WACK所属グループASPが解散、5年の活動を終えそれぞれの未来へ

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WACK所属のガールズグループ・ASPが本日5月4日に東京・Spotify O-WESTにてラストツアー「This is ASP's final tour」の最終公演を開催。約5年にわたる活動に幕を下ろした。

ASPのラストライブの様子(撮影:外林健太)

ASPのラストライブの様子(撮影:外林健太)

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武道館に立ったASPの歩み

ASPは2021年3月に行われた合宿型オーディション「WACK合同オーディション2021」の最終日に覆面姿でお披露目された。2022年8月にシングル「Hyper Cracker」でavex traxからメジャーデビューし、2024年10月には東京・日本武道館で単独公演「We are in BUDOKAN "The floor is all ours!!"」を成功させた。メンバーの加入脱退を繰り返しながら、最後はナ前ナ以、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズ、リオンタウン、イコ・ムゲンノカナタの5人体制で活動を続けてきた。

ASP(撮影:外林健太)

ASP(撮影:外林健太) [高画質で見る]

「楽しむ覚悟をしてきました」

会場には大勢のならず者(ASPファンの呼称)が集結。ASPは割れんばかりの歓声に迎えられ、「TOXIC iNVASiON」でライブの口火を切ると、「Tokyo Sky Blues」「Black Nails」とアグレッシブな楽曲を連投した。ナ前ナ以が「全員アガってこうぜ!」と叫び、リオンタウンもステージから身を乗り出すように観客を煽る。オーディエンスもそれに応え、全力のジャンプとコールで応戦。リオンタウンは「今日という日を、こんなにたくさんのならず者がここで過ごしてくれてうれしい。私たちも今日は楽しむ覚悟をしてきました! 皆さんの気持ち、届いています!」と呼びかけ、「TOTSUGEKI!!!!!」で場内の一体感をさらに高めていった。

ASP(撮影:外林健太)

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多彩な楽曲、最後のパフォーマンス

ライブ中盤のMCでは、まずラストライブ前日夜の過ごし方について、リオンタウンが「緊張で眠れなかった」と明かす一方で、イコ・ムゲンノカナタは「どか寝した」と対照的なエピソードで笑いを誘う。ウォンカー・ツインズとマチルダー・ツインズはこれまでのMVを見返して感慨に浸り、ナ前ナ以は「今日のために(緊張で)お休みをいただいていました」と、この日にかける並々ならぬ思いを吐露した。さらにウォンカーが「ASPに入ってよかったこと」を問うと、イコは「私は入って1年と1日だけど、180度人が変わった。こんなに元気モリモリじゃなかったもん!」と自身の成長を語り、リオンも「確かに1年前はこんなんじゃなかった」と同意。ほかのグループから「ASPは怖い」と言われることもあったというエピソードを交えつつ、マチルダーは「双子ならではの交流ができたこと。街でおそろいの服を着ている人を見ると、以前は『がんばっちゃってんな』と冷笑してしまうようなところがあったけど(笑)、今は愛おしく思えます」と語り、ウォンカーも「私たち以外の双子に出会えた。私たちは“上位双子”です!」との持論で胸を張った。そしてウォンカーが「今日は最後の日なので、みんなと思い出を作りたい。今のASPだから歌える曲です」と告げ、ASPはラストシングル収録の「JUSHO」を披露。自分たちが存在した証や、歩んできた足跡を刻みつけるような切実な歌声を、洗練されたドラムンベースに乗せて届けた。

続けて、ASPは物悲しいメロディの「I won't let you go」でエモーショナルなムードを紡ぎ、「I HATE U」ではウォンカーが「最後の夜です。一緒に歌って踊って楽しんでこうぜ!」と満面の笑みを見せる。「Blueberry Gum」ではメンバー同士がハグを交わし、ハッピーなステージを展開。「SEXUAL CONVERSATION」から「Anyway」へとつなぐセクションでは、メンバーがステージの端々まで駆け出し、観客の至近距離まで迫るパフォーマンスでフロアの熱気を引き上げた。

ナ前ナ以(ASP)(撮影:外林健太) ウォンカー・ツインズ(ASP)(撮影:外林健太) マチルダー・ツインズ(ASP)(撮影:外林健太) リオンタウン(ASP)(撮影:外林健太) イコ・ムゲンノカナタ(ASP)(撮影:外林健太)

ラストライブのステージに立ったASPメンバー。 [高画質で見る]

