今日の愛し方はなかなか激しいでしょ？ D'ERLANGER再結成10周年で新旧曲を熱演

D'ERLANGERが4月22日に東京・チームスマイル・豊洲PITにて、単独ライブ「REUNION 10th ANNIVERSARY -薔薇色の激情-」を行った。

2007年4月22日に東京・日比谷野外大音楽堂で実施した再結成ライブからちょうど丸10年の節目となったこの日。真っ白な十字架が2つ飾られたステージに現れた4人は向かい合うと、「dummy blue」でアニバーサリーライブの幕開けを飾った。CIPHER（G）が奏でる鋭いギターの音色にkyo（Vo）は艶のある歌声を絡ませ、SEELA（B）とTetsu（Dr）は太いグルーヴで会場を揺らしていく。「SADISTIC EMOTION」でひと盛り上がりしたあと、kyoは「よく来たぜ！」と観客を歓迎。「ひさしぶりのライブです。めいっぱい楽しんでいこうと思います。今夜は惜しげもなく、D'ERLANGERのあんなところやこんなところをお見せしようと思います」と笑いながら口にして「柘榴」につなげた。さらに4人は「SO...」「Angelic Poetry」「Singe et Insecte」と新旧のメロディアスなナンバーを畳み掛けオーディエンスを熱狂させる。

kyoはMCのたびに感慨深そうに再結成以降の日々を振り返り、中盤では2015年にリリースしたアルバム「Spectacular Nite -狂おしい夜について-」をアメリカ・ロサンゼルスでレコーディングしていたときのエピソードを披露。ベニスビーチに落ちる夕日を観ながら、「俺たちを待っている人は海の向こうにいるんだな。俺たちを愛してくれる人たち、愛している人たちがいるんだな」と実感したことをうれしそうに語る。そして4人は「Spectacular Nite -狂おしい夜について-」に収録されているラブソング「BABY」を丁寧に奏でた。

時間が経つにつれて場内は熱気で満ち、「LULLABY」の演奏中にkyoは歌を一瞬オーディエンスに任せ上着を脱ぐ場面も。また彼は「今日のD'ERLANGERの愛し方はなかなか激しいでしょ？」と口にしながら、「もっともっと欲しいよね？」とオーディエンスを煽った。そんな言葉から「LOVE/HATE」や「an aphrodisiac」など激しいナンバーが続き、ライブはクライマックスへと突入していく。D'ERLANGERのライブを彩ってきた「Loveanymore」を経て、4人は「LA VIE EN ROSE」を高らかに奏でる。ステージがまばゆい光で包まれる中、メンバーの熱演に合わせてオーディエンスの歌声が響きわたった。

熱烈なアンコールに応えてステージに戻ってきた4人は、うれしそうにフロアを見渡す。kyoは5月にニューアルバム「J'aime La Vie」をリリースすることと、同月よりツアーが開幕する旨を伝え「たくさん会いたいです」と笑顔で口にした。また彼の「もうちょっと遊ぼうか？」という言葉を機に、CIPHERが奏でるドライブ感のあるフレーズを口火に4人は「CRAZY4YOU」をプレイ。そして最後に彼らが届けたのは、kyoの色気のある声と躍動感のあるバンドサウンドが溶け合う新曲「バライロノセカイ-Le monde de la rose-」だった。曲の終盤でkyoは「また会いましょう。愛してます！」と叫び、4人はライブの始まりと同じように再び向かい合うと、最後の1音を勢いよく鳴らす。そして新作への期待を煽る形でライブを締めくくった。

なおライブの最後に披露された「バライロノセカイ-Le monde de la rose-」は主要配信サイトにてダウンロード可能。YouTubeではミュージックビデオが公開されている。

D'ERLANGER「REUNION 10th ANNIVERSARY -薔薇色の激情-」2017年4月22日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト

01. dummy blue
02. SADISTIC EMOTION
03. 柘榴
04. SO...
05. Angelic Poetry
06. Singe et Insecte
07. DARLIN'
08. BABY
09. LULLABY
10. Dance naked,
Under the moonlight.
11. LOVE/HATE
12. an aphrodisiac
13. Skelton Queen
14. Loveanymore
15. LA VIE EN ROSE
＜アンコール＞
16. CRAZY4YOU
17. バライロノセカイ-Le monde de la rose-