スカパラ×横山健、ヴィレヴァン渋谷で“放送コードギリギリ”の爆笑トークショー

東京スカパラダイスオーケストラとKen Yokoyamaが昨日6月24日に東京・ヴィレッジヴァンガード 渋谷宇田川店にてトークイベントを行った。

これは彼らが6月22日にリリースしたコラボシングル「道なき道、反骨の。」の発売を記念して行われたもの。イベントは3回にわたって行われ、それぞれの回にKen Yokoyamaと茂木欣一（Dr）、茂木以外のスカパラメンバーが3人ずつ登壇。満員のファンを前に爆笑続きのトークを繰り広げた。この記事では第2部の模様をレポートする。

会場に茂木のラジオ番組「JUSTA RADIO」のオープニングの音楽が流れると、MCを務める茂木が先陣を切って登場。彼は「日本一の司会者」と書かれたタスキをかけており「これはこのお店でさっき加藤（隆志）くんが買ってくれました」と笑顔で説明した。この回に登場したスカパラメンバーは大森はじめ（Per）、北原雅彦（Tb）、加藤隆志（G）の3人。最後にKen Yokoyamaが妖怪ウォッチのコマさんのぬいぐるみを手に現れると大きな歓声が飛び、Ken Yokoyamaは「こんばんはズラ！」と挨拶した。

今回のコラボについて、茂木は「健さんがしゃべり出すとスカパラ9人全員が爆笑モードになって、楽しくて仕方ないんです」とレコーディングの思い出を振り返りながらファンに語りかけた。対するKen Yokoyamaも「スカパラのみんなと話すと、ステージと全然違う一面が見れるズラ。だってステージだと怖いんだもん！」と印象を語る。ここからトークショーはKen Yokoyamaがスカパラメンバーの印象を1人ずつ語っていくコーナーに展開。なぜかテレビ番組に登場するようなメンバーの写真が並べられたフリップが用意され、Ken Yokoyamaはまず谷中敦（Baritone Sax）について「僕の知っている人の中で一番豪快で一番繊細だし、一番繊細で一番豪快。言葉をひっくり返すだけでも、ニュアンスが少し違ってくるでしょう」と語る。彼は次に、NARGO（Tp）について「目力がすごくて、あの目力で言葉の行間を読ませる。それが演奏にも出てる」と分析し「ワイングラスを傾けていそうなロマンチストのイメージ」と続けた。これを聞いた大森は「ロンドンに行ったとき、NARGO、大原麗子さんの写真を見ながらワイン飲んでた」とワインにまつわるNARGOのエピソードを明かす。するとバックヤードからNARGOが登場。驚くファンの前で彼は「『きれいな人だったな』って、追悼の意味を込めてそうしていたんですよ！」と弁明し、さっそうとステージを去って行った。

このあともKen Yokoyamaは、沖祐市（Key）について「寡黙なんだけど、話し始めると言葉が泉のようにあふれ出す、頭がいい人」、北原について「僕の下ネタを受け入れてくれて感謝です。大森さんもしかり」と次々にスカパラメンバーの印象を明かし、ファンは彼の言葉にうなずきながら耳を傾けた。そして、トークショーの最後に用意されたコーナーは「新曲をみんなで聴いてみようのコーナー」。「道なき道、反骨の。」を流しながら、自身がグッと来るタイミングで挙手をしてそのポイントを語るというルールで、登壇者は「ハイ、ハイ！」と積極的に手を挙げておすすめポイントを観客に伝えた。するとここでも、この回の出演者ではない沖がステージに乱入。曲の再生直後に会場に現れた彼は「まず、健さんがこの日本語の歌詞を歌ってくれているということ。もう最初から号泣です！」と熱弁する。沖の言葉にKen Yokoyamaは「うれしいズラ、沖兄さん……！」と言って固い握手を交わした。なおKen Yokoyamaは、お気に入りのポイントに「冒頭、10人が一斉にバンッ！と演奏に入るところ」を挙げ「ここは演奏をするたびに鳥肌と乳首が立ちます」と語る。これに同意したスカパラメンバーは「乳首、20個立ってるよ！」と大盛り上がりしたが、このあとに大森が自身はまだ演奏に参加していないことを明かし「2分半後くらいにやっとパーカッションが入るんですよ。それまでは僕、ずっと立ったままなんです。乳首も」と言って大爆笑を巻き起こした。

また、加藤はKen Yokoyamaのギターの音色について「ただ刻んでるだけなのに（自分と）こんなに音が違うのか、と。僕はハイウェイを走るようなイメージで弾いてるんですけど、健さんのギターは後ろからコンボイが追い上げて来るような感じ」と語る。これにKen Yokoyamaは「音色については、これまでの自分のままでいいのか悩んだ時期があったんですけど、皆さんが『今のままでやってください』って言ってくれたんですよね」と明かした。5人の話は尽きぬまま、イベントは終了の時間に。放送コードギリギリのトーク内容になるほどの盛り上がりに、Ken Yokoyamaは「これ“事故回”ですよね。いや、神回か。すごくハートに残ります（笑）。今まで知らなかった皆さんのことを知れて、今までより心の距離が近くなった気がする。曲は録り終わっちゃったけど、また違った気持ちで今後『道なき道、反骨の。』を鳴らせると思います」と満面の笑みで語っていた。