東京・渋谷のライブハウスWWWが入居する渋谷スペイン坂のライズビル2Fに、同ライブハウスの2号店・WWW Xがオープン。その開店初日のこけら落とし公演として、9月1日に
WWW Xは1号店のWWWと同様にもともと映画館だった場所を改装して作られたライブハウス。1号店よりひと回り広く、フロアに段差がある1号店とは違ってフラットな構造をしている。この完成したてのステージに立ったceroは、まずはサポートメンバーを含む7人編成でのライブを開始。「Yellow Magus(Obscure)」「Wayang Park Banquet」などを披露し、ソウルフルな演奏で新しいライブハウスを彩った。
高城晶平(Vo, Flute, G)は最初のMCで「WWWのWikipediaを見たら『こけら落とし公演は神聖かまってちゃん』って明記されてたんですよ。つまりWWW XのWikipediaができたらceroの名前が載るわけですよ」と感慨深げにコメント。さらに「WWWのオープンが2010年で、僕たちのデビューが2011年だったので、最初の目標は『WWWでやれるくらいのバンドになりたい』だったんです。このWWW Xもそういう若い人から目指されるハコになるんじゃないかと思います」と新店の門出にエールを贈った。
アレンジを変えて「FALLIN'」を演奏したあとで彼らは、「引き続きライブをお楽しみください」と言い残して早くも退場。ステージ上のスクリーンには、2月に発売されたceroのライブDVD「『Obscures』~Live at ZEPP TOKYO & Obscure Ride Tour Document~」や、
セットリストにはceroの曲のみならずVIDEOTAPEMUSICの楽曲も組み込まれ、「船上パーティー」で実際に船上パーティの映像が流れたり、「Elephant Ghost」で怪獣パニック映画のシーンが流れたりと、スクリーンでは曲にマッチした映像を次々上映。VHSを素材にしたローファイなムービーと、エキゾ風味のドリーミーなバンドの演奏が、会場を強烈なノスタルジーで包んでいく。映画を活用したceroとVIDEOTAPEMUSICのコラボライブは、もともと映画館だった場所にピッタリのステージとなった。
「Contemporary Tokyo Cruise」でオーディエンスが手を振ってリズムに乗り、この日一番の盛り上がりになったところで、彼らはラストに「ベルリンブルー(reprise)」をパフォーマンス。バンドの生演奏に乗せて古い映画に映った男女の俳優が歌うという、時空を超えたセッションでライブは感動のフィナーレを迎えた。演奏後、メンバーは観客と共に一丁締めをして、盛大な拍手に包まれながら、WWW Xの開店を祝う金色のくす玉を割った。
アンコールの声に呼び戻された彼らは、VIDEOTAPEMUSICを除く7人編成で最後に、「人生は次のコーナーに」と歌う新曲「Ropeway」を演奏。歌い終えた高城は「WWW X、おめでとうございます!」と言いながら手を振ってステージを去った。
WWW X こけら落とし公演 “cero ワンマンライブ”
01. C.E.R.O.
02. Yellow Magus(Obscure)
03. Wayang Park Banquet
04. Orphans
05. FALLIN'
06. 煙突
07. Summer Soul
08. チャイナブルー新館
09. 船上パーティー
10. Kung-Fu Mambo
11. Elephant Ghost
12. わたしのすがた
13. Sultry Night Slow
14. Contemporary Tokyo Cruise
15. ベルリンブルー(reprise)
<アンコール>
16. Ropeway
リンク
- 渋谷WWW / WWW X オフィシャルサイト
- cero official web site
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