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ワーハピで豪華13組熱演、筋少は“高橋幸宏公認”であの曲を披露

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東京・夢の島公園陸上競技場にて8月23日に野外フェス「WORLD HAPPINESS 2015」が開催された。今年で8回目となった今回は、高橋幸宏率いるMETAFIVEなど13組のアーティストが約8時間にわたってライブを実施。昨年は台風の接近により豪雨の中での開催だったが、今年は後半曇りがちだったものの雨は降らず、涼しく過ごしやすい天候となった。

センターステージの一番手に登場したTRICERATOPSは近年の楽曲やヒット曲「GOING TO THE MOON」などを演奏。和田唱(Vo, G)が「こんなおしゃれなフェスで浮かないか、ちょっと心配」と恐縮気味に語っていたものの、ラストにはメジャーデビューシングル「Raspberry」で一気にフィールドをひとつにし、トップバッターの大役を果たした。レフトステージには最初にCharisma.comが登場し、「夢の島ということですが、我々、皆さまにお分けする幸せを持ちあわせておりません」といういつか(MC)のコメントに会場から笑いが。ラストの「お局ロック」では赤い脚立に登ってのパフォーマンスで、オーディエンスの目を釘付けにした。

SCANDALは9月9日にリリースするシングル曲「Sisters」や、7月に発売された最新シングル曲「Stamp!」などを披露。来年で結成10周年を迎える彼女たちならではの、貫禄を感じさせるステージを展開した。続いてレフトステージで行われたのは野宮真貴 with カジヒデキのライブ。ピチカート・ファイヴ「東京は夜の7時」のセルフカバーを皮切りに、Roger Nichols & the Small Circle of Friends「Love So Fine」、カジヒデキ「雨降り都市」「ラ・ブーム~だってMY BOOM IS ME~」、フリッパーズ・ギター「Summer beauty 1990(ラテンでレッツ・ラヴまたは1990サマー・ビューティー計画)」、小沢健二「僕らが旅に出る理由」、ピチカート・ファイヴ「メッセージ・ソング」といった渋谷系のアンセムが次々にカバーされた。

坂本真綾は半袖の白いロングワンピースに、エアクッション入りのスニーカーというさわやかな衣装で、バンドを従えてステージに登場。映画「攻殻機動隊 新劇場版」の主題歌に採用された「坂本真綾 コーネリアス」名義の楽曲「まだうごく」がライブ初演奏され、ラストには彼女が16歳の頃に発表したデビュー曲「約束はいらない」も披露された。その後レフトステージに土屋昌巳率いるKA.F.KAが姿を現すと、会場の雰囲気が一変。ISSAY(Vo / Der Zibet)による「真夏の日中にもっとも似合わないバンドです」という自己紹介の通り、ダークなニューウェーブでオーディエンスを圧倒していく。バンドの世界観に合わせるように会場の雲行きが怪しくなってきたところで、彼らは最後にJoy Divisionのカバー「Transmission」を演奏した。

「暑苦しくてごめんなさーい。なんでお招きいただいたのかさっぱりわからないままにやってきましたー。強烈なアウェイ感を感じてますー」という大槻ケンヂ(Vo)のMCとともに登場した筋肉少女帯は、そのアウェイ感を吹き飛ばすような必殺のセットリストでライブに挑んだ。「日本印度化計画」の途中では、大槻と内田雄一郎(B)が参加していたユニット・空手バカボンがかつて発表したYMO「ライディーン」のパロディ曲「来るべき世界」も披露。「ライディーン」を作曲した高橋幸宏が「WORLD HAPPINESS」のキュレーターだということで、彼の許可を得て本人公認の楽曲として演奏されたことが明かされ、会場からは驚きの声が上がっていた。

4回目の出演となるスチャダラパーはバックバンドを従えてライブを実施。「ライツカメラアクション」「A.K.A ETC」といった序盤の曲ではコール&レスポンスをしながら観客との一体感を作り出し、後半は「今夜はブギー・バック(smooth rap) 」「中庸平凡パンチ」「大人になっても」「サマージャム'95」などの人気曲でオーディエンスの心をつかんだ。日が傾きかけてきた頃に始まったLOVE PSYCHEDELICOのステージには、高橋幸宏がドラマーとして参加。KUMI(Vo,G)は涼しげなアコースティックサウンドに乗せて、「Lady Madonna」「Freedom」などをパワフルに歌い上げた。