ならず者への感謝を込めて「一緒に歌いましょう!」

終盤、マチルダー・ツインズはならず者への感謝を改めてコメント。「ASPはライブでならず者と育ててきた楽曲が山ほどあります。それをやるのが今日で最後。こんなにカッコいい曲をもう歌えなくなるのか、みんなの声を聴けなくなるのかと思うと寂しいです。ASPの曲にならず者の声が重なる瞬間、そこに魂が宿ると思っています。誰よりもならず者のカッコよさを知っているのは私たちです。最後まで悔いのないように全力で駆け抜けるので、みんなも楽しんでくれたらうれしいです」と思いを伝えた。

その後、観客の大合唱が沸き起こった「Warp!!」に続き、「Too young to get it, too fast to live.」では、イコが「最後の最後です! 一緒に歌いましょう!」と観客を鼓舞。ならず者たちが力強く腕を掲げ、大合唱が響きわたった。そして本編ラストを飾ったのは「Get New ミライ」。ASPは力強いステップとともに前向きな意志を歌い上げる。高揚感で満ちたところで彼女たちは「以上、私たちASPでした! ありがとうございました!」と挨拶し、颯爽とステージをあとにした。

ASP(撮影:外林健太)

ASP(撮影:外林健太) [高画質で見る]

最後のアンコール

アンコールの呼び声に応えて再び登場した5人は、「NO COLOR S」を投下。ならず者がフロアを左右に激しく移動する中、メンバーは解散ライブであることを忘れさせるほどの、余裕すら感じさせるパフォーマンスを見せつけた。そして最後の挨拶では、1人ひとりが自身の言葉でASPとして活動した日々を振り返った。

ASP MC全文

イコ・ムゲンノカナタ

解散の実感がないまま今日を迎えてしまいました。解散は悲しいもので、今日が終わったあとに実感するんだなって思います。これから少し寂しい時間を過ごすことになると思います。でも、絶対いつか必ず「あのとき本当に楽しかった」ってASPの曲を聴いて心から思える日が来るので、それまでは絶対お互い元気でいましょうね。イコ・ムゲンノカナタになって、たくさんの人に出会い、いろんなことを経験し、目の前のことに夢中で過ごした日々は本当に楽しかったです。ずっとカッコいいASPは最高でした。ASPを最高の居場所にしてくれて、出会ってくれて本当にありがとうございました!

リオンタウン

リオンはASPに新メンバーとして途中から入って、今日で4年が経ちました。私の人生の中で間違いなく一番輝いていた4年間だったなと思います。けど、別に今日で何かが途絶えたわけでもないし、私が見失ったわけでもなくて。私はまた明日になったらどんなワクワクが待っているんだろうなって思えるんです。自分なら絶対今日のことをまた別のスタートに変えられると思っているし、私はASPに本当に強くしてもらったなと思います。ならず者のおかげで、自分のことをすごく好きになれました。ASPに関わってくれた皆さんのおかげで、人生を生きるのが楽しくなりました。みんな出会ってくれて本当にありがとうございました!

ウォンカー・ツインズ

この5年間を振り返ると、めちゃめちゃたくさんライブをしていたなってすごく思います。大きな場所を目指して、みんなと戦って、ASPっていうグループを大きなところに押し上げていくのが、私の本当の誇りでした。私は楽しいこととかワクワクすることがすごく大好きなんですけど、やっぱりこのASPのライブに勝るものは何ひとつなかったです。今日が最後のライブだったけど、みんながめっちゃ声出してくれたり、すごく目を合わせてくれて、こんなに幸せなお別れはないと思います。最後の最後まで私はならず者に惚れて、ならず者に刺激を受けていました。もしみんながこの先ASPに触れたら、もう一発食らって、何度も何度も好きになってくれたら私は後悔がないです。最高のASP人生を本当にありがとうございました!

マチルダー・ツインズ

みんな今日のライブ楽しんでくれましたか? 私もめちゃめちゃ楽しみました。この解散前の期間は、全部に対して「最後」って付くことが本当に多くて。その最後と私はずっと向き合って、みんなとの思い出を噛み締めてこの解散前の期間を過ごしてきました。私たちの最後のミュージックビデオなんですけど、5時間も競技場を走るっていう、すごい過酷なMVを撮影したんですよ。それを振り返ってみたら、私は最初から最後までASPでハードな生き様を晒してきたなってすごく思うんですけど、でもなんだかんだ言って、やっぱりそういうのが一番楽しくて。そういう過酷さと向き合っているときが一番ASPしてるなって思うし、あのときASPに飛び込んだ自分に「ナイスだな」って思います。私は本当にASPに喜怒哀楽すべてを経験させてもらって、ようやく一人前の人間になれて、ASPから旅立てる気分でこの期間はずっと過ごしていたんですけど、でもやっぱりASPが出会わせてくれたならず者とかこのライブっていうのは、絶対に忘れられないものだから、私はこれからもあなたとの思い出を引きずって生きていくんだろうなって思います。本当にASPに出会ってくれてありがとうございました!

