DISH//がディーノ討ち、ベッド・インが舞う!「DDTフェス」でプロレスと音楽が融合

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昨日11月6日に東京・新木場STUDIO COASTにて音楽イベント「DDTフェス2016 supported by ナタリー」が開催された。

男色ディーノ(左)にダブルのドロップキックを仕掛けるDISH//のTAKUMI(右手前)とRYUJI(右奥)。(写真提供:DDTプロレスリング)

男色ディーノ(左)にダブルのドロップキックを仕掛けるDISH//のTAKUMI(右手前)とRYUJI(右奥)。(写真提供:DDTプロレスリング)

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このイベントはDDTプロレスリングの主催で行われたもの。出演アーティストには筋肉少女帯DISH//BiSHアップアップガールズ(仮)ベッド・インなど個性的な面々が顔をそろえ、プロレスの試合とライブパフォーマンスが交互に行われた。またアーティスト陣が参戦する試合も多数組まれ、普段はなかなか観ることのできない、彼らがリング上で体を張る姿にファンは大きな声援を送っていた。

カワイイカンジジャパン☆DA

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オープニングアクトを務めたのはカワイイカンジジャパン☆DAとレディビアード。カワイイカンジジャパン☆DAの桃知みなみ、のの子はDJパフォーマンスで会場を温めたのちに月宮うさぎを呼び込む。3人はこの日から月宮がユニットに加入したことをアナウンスし、「カワイイカンジジャパン☆DAのテーマ(仮)」を初披露した。レディビアードは登場するなり「ムーンライト伝説」でデスボイスを響かせる。彼はリング上を往復しながらフロアを見渡すと「今日すごい楽しそうね! DDTフェスいらっしゃいませー!」とキュートなポーズで来場者を歓迎した。

ベッド・イン

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メインアクト1発目に登場したベッド・インは「OK、新木場ー! 踊れー!!」という威勢のいい煽りとともに「♂×♀×ポーカーゲーム」でライブをスタートさせる。バンドセットで「DDTフェス」に参戦した彼女たちはアグレッシブな演奏でオーディエンスを圧倒し、益子寺かおりは「うちらの本気汁見せるからな! プロレスと音楽の融合、やまだかつてない熱帯夜になると思うから、最後まで暴れてチョンマゲー!!」とシャウト。「C調び~なす!」では中尊寺まいがステージを隅々まで行き来し、挑発的な視線を客席へ投げながら鋭いギターサウンドを響かせる。2人のセクシャルなパフォーマンスに会場が熱狂に包まれると、後ろを向いたかおりはボディコンスーツをたくし上げ、ヒップラインを全開にしながら「サンクスモニカ! またベッド・インしような!」と告げてステージをあとにした。

「カメレオ軍 VS マッチョ29軍全面対抗戦」の様子。

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オープニングマッチで対峙するマッチョ29とカメレオは試合前にライブを実施。先攻のマッチョ29は「ビバ!マッチョ」で自身の肉体美を存分にアピールすると「『キレてるよ!』『デカいよ!』って言われると、僕らとっても喜びます!」とさらなる声援を求めた。カメレオは「騒ぎまくろうぜ!」とフロアに呼びかけて「↑アゲていこう歌↑」をドロップ。「万歳\(・∀・)/Music!」ではメンバー全員がステージギリギリまで歩み出てオーディエンスを煽り、バンザイのポーズで会場をひとつにした。また彼らのライブ後に行われた第1試合「カメレオ軍 VS マッチョ29軍全面対抗戦」では、マッチョ軍のレディビアードがテレビ番組生出演のため試合開始直後にリングを去る。その後、レディビアードの代打として高木三四郎を投入したマッチョ軍をカメレオ軍があっさりと撃破して、勝利をつかんだ。

BLACK JAXX

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DJ DRAGONと武田真治(Sax)によるユニット・BLACK JAXXはダンスビートに武田の情熱的なサックス演奏を乗せたパフォーマンスで会場を盛り上げる。武田は「今日の出演者の皆さん、それぞれ振り付けがあって『いいな』と思ったので僕らもやります!」と即興で振りを考えて観客を和ませた。軽妙なトークののちに届けられた「HEY! HO!」「ENGINE -IGNITION,SEQUENCE,START-」のメドレーでは武田の見事なロングトーンに歓声が湧き、DJ DRAGONもDJブースを飛び出してリズムに乗っていた。

