神聖かまってちゃん、ツアーファイナルで涙腺崩壊「でも感謝の言葉を贈る気はありません」

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神聖かまってちゃんが2016年11月からスタートしたワンマンツアー「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアー」の最終公演を1月29日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。チーナの柴由佳子(Violin)をサポートに迎えた5人編成でライブを披露した。

の子(Vo, G)(撮影:佐藤哲郎)

の子(Vo, G)(撮影:佐藤哲郎)

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神聖かまってちゃん(撮影:沼田学)

神聖かまってちゃん(撮影:沼田学)[拡大]

の子(Vo, G)は1月22日に行われたこのツアーの福岡公演で、ギターのヘッドを左目にぶつけてまぶたを5針縫うけがをしており、この日は眼帯をしてステージに登場。「今日はお互い死のうぜ」と観客に気合を見せ付けつつ、「たんぽぽ」からライブをスタートさせた。その後も彼らはノンストップで曲を畳み掛け、メンバーのテンションの高さを受けて、3曲目の「新宿駅」を歌い終えた頃にの子は「昨日抜糸したばっかりの傷口が張り裂けそう!」と声を上げていた。

メンバー4人の仲よさげなトークを合間にはさみつつも、ライブはハイペースで進行。タイトでパワフルなリズム隊の上で、ギター、シンセサイザー、バイオリンの音が会場いっぱいに広がっていく。「緑の長靴」ではの子がアコースティックギターに持ち替えてシンプルな演奏でまっすぐな歌をオーディエンスに届けた。「ロックンロールは鳴り止まないっ」で会場を盛り上げたあとは「背伸び」「ちりとり」とバラードを2連発。「ロックンロールは鳴り止まないっ」では観客に向けて「ここであのときの大島亮介(の子の本名)を見てくれよ!」と叫び、「ちりとり」では過去の自分と対話して諭すように「仕方ねえだろ大島!」と連呼した。

「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアー」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:佐藤哲郎)

「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアー」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:佐藤哲郎)[拡大]

「drugs,ねー子」ではの子とmono(key)が楽器を置いてハンドマイクで大暴れ。の子はズボンが脱げてパンツ1枚になりながら絶叫する。本編最後の曲を演奏する前に、4人はバンドが来年結成10周年を迎えることについてトーク。monoは「信じられますか? 僕らからしたらあっという間ですよ」、みさこ(Dr)は「私が加入したときに『23才の夏休み』って曲ができて、その中で『そして33才さ』って歌ってたけど、本当に33歳が近付いてきて震える」としみじみ語った。そして本編最後に演奏されたのは「コンクリートの向こう側へ」。ミラーボールの光が会場を照らす中、まるで聴く者を音の海に沈めるように、バンドは美しいノイズを放出した。曲が終わると同時にの子以外のメンバーはすぐに退場。ギターを弾きながら気持ちよさげに歌い上げていたの子は、周りに自分以外誰もいなくなったことに気付いてそそくさとステージを後にした。

アンコールでバンドが再びステージに戻ると、彼らは一言も発さないままライブを再開。本編ラスト「コンクリートの向こう側へ」の余韻を引き継ぐように、ダウナーな「マイスリー全部ゆめ」を気持ちを込めて熱唱した。そして派手な照明とミラーボールに照らされながら「フロントメモリー」に突入し、観客の興奮も最高潮に。フロアにダイブしたの子は跳ね返されてステージの角に頭を強打したが、痛みに苦しみもだえながらも力いっぱい歌い上げた。

の子(Vo, G)(撮影:佐藤哲郎)

の子(Vo, G)(撮影:佐藤哲郎)[拡大]

2度目のアンコールで、の子はオーディエンスに向けて「神聖かまってちゃんは、いい意味でも悪い意味でも『変わった』って言われるようになった。一番の理由は俺が大人になったってことだと思う。でも、変わらないものがある。俺たち神聖かまってちゃんは最高だってことだ。でもそれはスタッフの人とかのおかげで、4人だけじゃできなかったことなんだよ。そして何よりもファンの人たちや、ニコ生のリスナーの奴らのおかげ」と今の素直な気持ちを伝えたのち、「でも感謝の言葉を贈る気はございません。音で! ここでしか鳴らせない爆音で! お前らに叩きつけるのみなんだ! 言葉じゃねえんだ!」とシャウト。「この大人数を前に、16歳の頃に作った曲を歌えることを誇りに思います」と語って、ラストナンバー「リッケンバンカー」を歌い始めた。

「リッケンバンカー」では、「お前らも歌え!」というの子の声に煽られて会場中で大合唱が沸き起こり、その様子を見たの子は感極まって泣き崩れてしまう。歌えなくなったの子をカバーしようとmonoが声を張り上げて歌い始め、その後ろでコーラスをするちばぎん(B)の目にも涙が浮かんでいる。その後、の子はバンドの演奏を一旦制止。アカペラで歌うmonoと観客による「夏が流れてく」というリフレインをバックに、の子は「本当に皆さんありがとうございます、お前らの支えがあって、お前らが付いてきてくれて、神聖かまってちゃんはあるんだよ!」と力の限りに叫んだ。曲が終わるとの子は「スタッフもお前らも含めて全員で神聖かまってちゃんなんだよ! そして神聖かまってちゃんは、今までにないくらい最高の状態なんだよ! お前ら一生付いてこい!」とオーディエンスに言い放ち、これにmonoが「どこまでも付いていくよ、お前に」と返答。「俺たちのこのチームでもっと高みを目指そうぜ!」「次は国技館だな!」と連呼し続けるの子を、ちばぎんが肩車で運び出してライブは終幕した。

なお、本公演はワンマンツアー「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアー」のツアーファイナルとして行われたが、みさこのインフルエンザ発症により1月10日の北海道・札幌KRAPS HALLが延期になったことを受けて、同会場で3月15日に振替公演が行われることが決定している。

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神聖かまってちゃん「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアーファイナル!!」2017年1月29日 東京都 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. たんぽぽ
02. 自分らしく
03. 新宿駅
04. 天文学的なその数から
05. 肉魔法
06. ゆーれいみマン
07. グロい花
08. 緑の長靴
09. ねこラジ
10. 男はロマンだぜ!たけだ君っ
11. ロックンロールは鳴り止まないっ
12. 背伸び
13. ちりとり
14. ズッ友
15. drugs,ねー子
16. コンクリートの向こう側へ
<アンコール>
17. マイスリー全部ゆめ
18. 躁鬱電池メンタル
19. フロントメモリー
<ダブルアンコール>
20. リッケンバンカー

神聖かまってちゃん「めちゃ×2魔法を叶えてっ!ツアー」札幌振替公演

2017年3月15日(水)北海道 札幌KRAPS HALL

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Kimura Kanata @KNT_SKC

レポ読んでるだけで泣きそう

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