ナ前ナ以

5年前に変な事務所が変なオーディションやってるなと思って受けたら受かってしまって。でも蓋を開けてみましたら、ちゃんと変な事務所で、変なグループに入れられてしまいました。それがASPでございますね。そんなASPに私は今いるんですけど、自分はいかんせん普通の人生を送ってきたもんですから、変なグループに入れられて、変なグループに追い付かないとって思ってずっとトゲトゲしていたら、だんだんその変なグループがカッコいいなと思うようになって。なんでASPってマジ最強なのにみんな気付かないんだろう、“地球きっしょー”みたいな。今日も最後まで思うと思うんですけど。だから普通に解散は悲しいですね。でも、まあいいっしょ、解散。考えてみてくださいよ。じゃあ80歳に私たちがなったといたしましょうか。おばあちゃんね、「Blueberry Gum」なんて歌えないって。厳しいって。「はじめてのKissが思い出せなくなってて」なんて歌詞、違う意味に聞こえてきてしまいますから(笑)。おじいさん、それはないじゃん、みたいな。永遠なんてないですから。いつか終わりは来ますから、このタイミングでいいんじゃないでしょうか。だから、私たちは覚悟があって解散をいたします。もしね、「なんだこの野郎」と思っている人がいましたら、「ああ、ASPたちは“はじめてのKiss”なんてことを80歳で歌えないんだろうな」って、そんくらい適当でいいんで、納得していただけたらうれしいです。あんまり深く考えていかないでいこうぜ。私、ASP入って、よかったです。初めからいて、今日までいて、マジで生き残った。生き残りまして、ASPはこれから先も自分の中の人生で一番金ピカだなと思います。私に金ピカな人生をくださって本当にありがとうございました。5年間本当に応援してくれてありがとうございました。

「でも一生それでいい それがいい」

メンバーそれぞれが思いを語ったあと、ナ前ナ以が「残り2曲なんですけど、これらの曲のおかげでASPが上を向けたなと思う曲です。精一杯歌うんで、楽しんでくれたらうれしいです」と告げ、ラストシングル「Pipe Dream」へ。本来は“叶わぬ夢”といった意味を持つタイトルだが、この日の彼女たちは「でも一生それでいい それでいい それがいい」というフレーズを高らかに歌い、これまでの歩みを受け止めつつも、夢の続きを信じるように晴れやかな表情を見せた。そして最後の最後に届けられたのは、メジャーデビュー曲「Hyper Cracker」。ハイパーポップなサウンドに乗せて、5人は最高の笑顔でパフォーマンスをまっとうした。そして「ありがとうございました!」と清々しく挨拶し、笑顔でASPとしての活動に幕を下ろした。

ASPのラストライブの様子(撮影:外林健太) ASP(撮影:外林健太) ASP(撮影:外林健太)

ASPのラストライブの様子 / 終演後の集合写真 [高画質で見る]

ASP / 2026.05.04 This is ASP’s final tour at Spotify O-WEST [AFTER MOViE]

セットリスト

ASP「This is ASP's final tour」2026年5月4日 Spotify O-WEST

01. TOXIC iNVASiON
02. Tokyo Sky Blues
03. Black Nails
04. TOTSUGEKI!!!!!
05. MAKE A MOVE
06. darma
07. ジャ・パ・ニーズガール
08. Heaven's Seven
09. BA-BY
10. JUSHO
11. I won't let you go
12. I HATE U
13. Blueberry Gum
14. SEXUAL CONVERSATION
15. Anyway
16. PLEASE!!!
17. Warp!!
18. Too young to get it, too fast to live.
19. Get New ミライ
<アンコール>
20. NO COLOR S
21. Pipe Dream
22. Hyper Cracker

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Dino breaking news @DinoLeadingNews

@natalie_mu 5年間お疲れ様でした。それぞれの新たな道を応援してます。

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