BiSH

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第2試合と第3試合の合間にはCTSがDJブースに姿を見せ、音と映像を融合させたパフォーマンスで会場をダンスフロアに変えてみせる。BiSHがステージに立つと、ここからはアイドルグループが3組続けて登場する展開に。BiSHは1曲目に「DEADMAN」を届けると「ファーストキッチンライフ」「オーケストラ」を立て続けにドロップしてエネルギッシュに歌い踊る。最後は全員がリングに上がり「BiSH-星が瞬く夜に-」を披露。ライブを終えたセントチヒロ・チッチは「楽しかったです。4方向にお客さんがいることってなかなかないので、なんか回転しまくりました!」と興奮気味にコメントした。

「高山善廣&平田一喜&岩崎孝樹withアップアップガールズ(仮) VS 大石真翔&勝俣瞬馬&MAO」の様子。

「高山善廣&平田一喜&岩崎孝樹withアップアップガールズ(仮) VS 大石真翔&勝俣瞬馬&MAO」の様子。[拡大]

続くアップアップガールズ(仮)も「YOLO」「アッパーレー」「アッパーカット!」と、アップチューンを連投する攻めのセットリストで会場を沸かせる。7人はステージいっぱいに広がって会場の隅々まで見渡しながらパワフルに歌声を響かせ、最後には2日後に控える初の日本武道館公演をしっかりとPRした。BiSH、アプガに次ぐ“アイドル枠”で登場した、大石真翔、勝俣瞬馬、MAOからなる男性レスラーユニット・NωAはオリジナル曲「ネバギバI LOVE YOU」を披露してプロレスファンから黄色い声援を集める。自己紹介を終えると3人は「この日のために新曲を作ってきました!」と曲紹介をしたが、彼らが新曲を披露することは叶わずそのまま第4試合の「高山善廣、平田一喜、岩崎孝樹 with アップアップガールズ(仮) VS 大石真翔、勝俣瞬馬、MAO」戦へ。この試合はアプガの武道館ライブ告知権とNωAの新曲披露権をかけた戦いとして実施され、勝利を収めた高山、平田、岩崎チームがアプガのライブの宣伝を行った。

TAKUMI(DISH//)

TAKUMI(DISH//)[拡大]

DISH//と男色ディーノのこれまでの因縁をまとめたVTRがスクリーンに映し出されると、ステージにDISH//が登場。彼らは「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」でライブをスタートさせ、To-iは曲中に「男色ディーノをぶっ倒す!!」と力強く叫ぶ。続く「JUMPer」でリングに立ったTAKUMIは「みんな一体となって一緒にジャンプしましょう!」とオーディエンスをまとめ上げ、「踊らにゃソン!Song!」では「DISH//」コールを「DDT」コールに変えて大きな盛り上がりを作り出した。

戦況を見守るDISH//。

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男色ディーノ(右)をDスラッシュで撃退するMASAKI(左)。

男色ディーノ(右)をDスラッシュで撃退するMASAKI(左)。[拡大]

ライブステージが終わって第5試合「DISH//試練の男色詣 男色ディーノ&渡瀬瑞基 VS 高尾蒼馬&彰人 with DISH//」に突入すると、ディーノは試合開始のゴングが鳴るなりリングサイドのDISH//メンバーに狙いを定め、唇を奪おうとする。試合中、渡瀬がRYUJIをリングに引っ張り上げてディーノが自身の尻に相手の顔を押し付ける技「地獄門」の“餌食”にしようとする危機もあったが、高尾がジントニックで渡瀬のダウンを奪って見事勝利を手に入れた。しかし、ディーノはゴングが鳴ったあともDISH//のメンバーに迫ろうとする。するとDISH//は4人で力を合わせた連続技でディーノに応戦。TAKUMIとRYUJIのダブルのドロップキック、To-iのコルバタ、MASAKIの必殺技のDスラッシュが見事に決まり、4人はディーノを仕留めてみせた。雪辱を果たし、To-iは「倒しました! これからどんなことがあっても、ディーノを倒したことを糧にがんばっていきたいと思います」と喜びを爆発させる。するとその横でMASAKIが「実は俺、ずっとTAKUMIのことが……!」とTAKUMIの唇に狙いを定めて彼を追い回し、新たな騒動が持ち上がる展開に。試合後のインタビューではディーノも「DISH//覚えてなさいよ。私が仕掛けた“時限爆弾”はこれだけじゃないわ。スラッシャー(DISH//ファンの総称)のあんたたちも覚えておくことね」と後味の悪い捨てゼリフを吐いていた。

