幕張に1万5000人!3年目の「ビクターロック祭り」16組熱演で終幕

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ビクターエンタテインメントが主催するライブイベント「ビクターロック祭り2016」が、昨日2月14日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールにて行われた。

サカナクション(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

サカナクション(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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2014年にスタートし今年で3回目の開催となった「ビクターロック祭り」。一昨年と昨年は1ステージ制だったが、今年はBARK STAGEとROAR STAGE supported by Eggsの2ステージを舞台に展開され、約1万5000人の観客が16組のアーティストの競演を堪能した。

THE BAWDIES(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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ROAR STAGEでイベントの一番手を務める予定だったヒステリックパニックが、とも(Vo)の急病のため欠席したことを受けて、BARK STAGEのTHE BAWDIESがイベントのトップバッターを担当。ROY(Vo, B)の豪快なシャウトでライブを開始した彼らは、「IT'S TOO LATE」「JUST BE COOL」といったアッパーなロックンロールナンバーや、「YOU GOTTA DANCE」「YEAH」など新旧の楽曲を織り交ぜたメドレーを気合いたっぷりに披露する。「ビクターの犬と言えばニッパーくんかTHE BAWDIESと覚えてください」というユーモアに満ちたMCを挟み、最後は会場全体を巻き込んで「ワッショイ!」と叫びステージを締めくくった。

サンボマスター(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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続いてROAR STAGEには、「ビクターロック祭り」出場権を賭けたオーディション「ワン!チャン!!」でグランプリを獲得したヤバイTシャツ屋さん、準グランプリに輝いたkikiが登場。ヤバイTシャツ屋さんは楽曲説明のMCからライブを始めるという奇抜なパフォーマンスで、kikiはアーバンなAORサウンドで観客を惹き付けた。若手バンドのフレッシュなステージから一転して、BARK STAGEでは2年ぶりの「ビクターロック祭り」出演となるサンボマスターが、情熱的なプレイと山口隆(Vo, G)のMCでオーディエンスを盛り上げる。前回の出演時にバンドの宣伝担当者が安月給で働いていることを暴露し、異色の安月給コールを巻き起こした彼らだが、今回も観客と一緒に「安月給」を連呼して一体感を作り出していた。

THE BACK HORN(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

THE BACK HORN(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])[拡大]

ド派手な衣装に身を包んだGacharic Spinは、ROAR STAGEを舞台に卓越したプレイとキレのあるダンスで観客の熱狂を煽る。ライブ後半でセクシー担当のオレオレオナ(Vo, Key)の胸元にあしらわれた電飾が光ると、男性ファンの野太い歓声が沸いた。またTHE BACK HORNは1曲目の「その先へ」から、貫禄を感じさせるステージを繰り広げる。生え抜きのビクターアーティストである彼らは、MCで「これからもビクターとともに音楽を作っていこうと思います!」「俺らはビクター好きだから」と同社への愛を熱弁した。続くROAR STAGEでのAwesome City Clubのステージは入場規制がかかるほどの満員状態に。5人は「Lesson」「アウトサイダー」などドリーミーかつファンタステイックな楽曲を丁寧に奏で、その心地よいポップサウンドで観客の体を揺らした。

Dragon Ash(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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イベントの後半戦の口火を切ったのは、「ビクターロック祭り」皆勤のDragon Ash。「ウオー!」という怒号のような歓声を受けながら登場したKj(Vo, G)は「Let's go!」と口にすると、「AMBITIOUS」「The Live」などアグレッシブなナンバーを連続投下していく。ラストの「Fantasista」ではステージ前に大きなサークルモッシュが生まれ、負けじとステージ上のメンバーも大暴れし、場内は狂騒状態となった。そして今年の出場者の中で最年少の藤原さくらは、「ビクターロック祭り」のハッピを着て現れるとまずは「Oh Boy!」を軽やかにプレイ。その後もギターをつま弾きながら、ときにあどけない少女のような、ときに渋くスモーキーな歌声を響かせオーディエンスを酔わせていった。

レキシ(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

レキシ(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])[拡大]

レキシは「狩りから稲作へ」でライブを開始。観客の持つ稲穂が左右に揺れる中、彼は1曲目から時間をたっぷりと使い、「世界はそれを稲穂と呼ぶんだぜ!」「稲穂の気持ちになろう」と声を上げて客席を一体化させた。「ビクターロック祭り」初登場のgo!go!vanillasは牧達弥(Vo, G)の「全員ロックの魔法にかかって帰れ!」という叫びから、「マジック」や「カウンターアクション」をアグレッシブに届けてフロアを揺らす。続くDJやついいちろうはB'z「ultra soul」やELLEGARDEN「Red Hot」、レミオロメン「粉雪」といったバラエティ豊かな選曲でオーディエンスを楽しませた。

くるり(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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「“ロック祭り”ということでロックな曲を持ってきた」というくるりは、2004年リリースの5thアルバム「アンテナ」の1~5曲目を曲順通りに演奏。その後ラスト1曲を残して岸田繁(Vo, G)が「幕張の思い出にしてください」と語ると、リリースの予定がないという新曲「どれくらいの」が温かなアンサンブルで届けられた。イベント初登場のSAKANAMONは「PLAYER PRAYER」「TSUMANNE」といったナンバーを力強く披露し、観客のかけ声を誘う。森野光晴(B)は一昨年の「ビクターロック祭り」でサカナクションがライブ中のMCでSAKANAMONを話題に上げたことに触れ、「今回SAKANAMONからサカナクションへの流れを作れたことがうれしい」とサカナクションの前にライブができるうれしさをしみじみと語っていた。

DJダイノジ(Photo by Yosuke Kamiyama[SOUND SHOOTER])

DJダイノジ(Photo by Yosuke Kamiyama[SOUND SHOOTER])[拡大]

BARK STAGEのトリを飾ったサカナクションは、舞妓風のダンサーを引き連れて「夜の踊り子」を投下。そのまま「SAKANA TRIBE TRANCE MIX」へとなだれ込むと、山口一郎(Vo, G)がグラフィックポイを回し、「ビクターロック祭り2016」のロゴをLEDで出現させて大歓声を起こす。「アイデンティティ」でオーディエンスが手を左右に振りシンガロングすると、山口は「すげえ」と漏らし笑顔を見せた。MCで彼は「ビクターとは年内にアルバムを作る契約なので、新しいアルバムを作ろうかなと思います」と話してファンを喜ばせる。また「ビクターは悪徳企業なので、僕はあまり好きになれません」と発言するも、本編ラストの「新宝島」の曲中には「なんだかんだ言って、僕たちビクター大好きでーす!!」と宣言した。ROAR STAGEを締めくくったDJダイノジは「『ビクターロック祭り2016』大成功おめでとう!」と祝福し、The Offspring「What Happened To You?」やgo!go!vanillas「エマ」、この日出演できなかったヒステリックパニックの「うそつき。」といったナンバーをプレイ。最後の最後までオーディエンスを熱狂させていた。

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