Leyona、アニバーサリーライブで豪華生セッション

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Leyonaが6月19日にSHIBUYA-AXにてアニバーサリーライブ「Leyona 10th Anniversary『MUSIC IS MAGIC』」を開催した。

Leyonaは8月26日に2枚のベストアルバム「SUN」と「SEA」を同時リリース。この日披露された楽曲も多数収録される。

Leyonaは8月26日に2枚のベストアルバム「SUN」と「SEA」を同時リリース。この日披露された楽曲も多数収録される。

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斉藤和義はミニスカート姿のLeyonaを前に始終ご機嫌な様子を見せた。

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「オレンジ」でセッションするLeyonaと仲井戸"CHABO"麗市。あたたかなキャンドルの火がステージを包んだ。

「オレンジ」でセッションするLeyonaと仲井戸"CHABO"麗市。あたたかなキャンドルの火がステージを包んだ。

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ライブの中盤では、天国の忌野清志郎に捧げるように「デイドリーム・ビリーバー」が歌われた。

ライブの中盤では、天国の忌野清志郎に捧げるように「デイドリーム・ビリーバー」が歌われた。

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アンコール3曲目「Monkey Man」では出演者全員が一堂に会し大セッション。

アンコール3曲目「Monkey Man」では出演者全員が一堂に会し大セッション。

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1999年6月19日に仲井戸"CHABO"麗市プロデュースによる「オレンジ」でデビューした彼女にとって、この日はちょうどデビュー10周年記念日。ライブには彼女と親交の深いアーティストたちが集まり、一夜限りのコラボレーションを展開した。

定刻19時から数分過ぎ、客電が落ちるとステージ下手からBLACK BOTTOM BRASS BANDのメンバーが陽気なサウンドを大音量で鳴らしながら登場。続いて會田茂一(G)、エマーソン北村(Key)、鈴木正人(B/LITTLE CREATURES)、沼澤尚(Dr)、ラティール・シー(Per)といったバンドメンバーたちも姿を現す。最後にLeyonaが現れると、客席のあちこちから声援や拍手、口笛があがり、この日の主役の登場を喜んだ。

スリムジーンズにゴージャスなピンヒール、パープルピンクのスパンコールのチューブトップというセクシーなファッションに身を包んだ彼女は客席に向かってお辞儀をすると、軽やかなステップを踏みながら陽気な「Town to Town」でライブの始まりを告げる。途中でモニターにつまずくトラブルに見舞われつつも笑顔でそれをフォローすると、続いてラティールとのデュエットで「The Beat Goes On」を聴かせる。ラティールの低いボーカルとLeyonaのスモーキーな歌声が絶妙に重なり合い、ゴキゲンなムードを作り出した。

バラード調の「ナツメロ」で会場の空気を潤した後は、tokie(B/unkie)を熱い抱擁で迎え入れ“とてもひさしぶりに歌う”という「Eternity」を熱唱。さらに、その抒情的な空気を引き継ぐように、2003年に忌野清志郎とともにカバーした「500マイル」を歌い上げ熱い拍手を浴びた。

セネガルの国民的バンドの名曲「Fatou Yo」で再びライブ冒頭のような陽気なムードに引き戻したあとは、怒濤のセッションコーナーに突入。まず1人目のゲストとして呼ばれたのは佐藤タイジ。「高校生のときにTHEATRE BROOKを聴いてぶっ飛ばされました」とLeyonaが言えば、佐藤は「Leyona、10周年おめでとう!」と返し会場を沸かせる。そして名曲「ありったけの愛」をツインボーカルで歌い上げ、会場の熱狂を加速させた。2人目のゲスト“お兄ちゃん的存在”のKeisonは曲の途中で「10周年おめでとう」と口にして会場を沸かせた。

これだけでもかなり豪華な状態だが、ゲストコーナーはまだまだ続く。一緒にラジオのパーソナリティを務めていたというSpinna B-ILLは低音のボーカルを響かせながらLeyonaと「何度も…」をデュエット。熊本から駆けつけたという東田トモヒロは、「Melody」の演奏にアコースティックギターとコーラスで参加し、サビでLeyonaとのやわらかなハーモニーを聴かせた。

しっとりとした空気を打ち破るように、5組目のゲストとして登場したのはHIFANA。アフリカの民族楽器アサラトを鳴らしながら登場した2人は、Leyonaとともに生セッションを展開。時折楽器を高く投げキャッチするなど、アクロバティックな動きで観客の目を釘付けにした。セッションの後は、ガラリと趣を変え「ごふぁんけ」で会場をダンスフロア状態に。HIFANAはその場でLeyonaのボーカルをサンプラーに取り入れ加工するなど、遊び心たっぷりのパフォーマンスでオーディエンスを踊らせた。

