cutman-booche、多幸感あふれたUNITワンマンライブ

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cutman-boocheが7月11日に代官山UNITにてワンマンライブ「boosoul 2009 フロアで危機一髪ワンマンライブ!」を開催した。

ライブ中に秋に東名阪ツアーを開催することを発表したcutman-booche。現在のところ、10月31日の名古屋APOLLO THEATERと、11月8日の代官山UNITの2公演が決定している。

ライブ中に秋に東名阪ツアーを開催することを発表したcutman-booche。現在のところ、10月31日の名古屋APOLLO THEATERと、11月8日の代官山UNITの2公演が決定している。

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ウリョン(写真中央)はアンコールで「強く儚い者たち」を歌い終えた後、思わずステージを降りそうになり、メンバーにツッコミを受ける一幕も。

ウリョン(写真中央)はアンコールで「強く儚い者たち」を歌い終えた後、思わずステージを降りそうになり、メンバーにツッコミを受ける一幕も。

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この日のライブの様子は後日ネットなどで配信を予定している。

この日のライブの様子は後日ネットなどで配信を予定している。

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この日のライブは、最新アルバム「my way」の発売を記念したレコ発ライブ。また、ステージは通常のスタイルではなく、フロアの真ん中にステージを設置したセットが採用され、近い距離でライブを楽しむことができる仕掛けを用意。特殊なステージ構成のため、開演前は観客はどこでライブを楽しむべきか迷いながら歩き回る姿が見られた。

会場の雰囲気が落ち着いた頃に客電がゆっくりと落ち、メンバーがフロアを横切る形で登場。ゲストの浜野謙太(SAKEROCK)と武嶋聡もステージに上がると、彼らを歓迎するあたたかな拍手が沸き起こった。5人が向かい合う形で落ち着くと、ウリョン(Vo,G)が「今日は楽しんでいきましょう!」と宣言。そしてライブは「my way」の1曲目「ガンボsoup」から幕を開けた。

多くの視線が取り囲む中にあっても、メンバーは至ってマイペース。リラックスした空気を醸しながら、サビでは観客に合唱や手拍子を求めたり早速会場との一体感を生み出す。その雰囲気はたちまち会場を包み込み、誰もが満面の笑みを浮かべながら5人が丁寧に紡ぎ出すサウンドに身を委ねた。

1曲目終了後は浜野と武嶋が一旦退場し、cutman-boocheのメンバーのみの3人編成のライブへと移行。ライブの定番「Verse book」をはじめ、ゆるやかな旋律が心地よい「Rainbow」、ファニーなアレンジが光る「combo!」など、アンサンブルを聴かせるナンバーが次々と披露された。ウリョンの甘くしゃがれた歌声は気持ちよく響き、林周作(B)の歌うようなベースや小宮山純平(Dr)の軽やかなドラミングもいつになくダイレクトに伝ってきた。

ミディアムテンポの「少年時代」を歌い終えるとウリョンは「(今日は)変わったステージなんですけど、皆ともっと近いところでライブをやりたいなと思って……」と特殊なステージを起用した理由を説明。続いて完全なアンプラグド状態で披露したい曲があると前置きした後、「ジョゼ」を演奏。オーディエンスは3人の奏でる音を1音たりとも聴き逃すまいと、ステージには真剣な眼差しを向け、立ち尽くしたまま聴き入った。

「ハイウェイの上」でバンドモードに戻ると、その後に披露された「約束」からペースアップ。「giant switch」「5/∞」「troppin' time」など、次々と心が浮き立つようなアップテンポなナンバーで観客の気分を高揚させていく。さらに「Big Band Orchestra」の前に再びゲストの2人を呼び込み、生セッションを展開。武嶋の吹くムーディーなサックスと、浜野のトロンボーンの音色が華を添え、楽曲の魅力を倍増させる。細かな光がフロアに落ちる中で披露された「See you letter...」では、ウリョンは1人1人に語りかけるようにフロアを見回しながら熱唱した。

本編ラストを飾った「サイクル」の前に、「自分らの音楽でちょっと元気をあげられたらなと思ってる。皆に幸せになってもらいたいと思って作った曲です」と語ったウリョン。疾走感にあふれたキラキラした音像はオーディエンスの笑顔を呼び、会場の幸福度は最高潮に達した。

登場と同じようにフロアを横切る形でメンバーが退場すると、瞬時にアンコールを求める拍手が鳴り始める。しばらくするとTシャツを着替えたウリョンが、ステージに再登場。「連れの結婚祝いに書いた曲です」と前置きした後で、「seloris」を弾き語りで歌い始める。ラフさを残すギターと生々しい歌声は静かにフロアに響き、オーディエンスを酔わせた。

会場がしっとりとした空気になったところで、林、小宮山、浜野、武嶋の4人が呼び戻される。続いてアンコール2曲目に披露されたのは、Coccoの「強く儚い者たち」。深みのあるサックスとトロンボーンの音色が大海をイメージさせ、太いリズムが情感豊かな楽曲を彩った。

アンコールラストには「four-leaf clover」をプレゼント。オーディエンスのあたたかなコーラスをバックに、ステージ上のメンバーはうれしそうな表情を浮かべながらパフォーマンスを展開する。特にウリョンは途中で「こんな幸せなことはない!」と叫び、喜びを表現するなど感慨深げ。そして、ライブはハッピーな空気に満たされたまま大団円を迎えた。

「boosoul 2009 フロアで危機一髪ワンマンライブ!」代官山UNIT公演セットリスト

01. ガンボsoup
02. Verse book
03. Rainbow
04. combo!
05. 少年時代
06. ジョゼ (unplugged ver.)
07. ハイウェイの上
08. 約束
09. giant switch
10. くちなしの午後
11. 5/∞
12. troppin' time
13. Big Band Orchestra
14. See you letter...
15. サイクル
<アンコール>
01. seloris
02. 強く儚い者たち
03. four-leaf clover

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音楽ナタリー @natalie_mu

cutman-booche、多幸感あふれたUNITワンマンライブ http://natalie.mu/news/show/id/18680

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