グループ魂、Zepp Tokyoワンマンは抱腹絶倒の2時間半

グループ魂が「グループ魂のあの娘の町には行かないツアー09」の東京公演を8月5日にZepp Tokyoで開催。ゲストの杏子、横山剣(クレイジーケンバンド)、中西圭一(クレイジーケンバンド)との生コラボや、いわき兄弟やライムサワーらのパフォーマンスを含め濃厚すぎる内容で超満員のオーディエンスを楽しませた。

途中のMCで「今日はイキのいいブスがいっぱいいるよ! 男も汚いのばっかりだよ!」と観客を絶賛した港カヲル(写真右)。ちなみにこの日のライブでは12回衣装替えをした(写真:緒車寿一)。

途中のMCで「今日はイキのいいブスがいっぱいいるよ! 男も汚いのばっかりだよ!」と観客を絶賛した港カヲル(写真右)。ちなみにこの日のライブでは12回衣装替えをした(写真:緒車寿一)。

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来年の東京ドームライブが果たして実現するのが興味深いところ。今後のアナウンスに注目しておこう(写真:緒車寿一)。

来年の東京ドームライブが果たして実現するのが興味深いところ。今後のアナウンスに注目しておこう(写真:緒車寿一)。

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ほぼ定刻通りに会場が暗転し、おなじみの港カヲルの挨拶からライブがスタート。先日亡くなったマイケル・ジャクソンに追悼の意を表し、「スリラー」でおなじみの真っ赤なレザースーツに無理やり体を押し込めたカヲルがステージ上に出てくるや否や会場は爆笑に包まれる。ライブの恒例「おっぱい元気?」で盛大なコール&レスポンスをファンと繰り広げた後は、ウォーターマシンガンを取り出し客席に噴射するなど相変わらずのやりたい放題の行動で幕開けを飾る。そして、カヲルのアナウンスに導かれメンバーがステージに登場すると、会場中からアイドルのコンサートさながらの黄色い声援があがった。

グループ魂の楽曲といえば、ハイテンションかつネタ満載なものばかりのため、ライブの冒頭からオーディエンスのテンションは最高潮。「アイサツはハイセツよりタイセツ」「くるま売りたいな」と次々と連射され、それに対しファンは声援を上げ、拳を突き上げ応える。随所で挿入されるスリッパ投げもワンマンライブとあって切れ味も鋭く、青いスリッパが宙を舞うたびにファンがそれをキャッチすべくハイジャンプを繰り返す光景が見られた。「ともかず~バイト君40歳記念ソング~」では、年齢不相応な赤いタータンチェックのパンクスーツに着替えたバイト君がメインボーカルを奪取。ゴーゴーダンス風の振り付けでキュートに踊れば客席もそれに合わせて動き、会場がダンスフロア化した。

その後は第1回目の「誰が歌ってもいいんじゃないかのコーナー」に突入。まずは石鹸(Dr)がドラムセットを離れ中央のマイクスタンドに立ち、持ち曲の「筋肉PUNX~三宅弘城40歳記念ソング~」を隆々の筋肉をアピールしながら熱唱。途中では念願だったというスリッパ投げにも挑戦し、投げ終えると満足げな様子を浮かべた。

メンバーが一旦ステージを去ると、「ゴッドファーザー~愛のテーマ」の日本語カバーが大音量で流れる。それをバックに登場したのは、あんちゃん(遅刻/G)、ちーにいちゃん(バイト君)、トシ坊(カヲル)によるいわき兄弟の3人。「今日は最後まで兄弟仲良くやりたいと思います」という誓いの言葉に続き、ボサノヴァ調のテーマ曲を披露。癒し度数の高いナンバーに、観客はうっとりとした表情を浮かべながら耳を傾けていた。そして、極上のハーモニーを聴かせる「いわきブルース」や少年隊の「君だけに」カバーで兄弟仲のよさを証明すると、最後はアンモナイトの被り物を装着し「いわきアンモナイト音頭」でいわきの魅力を猛烈アピール。調子の外れたトシ坊の声が会場に響きわたった頃、「また逢いましょう、いわきのどこかで」という締めの挨拶で3人は去っていった。

ネタだらけのステージはその後も続き、第2回目の「誰が歌ってもいいんじゃないかのコーナー」では杏子と中西圭一がスペシャルゲストとして登場。黒いドレスを身にまとった杏子は「片付けられない7Days~グループ魂に杏子が~」で、破壊(Vo)との絶妙な掛け合いを披露し、中西は艶やかなサックスで2人のデュエットを彩った。

スペシャルゲストの登場にオーディエンスのテンションはさらに過熱。不謹慎な歌詞に失笑が漏れる「SHIKAN」を挟み、今度は「練習してない曲をやってみようのコーナー」になだれ込む。客のリクエストを募った結果「パッとしねえ」が選ばれるが、練習していない曲とあって出だしに失敗。なんとか力技でオーディエンスをねじ伏せ演奏しきっていたのが印象的だった。

