Lostman」と1998年の6thアルバム「LITTLE BUSTERS」の収録曲でセットリストが組まれたライブが各地で披露される。