清水アキラ(中央)とベッド・イン。

清水アキラ(中央)とベッド・イン。[拡大]

第6試合「ロックンロールデスマッチ A・YAZAWA VS トランザム★ヒロシ」にはA・YAZAWA(アントーニオ本多)サイドのセコンドにベッド・イン、トランザムサイドに清水アキラが付いて試合を盛り上げる。ベッド・インの2人はトランザムに強烈な色仕掛けで迫り、清水はリング上でモノマネの持ちネタを惜しみなく披露して観客の爆笑を誘っていた。

大槻ケンヂ(筋肉少女帯)

大槻ケンヂ(筋肉少女帯)[拡大]

ライブアクトのトリを務めたのは筋肉少女帯。彼らは大槻ケンヂ(Vo)が作詞したももいろクローバーZ「労働讃歌」のカバーでライブをスタートさせ、オーディエンスは拳を突き上げてバンドの演奏に乗ってみせる。さらに大槻が「プロレスファンも音楽ファンも、今日は何もかもひとつになるのよ!」と叫ぶと歓声が上がり、続く「踊るダメ人間」では大きなコール&レスポンスが会場に響いた。イントロから熱い盛り上がりを見せた「日本印度化計画」を経て、ラストナンバーの「タチムカウ -狂い咲く人間の証明-」では大サビのタイミングでメインイベントに登場する入江茂弘が入場。大槻はリングに向かう入江の背中を見つめながらこの曲を歌い上げ、最後に「立ち向かえ、入江!」と檄を飛ばした。

筋肉少女帯の演奏でリングに送り出される入江茂弘(中央)。

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メインイベント「HARASHIMA&坂口征夫 VS 竹下幸之介&入江茂弘」では大槻がエールを送った竹下&入江組が勝利を収めた。大槻の大ファンである入江はマイクを握ると、大槻に自身のオリジナルテーマ曲の制作をリクエスト。すると大槻は「僕は子供のころからプロレスが大好き。ギャランティとかの話はあとでしよう(笑)。よし、やろう!」とこれを快諾した。大喜びの入江は大槻とともに「プロレスは絶対裏切らない。最後まで立ち向かう!」の声で試合を締めくくる。ラストには先ほど新曲を披露することができなかったNωAがちゃっかりと新曲「Going my ωay!!!!~キミはひとりじゃない~」をパフォーマンスし、にぎやかにイベントの幕を下ろした。

関連する特集・インタビュー

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DDTフェス2016 supported by ナタリー
2016年11月6日 新木場STUDIO COAST セットリスト

カワイイカンジジャパン☆DA

01. カワイイカンジジャパン☆DAのテーマ(仮)

レディビアード

01. ムーンライト伝説
02. ラムのラブソング

ベッド・イン

01. ♂×♀×ポーカーゲーム
02. GOLDの快感
03. C調び~なす!

マッチョ29

01. ビバ!マッチョ
02. Training Fighter

カメレオ

01. ↑アゲていこう歌↑
02. ダメ男
03. 万歳\(・∀・)/Music!

BLACK JAXX

01. Black Out
02. Sax Machine
03. HEY! HO!~ENGINE -IGNITION,SEQUENCE,START-
04. One Love One Heart

CTS

01. 唯我独尊 ONLY ONE
02. No Reason
03. Love the past, Play the future
04. Yume Be The Light

BiSH

01. DEADMAN
02. ファーストキッチンライフ
03. オーケストラ
04. BiSH-星が瞬く夜に-

アップアップガールズ(仮)

01. YOLO
02. アッパーレー
03. アッパーカット!

NωA

01. ネバギバ I LOVE YOU

DISH//

01. WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~
02. JUMPer
03. 踊らにゃソン!Song!

清水アキラ

01. 夏をあきらめて
02. メキシカンロック

筋肉少女帯

01. 労働讃歌
02. 踊るダメ人間
03. 日本印度化計画
04. タチムカウ─狂い咲く人間の証明─

NωA

01. Going my ωay!!!!~キミはひとりじゃない~

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