the GazettE「13年で初めて」の夜迎えたツアー第1章越谷公演

the GazettEが10月4日に埼玉・越谷サンシティホールで全国ツアー「the GazettE LIVE TOUR 15 DOGMATIC -UN-」の13公演目を実施した。

今回のツアーは新作アルバム「DOGMA」の発売にあわせて実施されており、セットリストは「DOGMA」の収録曲を中心とした内容で構成された。オープニングでは会場に点在するストロボライトがランダムにまたたき、ステージの両サイドに飾られた六芒星が怪しく照らされる。早くも興奮状態のファンの前にゆっくりと姿を現したメンバーは、轟音とともにライブをスタートさせた。

RUKI（Vo）は「地の果てまで行こうぜ！」と声を荒げ、扇情的なモーションとともに楽曲を歌唱。戒（Dr）が踏み鳴らすバスドラムの連打が会場を震わせ、麗（G）、葵（G）、REITA（B）は首を大きく上下に揺さぶりながら楽器を演奏する。メンバーが放つ攻撃的なサウンドのみならず、音とシンクロした照明演出も観客を魅了した。

5人はストイックに演奏を繰り広げて聴衆をぐいぐいと惹きつける。オーディエンスは「HEADACHE MAN」でモッシュしたり「WASTELAND」で響き渡るツインギターの音色に聴き入ったりと、楽曲に合わせてさまざまなアクションでバンドのパフォーマンスを受け止めた。

この日は後半にさしかかるタイミングで麗の機材にトラブルが発生。メンバーがいったん舞台を降り、ライブの一時中断がアナウンスされる。しかし急なストップに対しても混乱は起こらず、観客は熱気漂う会場でステージの再開を待った。そして30分弱の中断を経てメンバーが再登場し、麗は「機材トラブルでなんとも言えない時間を過ごさせてしまいすいません」と謝罪。RUKIは「こっからまた盛り上げていくぞ！」とオーディエンスを再び鼓舞し「PARALYSIS」を叩きつける。聴衆は「オイ！ オイ！」と声を上げたり首を振ったりしてより一層の盛り上がりを見せた。

終盤にRUKIは「こんなトラブルは13年やってきた中で初めてで心拍数が上がりました」と告白。続けて「普通なら帰る人もいると思うのに、皆さんのおかげで俺たちはやれてるなと思う。さすがthe GazettEファン」とファンに感謝の言葉を投げかけた。そしてバンドは神秘的な「OMINOUS」や、デジタル音とバンドサウンドの融合で踊らせる「VENOMOUS SPIDER'S WEB」「VERMIN」など多彩な楽曲で観客を楽しませる。最後はRUKIが「サンキュー越谷！ トラブルがあったから今日はもう1曲やらせてよ！」と言い、当初予定していなかった「LINDA～candydive Pinky heven～」でライブを締めくくった。

the GazettEの「DOGMATIC -UN-」ツアーは全22公演からなる「DOGMATIC」ツアーの第1章として、10月30日の福島・郡山市民文化センター 中ホール公演まで続く。その後バンドは11月18日にニューシングル「UGLY」をリリースし、12月にはツアーの第2章「DOGMATIC -DUE-」を実施する。