「GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova"」は1月27日にリリースされたばかりのニューシングル「G4・IV」を携えて行われるツアーで、4月24日の東京・日本武道館公演まで全国19カ所で計30公演を実施。1月25日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた前夜祭的ライブを経て実施された初日公演には、2400人のファンが足を運んだ。
熱気に満ちた会場にメンバーが順番に姿を見せると、待ち焦がれた観客は悲鳴のような歓声でサポートメンバーのTOSHI(Dr)を含む5人を出迎える。TERU(Vo)は右手を挙げ力強く頷くと、「オーライ、大阪! 思いっきり暴れていこうぜ!」とシャウトしライブをスタートさせた。
20周年という大きな節目を経てのツアーということで、今回のツアーではヒット曲をほぼ封印した挑戦的なセットリストを組んだGLAY。TERUは序盤のMCで「22年目は自由に楽しくやろうと思って。いろいろびっくりすると思うんですよ」と予告し、「大阪をツアー初日にしたのはお客さんの反応がいいから。とりあえず驚いて! 僕らに自信を付けさせてください」と笑った。その言葉通り、イントロが鳴った瞬間に驚きをにじませた歓声が上がる楽曲が多数披露され、ホール内には終始フレッシュな空気が漂っていた。
さらにバンドはレア曲の合間に「G4・IV」の収録曲をパフォーマンス。「Scoop」ではJIRO(B)が奏でる跳ねるようなベースの音色がホールを揺らし、「空が青空であるために」ではTERUがアコースティックギターを弾きながら伸びやかな歌声で観客を魅了する。「Supernova Express 2016」ではTAKURO(G)が弾くメロディアスなギターにあわせて観客が腕を振り、HISASHI(G)のキャラクターが全開になった「彼女はゾンビ」ではユニークな演出も相まって会場は大盛り上がり。いずれの新曲も早速観客に受け入れられている様子だった。
またJIROがMCで「今回のツアーはコアなGLAYファンが集まってるんで、セットリストの内容に痺れるかと。あとメンバーの誰が先にミスるかお楽しみに(笑)。俺の中ではTERUかな?」といたずらっぽく口にしたのが呼び水となったのか、ライブ中盤で本当にハプニングが発生。ホール内が笑いで包まれ、ステージ上のメンバーが一気にリラックスする場面も。TERUは「初日らしい初日になって幸せです(笑)。楽しくできてることが今のGLAYのよさを表してるんじゃないかなと思います」と述べていた。
アンコールのMCでは全員がトーク。TOSHIが「すっごい楽しくて気持ちいいです。今日は最高です。みんなのおかげです」と観客に感謝の思いを伝えれば、JIROは「すげえ楽しいわ。普段やってない曲を掘り起こしてアレンジしてるんだけど、初期の頃を思い出してバンドのテンションが高い!」と満足げに笑う。TAKUROはバラエティに富んだセットリストについて触れ「自分の歴史をひしひしと感じております」と語り、HISASHIは「まいど!」と威勢よく挨拶し「大阪ツアー初日いいですね。いつも『ちゃんとしいや!』という気持ちをもらっていくんです」と大阪でツアー初日を迎えられる喜びを噛み締めた。TERUは最後に「大阪ありがとう!」とガッツポーズを決め、「楽しかった。ありがとう。また会おうね。次また会うまで行ってきまーす!」と叫ぶ。この言葉に2400人は「行ってらっしゃい!」と返し、ステージをあとにするメンバーを笑顔と拍手で見送った。
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