ライブもいよいよ終盤戦に入ったところで、「欧陽菲菲~グループ魂に横山剣(クレイジーケンバンド)も~」で横山剣(クレイジーケンバンド)と中西圭一が登場し魂のメンバーと共演。普段は冗舌な横山剣だが、この日のMCではマイクを向けられても「イーネッ!」を連発するのみ。それでもゲストの存在感と威力は抜群で、破壊は観客の異常な盛り上がりを見て「ゲストすごいね。いてよかったよ」としみじみとコメント。それに対し暴動(G)は「俺らもゲストがいいよね~」と本音を漏らし笑いを誘った。

魂流サマーチューン「スーパー!サマー!アックスボンバー!ラブハンター!06!」に続いては、カヲルの女子高生コスプレが度肝を抜く「High School」がスタート。超ミニスカートを着用したカヲルは、時折スカートをずり上げながら赤い下着をチラ見せしては観客を扇情。さらに元気いっぱいに飛び跳ねながら、破壊のパフォーマンスをサポートした。

本編のラストを飾ったのは、「ワン、ツー、ワン、ツー、ちんこ!」の掛け声で始まった「ペニスJAPAN」。タイトルに引っかけて、カヲルはサッカーの日本代表のユニフォームを着込みステージを練り歩く。そして、サビではオーディエンスが拳を突き上げながら、大合唱を繰り広げるなど狂乱と呼ぶにふさわしい幕引きとなった。

しかし、当然のことながらそこでライブは終わることなく、続いてはボリュームたっぷりのアンコールタイムが始まる。まずはDJヘルス(暴動)とDJソープ(石鹸)によるライムサワーが、目を刺激する鮮やかなイエローとグリーンのジャージで登場。「今日は60点のロックをやります!」とあらゆる意味でヒップホップユニットにはあるまじき発言に続いて、「ライムサワーのテーマ」と映画「少年メリケンサック」のイベントで披露された「富士そば」を投下。2曲ですっかり息のあがった2人は満身創痍の様相を見せながらも、最後はフリースタイルでお互いを褒めあう前代未聞の「ディスり」となった。

「お前とおったらおもろいわ。お前皆に愛されてる。大阪のオカマに愛されてる」とDJヘルスが言えば、DJソープは「お前、薄々気づいてたけど意外と優しいよな。昨日も車で送ってくれたよな」「今日のライブを最後に離れるのが寂しいんだ」と返すなど互いを褒めちぎる。さらに友情を確かめ合うように2人がひしと抱き合うとオーディエンスからは興奮気味の悲鳴があがった。

ライムサワーがあたためたステージに戻ってきたグループ魂は、「荒ぶる地元の魂たち」「TMC」の2曲を続けざまにファンにプレゼント。最高のテンションを保ったまま、カヲル以外のメンバーはステージを降りていった。

最後は恒例のカヲルの挨拶で締め。カヲルは最後の力を振り絞るように「メンバー全員40代です。高齢化バンドです。来年こそ本気出します」「(メンバー全員40代突入を記念して)東京ドームで6時間ライブをやります。2時間がライブで、4時間がじゃんけん大会をやります」と宣言。さらに「君が代」を全員で合唱し、2時間半におよんだライブに終わりを告げた。

なお、全力を使い果たしたカヲルはよたよた歩きで退場。その背中はこの日のライブが充実したものであった一方、それ以上に過酷だったことを如実に物語っていた。

「あの娘の町には行かないツアー09」東京公演セットリスト

01. あの娘の町には行かないツアーのテーマ
02. アイサツはハイセツよりタイセツ
03. くるま売りたいな
04. ともかず~バイト君40歳記念ソング~
05. 筋肉PUNX

-いわき兄弟-
・そして、いわき
されど、いわき
だから、いわき
・いわきブルース
・君だけに
・いわきアンモナイト音頭

06. くん兄さんVSアン姉さん
07. スシ喰うな!
08. 片付けられない7Days~グループ魂に杏子が~
09. SHIKAN
10. パッとしねえ
11. JUST A JUSCO
12. チャンピオン鷹
13. 君にジュースを買ってあげる(ハートマーク)
14. オクサーヌ
15. 欧陽菲菲~グループ魂に横山剣(クレイジーケンバンド)も~
16. スーパー!サマー!アックスボンバー!ラブハンター!06!
17. High School
18. 竹内力
19. ペニスJAPAN

<アンコール>
-ライムサワー -
・ライムサワーのテーマ
・富士そば
・ソープVSヘルス

20. 荒ぶる地元の魂たち
21. TMC

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