HIFANAとともにLeyonaが退場すると、しばらくの間休憩タイムに。数分後、紫のミニ丈のワンピースに着替えたLeyonaがステージに姿を見せると大きな歓声が沸き、第2部がスタート。まずはblue.the butcher-590213のブルース色濃厚な演奏をバックに、ソウルフルな歌声で「MAMA HE TREATS YOUR DAUGHTER MEAN」と「BLUES IS ALRIGHT」をメドレー形式で歌い上げ、オーディエンスを上機嫌にさせる。「5秒の再会」では、ゲストとして斉藤和義が登場。Leyonaが「和義君のときにはミニスカートを着てないとね」と言うと、「昔セッションしてね……。楽しかったです。(Leyonaは)かわいかったですよケツが」といきなりエロトークを炸裂させ場内を笑わせる。しかし一度演奏が始まればそこはプロのアーティスト同士。「5秒の再会」で艶やかなハーモニーを聴かせ、オーディエンスをうっとりとさせた。

斉藤と入れ替わりでステージに上がったのは三宅伸治。ステージに持ち込んだギターケースを開くと、ひまわりの大きな花束が出現。会場がその心にくい演出に拍手を上げる中、三宅はLeyonaに花束を渡し「おめでとう!」と祝福の言葉を贈る。その後2人は、Leyonaが邦楽に目覚めたきっかけという曲「デイドリーム・ビリーバー」をセッションした。

中盤の目まぐるしいゲストセッション&カバーのコーナーを経て、後半はLeyonaのオリジナル曲を中心にしたセットリストに。「NITE CLUB」ではアダルトな雰囲気を匂わせ、「travellin' man」では甘くしゃがれた声でLeyonaワールドへと誘う。陽気なロックチューン「Sweet Baby Love」でハッピーなバイブレーションをあふれさせたかと思えば、「LOVE」ではツインドラム(沼澤尚、椎野恭一)、ツインギター(會田茂一、山本タカシ)、ツインキーボード(エマーソン北村、Dr.kyOn)、ラティール・シー、鈴木正人という超豪華なサポートをバックにキュートな歌声を響かせた。

本編ラスト前に、Leyonaは「今日はこの場に立って歌えることが本当にうれしいです」とファンへの感謝を口にする。そして「1人だとここまで来れなかったと思います。これから10年、20年先もよろしくお願いします」と思いを語り、「この人がいなかったら、私は今ここに立ってなかったと思います」という紹介で仲井戸"CHABO"麗市を呼び込んだ。CHABOは1本の深紅のバラをLeyonaに手渡し、「さっきは花束が出てきましたけど、量より質で対抗したいと思います」と茶目っ気たっぷりに挨拶した。

Candle JUNE演出によるキャンドルライトの準備が整ったところで、LeyonaとCHABOは2人で「オレンジ」を披露。夕焼けを思わせる照明とキャンドルの火がステージを包み、甘い歌声が会場を充満。歌い終えたLeyonaは淑女のようにお辞儀をすると、たくさんのキスを客席に捧げ、感謝と愛をファンに伝えた。

アンコールを求める大きな手拍子に呼ばれて、再びステージに戻ってきたLeyonaはTシャツとベルボトム、髪をアップにしたカジュアルなファッションに。胸を打つメッセージが印象的な「STARS」に続いて、「大好きな清志郎が書いてくれた曲だよ!」と叫び、「Dance Music☆あいつ」で一気に会場の空気をヒートアップ。ゲストやサポートメンバーを呼び込んでの「Monkey Man」では、ファンキーなサウンドとLeyonaの健康的なボーカルが会場を盛り上げた。

サポートメンバー、ゲストを送り出した後、いよいよライブはクライマックスに。Leyonaはステージ中央に立ちスポットライトの下で広島に住んでいた頃、地元のバンドコンテストにたった1人で出演したエピソードを語り出す。そして「私の人生を変えたシンガーです」という言葉の後、ジャニス・ジョップリンの「Mercedes Benz」をマイク1本のアカペラで絶唱。その強烈な歌声でオーディエンスに衝撃を与え、静かにスポットライトの下から姿を消した。

Leyonaの人望を現すように豪華アーティストたちが多数祝福にかけつけ、約3時間半という異例の長丁場となったこの日のライブ。サプライズや意外なセッションも含めオープニングからアンコールまで一貫して幸福なステージが繰り広げられ、10周年の幕開けにふさわしい濃密で贅沢な一夜となった。

「Leyona 10th Anniversary『MUSIC IS MAGIC』」セットリスト

01. Town to Town
02. The Beat Goes On
03. Whoa Child
04. 風をあつめて
05. ナツメロ
06. Eternity
07. 500マイル
08. Fatou Yo
09. ありったけの愛 with 佐藤タイジ
10. Bless with Keison
11. 何度も… with Spinna B-ILL
12. Melody with 東田トモヒロ
13. ごふぁんけ with HIFANA
14. MAMA HE TREATS YOUR DAUGHTER MEAN~BLUES IS ALRIGHT with blue.the butcher-590213
15. 5秒の再会 with 斉藤和義
16. デイドリーム・ビリーバー with 三宅伸治
17. NITE CLUB
18. travellin' man
19. Sweet Baby Love
20. LOVE
21. FREE YOUR SOUL
22. オレンジ with 仲井戸"CHABO"麗市
EN1. STARS
EN2. Dance Music☆あいつ
EN3. Monkey Man
EN4. Mercedes Benz

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音楽ナタリー @natalie_mu

Leyona、アニバーサリーライブで豪華生セッション http://natalie.mu/news/show/id/17898

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