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楽しく優しくハッピーに!HOTSQUALL主催「ONION ROCK FES」終宴

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HOTSQUALL(撮影:半田安政[showcase])

HOTSQUALL(撮影:半田安政[showcase])

5月28、29日に千葉・稲毛海岸野外音楽堂にてHOTSQUALL主催イベント「ONION ROCK FES -CHIBA DE CARNIVAL 2016-」が開催された。

昨年に続き野外での開催となった「ONION ROCK FES」は、チケットはなく、ライブ会場などで販売されていたチャリティリストバンドを着用することで入場できるライブイベント。各日6組ずつが出演し、2日間にわたってイベントを盛り上げた。

5月28日

開演時刻より少し前にステージに現れたHOTSQUALLのチフネシンゴ(G, Vo)とアカマトシノリ(Vo, B)は観客に注意事項をアナウンスしたのち、「俺らと同年代の野外が似合うあのバンド!」とトップバッターのTHE CHERRY COKE$を呼び込んだ。

THE CHERRY COKE$は「1999」「KISS IN THE GREEN ~Drunken lovers nite~」「MY STORY ~まだ見ぬ明日へ~」といったライブアンセムを連投し、午前中から観客を踊らせた。続くUNLIMITSは「ハロー」「さよならバタフライ」とさわやかな楽曲群を届けたのち、郡島陽子(Dr, Vo)が「野外が似合わないバンドとして有名だからちょっとがんばってみました」と話して観客の笑いを誘った。

アコースティック編成での出演を告知していたSECRET 7 LINE。しかし彼らは1月に神奈川・CLUB CITTA'で行われたライブイベント「THICK FESTIVAL 2016 "Shinji is still drinking!!"」ぶりにバンド編成でステージに姿を見せた。サポートベーシストとして、なりたみちのり(TNX)を迎えた彼らは、RYO(G, Vo)の「めっちゃ悩んだけど、バンドでやらせてください! SECRET 7 LINE、よろしくお願いします!!」という叫びから、「IT'S ALL RIGHT」「1993」などを熱演。場内には涙を流しながらクラウドサーフするファンも多く見られた。

場内をスカダンスの嵐にしたのはHEY-SMITH。昨年は活動休止中だったため「ONION ROCK FES」に出演できなかった彼らは、今回出演できた喜びを爆発させるように、新曲「2nd Youth」「Dandadan」などを織り交ぜたセットリストで観客を暴れさせ続けた。GOOD4NOTHINGはTANNY(Vo, G)による「オニオンー!」という雄叫びでライブをスタートさせる。彼らは7月6日にリリースするニューシングル「DAY」の収録曲である「SIGNAL」や、ファンをジャンプさせた「IN THIS LIFE」などアップテンポなナンバーを連投。最後には「Cause You're Alive」で盛大なシンガロングを場内に響かせた。

HOTSQUALLのライブは、アカマの「今日はありがとね」という挨拶でスタート。彼らは最新ミニアルバム「Believer’s Hi」の収録曲「Just A Believer」や2005年にリリースされた1stフルアルバム「YURIAH」の表題曲、「ONION ROCK FES」のために昨年作られた「Viva all living!!」など、新旧の楽曲を次々と投下しファンを喜ばせていく。曲間、フロアから「ありがとう」という声がかけられた際、メンバーはうれしそうに「こちらこそありがとう!」と肉声で返していた。「Darlin' Darlin'」の演奏前にはアカマが「『せーの』でいくよ」とファンへ歌い出しのシンガロングを求める。するとメンバーがタイトルを口にしていないにも関わらず、ファンは曲を予想し見事に「Darlin' Darlin'」を盛大なシンガロングで歌唱。3人は破顔させながら、軽やかに演奏を続けた。

アンコールでステージに再登場したチフネは「伝えたいことが多すぎて言葉にならない」と感激した様子を見せる。アカマは「俺たちは千葉で育ったから千葉で祭りをやりたかった。血の通った祭りにしたかったからライブハウスで最高にカッコいいバンドを集めた」と「ONION ROCK FES」および出演バンドへの思いを熱弁。さらに「希望を熱い音に乗せて伝えたい」と改めて決意を口にし、バンドは「Place in the sun」「Won't let you down」を重ねて「ONION ROCK FES」の初日を終えた。

5月29日

2日目のトップバッターはHOTSQUALLメンバーから「大事な弟分であり、大事な仲間であり、ライバルでもある」と紹介されたNorthern19。彼らは笠原健太郎(Vo, G)の「大好きな先輩、HOTSQUALLに捧げます」との言葉から「THE DEPARTURE」「HEARTBREAKER」を送った。続いて登場したのは、高校生の頃からHOTSQUALLの曲を聴いたりライブを観に行ったりしていたというDizzy Sunfist。あやぺた(Vo, G)は「アーユーパーティーピーポー?」と呼びかけ「SULLEY」「Tonight.Tonight.Tonight」といったナンバーで観客を踊らせていった。

NAMBA69の難波章浩(Vo, B)は登場するなり「千葉で一番のパンクロックフェスなんでしょ?」とオーディエンスを焚き付ける。またHOTSQUALLメンバーについて「弟みたいな感じ」「アカマちゃん、愛してるぜ!」と言い、ラストナンバーではHOTSQUALLのアカマをゲストボーカルに呼び込んで「MY WAY」をプレイした。

OVER ARM THROWはHOTSQUALL愛が感じられるユーモラスなMCを織り交ぜながらライブを進行。「Honey Baby Surfer-Girl」ではチフネとアカマがコーラスで参加し観客を盛り上げていた。2年連続で「ONION ROCK FES」出演となったPANは、川さん(Vo)の「今年で結成21周年。なんの歌を歌おうかっていうときに……餃子の歌しかないやろって思いました」という言葉から新曲「ギョウザ食べチャイナ」をコミカルに演奏し、オーディエンスのテンションを引き上げた。

大トリのHOTSQUALLが「Darlin' Darlin」でライブを開始すると、会場にはオーディエンスが両手で作ったハートマークが掲げられる。その後も「Meet in our dreams」や「For today」などが熱い演奏で次々と届けられ、場内はヒートアップしていった。本編ラストナンバー「Laugh at life」ではチフネによる繊細なアルペジオに乗せて温かな合唱が広がった。アンコールでアカマは「バンドをやって仲間に出会ったり、ライブが終わって笑顔で帰ってくお客さんを見て気付いたんだ。俺たちの人生は音楽のパワーで動かされているってことを。だからこの祭を通して、音楽を通して、あなたの人生が楽しくて優しくてハッピーなものになったらいいな」と語る。

またチフネは「『AIR JAM』の衝撃があって俺たちもイベントをやりたいっていう思いがあって。こんなにカッコいいバンドを集めて開催できて言うことないね」と述べたのち、3人はアンコール1曲目に結成当初からの人気曲「Lion-standing in the wind」をドロップした。「Great ordinary song」ではアカマが支えられながら観客の上に立ち「位置について、よーい!」と肉声で叫ぶと、バンドの激しい演奏に合わせてオーディエンスが左回り。最後はチフネの「これから先もずっと"Enjoy music!"」という言葉からショートチューン「Enjoy music 2006」を投下し、観客を熱狂させたところで「ONION ROCK FES -CHIBA DE CARNIVAL 2016-」は大団円を迎えた。

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