この公演は9月に行われた「billboard classics 尾崎裕哉 premium concert -『始まりの歌』-」に続く、「billboard classics」シリーズの第2弾。前回同様、トオミヨウ(Piano)とストリングスを加えたスタイルで実施された。
コンサートは英語詩の朗読でスタート。尾崎は台詞のように情感たっぷりに詩を読み上げて観客を独特の世界観へ誘うと、軽快な「つかめるまで」でライブの幕開けを告げた。その後、アコースティックギターの弾き語りで届けた「君と見た通り雨」やストリングスも加えた松田聖子「瑠璃色の地球」のカバー、ギターを置いて切なげに歌い上げた「Moonlight」と、さまざまなパフォーマンスや選曲でオーディエンスを魅了していく。MCでは「緊張してないですか?」と、じっと聴き入るファンを気遣いつつも、「ゴージャスでしょ?」とうれしそうにトオミヨウとストリングスを紹介した。
休憩を挟んで始まった2部では「黄昏ゆく街で」「ふたつの心」といった、父親である尾崎豊の楽曲のカバーも披露する。自身が父親の亡くなった年齢を追い越したことを歌ったという「27」を歌唱したのち、母親に向けて書いた「始まりの街」では、天を仰ぎながら穏やかな表情を浮かべて深みのある歌声を場内いっぱいに響かせた。
本編を終えた彼はアンコールの声に導かれて、再びステージに登場するも、お辞儀をしてすぐに立ち去ってしまう。ファンが「ええー!」と声をあげると、茶目っ気たっぷりに笑顔でステージに再来。「うれしいお知らせが」と言い、来春に4曲入りCD「LET FREEDOM RING」をリリースすること、それに伴い2017年2月から3月にかけて初の全国ツアー「LET FREEDOM RING TOUR 2017」を開催することを発表してファンを喜ばせた。そして打ち込みのビートを取り入れた「音楽が終わる頃」をエネルギッシュに届けたのち、父親の楽曲「OH MY LITTLE GIRL」のカバーへ。静かに歌い始めた彼は、最後のサビでマイクを離れてステージの最前まで進むと、ホールいっぱいに肉声で美しい歌声を広げて場内を感動的なムードで包む。大喝采を浴びて、コンサートの幕を下ろした。
尾崎裕哉「billboard classics 尾崎裕哉 premium ensemble concert」
2016年11月27日 東京文化会館大ホール セットリスト
01. Prologue~The Night~
02. つかめるまで
03. 君と見た通り雨
04. 瑠璃色の地球
05. Moonlight
06. Road
07. With You
08. Smile
09. Flower
10. 黄昏ゆく街で
11. 離れていても
12. 流れる風のように
13. ふたつの心
14. 27
15. 始まりの街
<アンコール>
16. 音楽が終わる頃
17. OH MY LITTLE GIRL
尾崎裕哉「LET FREEDOM RING TOUR 2017」
2017年2月26日(日)福岡県 BEAT STATION
2017年3月2日(木)大阪府 BIGCAT
2017年3月11日(土)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2017年3月15日(水)愛知県 THE BOTTOM LINE
2017年3月24日(金)新潟県 新潟LOTS
リンク
- HIROYA OZAKI
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Tomi Yo / トオミヨウ @t034o
11/27の公演の様子ですʕ•̫͡•ʔ
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