back number、命懸けで挑んだたまアリで24曲熱演

13

6111

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 1302 4635
  • 174 シェア

back numberが本日6月11日に沖縄・沖縄コンベンションセンターにてライブツアー「All Our Yesterdays Tour 2017」を終幕させた。ここでは6月4日の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の模様をレポートする。

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)

大きなサイズで見る(全8件)

このツアーは昨年12月リリースのベストアルバム「アンコール」を携えて開催されたもの。バンドは村田昭(Key)、矢澤壮太(G, Cho / URCHIN FARM)、藤田顕(G / PLECTRUM)をサポートメンバーに迎えた6人編成で全30公演を実施した。なお、前日とあわせてこの2日間が、彼らにとって初めてのさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブとなった。

清水依与吏(Vo, G)(撮影:佐藤祐介)

清水依与吏(Vo, G)(撮影:佐藤祐介)[拡大]

モノクロのオープニング映像が終わると、LED映像を映し出していたビジョンの後方にメンバーの姿が。彼らを取り囲むように映像が立体的に浮かび上がる演出が施され、バンドは「はなびら」でエモーショナルにライブの幕を開けた。演奏が終わると、ビジョンにバンドロゴが映し出され、場内が大歓声に包まれたところで清水依与吏(Vo, G)が「さいたまー!」と声を上げる。会場は一気に明るいムードに変化し、バンドは「高嶺の花子さん」「そのドレスちょっと待った」といったアップテンポなナンバーでオーディエンスのテンションを引き上げていった。

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)[拡大]

清水は「一生懸命やるしかできないんですけど、これが俺らのおもてなしなので……楽しむ人は楽しむ、昔の傷をえぐる人はえぐって、それぞれ楽しんでもらえれば」と笑いを交えつつ、この日の意気込みを語った。その後もベストアルバムの収録曲を中心にした、人気曲の連投でオーディエンスを喜ばせる彼ら。「クリスマスソング」では会場の天井一帯に降雪を思わせるライトが点々と灯り、「10年前に作った」という「fish」ではステージが薄青い照明で染められるなど、楽曲にあわせた演出でもオーディエンスを魅了していった。また「黒い猫の歌」の演奏前には清水が「歌詞が(ステージの周りに設置されたビジョンに)出るんですけど、歌と同時なので結局暗記してないと一緒に歌えない(笑)」と説明して場内の笑いを誘うなど、軽妙なトークも健在。かと思えば、小島和也(B, Cho)の繰り出すおどろおどろしいベースラインから始まった「MOTTO」ではバンドとしてのグルーヴを見せつけ、曲間では栗原寿(Dr)がパワフルなドラムソロを披露するなど、アグレッシブなプレイでも観客を惹き付けた。

いったんメンバーがはけ、スクリーンには恋愛をモチーフにした詩が映し出される。ステージに戻ってきた彼らは「幸せ」を静かに演奏。清水の情感たっぷりな歌声で、場内には感傷的なムードが漂った。続く「助演女優症」では清水が歪んだギターをかき鳴らし、アウトロでは感情を吐き出すように動き回った。

清水は「stay with me」を丁寧に歌い上げたのち、長いお辞儀をして「この2DAYSが人生初のさいたまスーパーアリーナでのワンマンです。それを見届けていただいて光栄に思っています」と語り始める。さらに彼は「バンドマンっていうのはどれだけ自信を持って曲を作ろうが、ライブをしようが、誰かがいいって言ってくれないと何にもならない難儀な商売なんだよね」と続け、「これからも一生懸命自分たちになりに『これがいい曲じゃないか、いいライブじゃないか』というものだけを見せていきたい。back numberを好きなみんなが人に自慢できるようなバンドになるんで、これからもよろしくお願いします」とファンへメッセージを送った。温かい拍手を受けた彼らは「繋いだ手から」「青い春」を続けて再び場内をヒートアップさせると、清水が「愛してるぞー!」と声を上げた「スーパースターになったら」で本編を締めくくった。

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)

「back number "All Our Yesterdays Tour 2017"」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:佐藤祐介)[拡大]

アンコールで再びステージに登場した清水は「さいたまスーパーアリーナって小さいんだね、とか言ってみる」と笑いを誘ったのち、声のトーンを下げると「正直、ステージに上がる前、歌えないと思ってました」とこの日の喉の不調を明かす。しかしながら「だったら今日で最後でいいやと思って命懸けでステージに上がりました。一生懸命やってきてよかったです。最高な1日になりました」と素直な思いを吐露した。そしてバンドはすべての力を出し切るように「日曜日」「海岸通り」を届けて、大盛り上がりのうちにライブを終える。名残惜しむようにステージをゆっくりと歩く彼らの後押しをするように、BGMの「はなびら」のインストゥルメンタルバージョンにあわせて場内からは大合唱が発生し、温かなムードでライブは終幕した。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全8件)

back number "All Our Yesterdays Tour 2017"
2017年6月4日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. はなびら
02. 高嶺の花子さん
03. 003
04. そのドレスちょっと待った
05. 花束
06. クリスマスソング
07. fish
08. 黒い猫の歌
09. アップルパイ
10. MOTTO
11. SISTER
12. 幸せ
13. 助演女優症
14. 恋
15. ハッピーエンド
16. 君の恋人になったら
17. 光の街
18. stay with me
19. 繋いだ手から
20. 青い春
21. スーパースターになったら
<アンコール>
22. 世田谷ラブストーリー
23. 日曜日
24. 海岸通り

全文を表示

読者の反応

どらけけ @dorakekeken

back number、命懸けで挑んだたまアリで24曲熱演 - 音楽ナタリー https://t.co/vlTp8wjNsR

コメントを読む(13件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 back number の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。