「題名のない音楽会」で冨田勲の追悼特番、初音ミクがオーケストラと共演

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テレビ朝日系「題名のない音楽会」の7月24日(日)9:00からの放送回で、5月5日に他界した冨田勲の追悼特集がオンエアされる。

テレビ朝日系「題名のない音楽会」のワンシーン。

テレビ朝日系「題名のない音楽会」のワンシーン。

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番組では、冨田と長年親交があった指揮者の藤岡幸夫を迎え、冨田の遺した数多くの名曲の中からNHK Eテレ「きょうの料理」やNHK総合「勝海舟」「新日本紀行」のテーマソング、フジテレビ系アニメ「リボンの騎士」のテーマ曲をオーケストラ編成で披露。番組後半では晩年の冨田が最も力を入れていた、ボーカロイドの初音ミクをソリストに迎えたオーケストラ作品「イーハトーヴ交響曲」の特別バージョンが演奏される。

冨田勲(photo by Yasuhiro Ohara)

冨田勲(photo by Yasuhiro Ohara)[拡大]

さらに「イーハトーヴ交響曲」の演奏シーンではAR技術を用いたシステムを導入。ステージ内のあちこちにマーカーが配されているため、初音ミクが通常のソリストと同様にステージ袖からやってきて指揮者の側で歌い踊り、さらには指揮者とコミュニケーションを取る様子が放映される。

これまでのAR技術は、マーカーから位置や角度、レンズ情報を取得し、リアルタイムでCGカメラに反映させてテレビ品質で放映するのは困難だったが、初音ミクを製造販売したクリプトン・フューチャー・メディアは「『イーハトーヴ交響曲』の初演以降、進化を続けているリアルタイム3DCGコントロールシステム『R3』を、さらに応用、展開させ、常用外のテクニックを組み合せることにより、特別な装置を必要とせず、テレビカメラ実写映像のみから、CG合成を実現させる新しい映像合成技術“放送収録ARシステム”の開発に成功しました」と述べている。

さらにこの日の放送では、今年11月に東京・Bunkamura オーチャードホールで初演が予定され、冨田が他界直前まで制作を続けていた舞台作品「ドクター・コッペリウス」の一部も初めて演奏される。冨田にとって遺作となったこの作品も「イーハトーヴ交響曲」と同様に初音ミクとのコラボ作。番組では初音ミクとのコラボパフォーマンスは放送されないが、初演の前に冨田の壮大な構想の一端が明らかになる。

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テレビ朝日系「題名のない音楽会」

2016年7月24日(日)9:00~9:30
BS朝日:2016年7月31日(日)23:00~23:30

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題名のない音楽会 @daimeiofficial

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