ワーハピ常連の鈴木慶一は、矢部浩志、近藤研二、岩崎なおみ、konoreとのバンド・Controversial Sparkとして2013年に続いて2度目の出演。ラストに、9月2日にリリースするミニアルバム「angels of a Feather」に収録される新曲「眠る人」も披露した。クラムボンは「シカゴ」「サラウンド」といった人気曲で会場を掌握したのち、YMOの「以心電信」やEsbjorn Svensson Trioの「GOLDWRAP」といったカバー曲を演奏。暮れなずむ空の色が、3人の織りなすアンサンブルにさらなる彩りを与えていた。レフトステージの最後の出演者は、今年が初出場のPOLYSICS。ハイテンションなステージングで「Let's ダバダバ」などを次々と演奏し、観客もラストスパートに向けて力いっぱいダンスを楽しんでいた。

そしてメインステージのトリを務めたのは、昨年に続いての出演となるMETAFIVE。高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井という豪華なメンバーで構成されたこのバンドについて、幸宏は継続していること自体が奇跡だとMCで語りつつ「それはつまりアルバムを作ってるってことですよ、というか来年出ます」とさらっと告知。「Don't Move」「Maisie's Avenue」といった新曲をさっそくお披露目しつつ、ゲストに鈴木慶一を迎えてのTHE BEATNIKSのカバー「No Way Out」、水原佑果がボーカルで参加したTOWA TEIのカバー「LUV PANDEMIC」、土屋昌巳をゲストに迎えたYMOのカバー「Cue」で会場を盛り上げた。

「WORLD HAPPINESS 2015」
2015年8月23日 東京都 夢の島公園陸上競技場 セットリスト

TRICERATOPS

01. スターライト スターライト
02. GOING TO THE MOON
03. Shout!
04. Fly Away
05. Raspberry

Charisma.com

01. イイナヅケブルー
02. とんがりヤング
03. こんがらガール
04. HATE
05. お局ロック

SCANDAL

01. OVER DRIVE
02. love in action
03. Sisters
04. Stamp!
05. 会わないつもりの、元気でね

野宮真貴 with カジヒデキ

01. 東京は夜の七時
02. Love So Fine
03. 雨降り都市
04. Summer Beauty 1990(ラテンでレッツ・ラブまたは 1990サマー・ビューティー計画)
05. ラ・ブーム ~だってMY BOOM IS ME~
06. 僕らが旅に出る理由
07. メッセージ・ソング

坂本真綾

01. DOWN TOWN
02. レプリカ
03. バイク
04. まだうごく
05. doreddo 39
06. 約束はいらない

土屋昌巳(KA.F.KA)

01. Spider & Pirates (inst.)
02. Jack The Midnight
03. The Prisoner
04. Transmission

筋肉少女帯

01. イワンのばか
02. 日本印度化計画~来るべき世界~日本印度化計画
03. 踊るダメ人間
04. 釈迦

スチャダラパー

01. Quiet Village
02. ライツカメラアクション
03. A.K.A ETC
04. MORE FUN-KEY-WORD
05. GET UP AND DANCE
06. 今夜はブギー・バック(smooth rap)
07. 中庸平凡パンチ
08. 大人になっても
09. サマージャム'95

LOVE PSYCHEDELICO

01. Your Song
02. Free World
03. This way
04. Last Smile
05. LADY MADONNA ~憂鬱なるスパイダー~
06. Freedom

Controversial Spark

01. Hello Mutants
02. Ex-Car
03. In June
04. 眠る人

クラムボン

01. シカゴ
02. サラウンド
03. 以心電信
04. GOLDWRAP
05. KANADE Dance
06. 波よせて
07. yet

POLYSICS

01. Introduction!
02. Buggie Technica
03. Beat Flash
04. How are you?
05. Let's ダバダバ
06. 怪獣殿下 ~古代怪獣ゴモラ登場~
07. Dr Pepper!!!!!
08. シーラカンス イズ アンドロイド
09. Electric Surfin' Go Go

METAFIVE

01. School Of Thought
02. Radio
03. Split Spirit
04. No Way Out(with 鈴木慶一)
05. Don't Move
06. Maisie's Avenue
07. Turn Turn
08. LUV PANDEMIC(with 水原佑果)
<アンコール>
09. Cue(with 土屋昌巳

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