SUNSET BUS主催「BUS TRIP」晴天に恵まれ笑顔で終幕

SUNSET BUS主催のライブイベント「BUS TRIP」が6月21日に大阪・服部緑地野外音楽堂にて開催された。

「BUS TRIP」はSUNSET BUSが不定期で開催しているイベントで、今年は昨年に引き続き野外での実施となった。最初に大阪のバンド・POTのメンバーが登場しイベントの注意事項を告げる。続いて1組目、AT-FIELDのアクトへ。のはずが、なんとステージに登場したのは、メンバーチェンジのため昨年9月以降、ライブを行っておらず今年7月の「京都大作戦2015 ～いっ祭 がっ祭 感じな祭！～」での復活をアナウンスしていたHEY-SMITH。猪狩秀平（G, Vo）が「おひさしぶりです、HEY-SMITHです。ライブやりたくてしゃーなくて、飛び入りさせてもらいました」と説明し、ライブをスタートさせる。予想外の展開に、観客は驚きと興奮を隠しきれない様子でモッシュやクラウドサーフを繰り返した。猪狩はSUNSET BUSメンバーが、HEY-SMITHの初期から気にかけてくれていた存在であったといい、さらに「バンドを続けるか悩んだこともあったけど、今確信しました。マジで続けててよかった！」とうれしそうに笑顔を見せ、新生HEY-SMITHのライブを終えた。

その後ステージには、SUNSET BUSのSATOBOY（B, Vo）が手がけるレーベル・LOU DOG FAMILY RECORDS所属のAT-FIELD、SUNSET BUSとレーベルメイトのDizzy Sunfistのほか、Northern19、HOTSQUALL、NUBO、SHANK、GOOD4NOTHINGという、SUNSET BUSと親交の深いバンドが続々と登場し、個性あふれるステージングを展開していく。Dizzy Sunfistのあやぺた（Vo, G）は高校生の頃から「BUS TRIP」に遊びに行っていたと明かし、GOOD4NOTHINGのU-tan（Vo, G）はSUNSET BUSのSATOBOYとTEPPEI（G, Vo）が以前に組んでいたバンド・3.6MILKのライブを観に行っていたと明かすなど、各々イベントに出演できる喜びも口にした。

SUNSET BUSは麒麟淡麗のCMソングである「Volare」をSEにステージへ。さらにSATOBOYはビールサーバーに乗ってやってくる。そしてステージに到着するとビールサーバーからコップにビールを注ぎ、最前列のファンに配布するという、彼ららしいパフォーマンスからライブをスタートさせた。アロハシャツ姿の3人はTEPPEIがTHE BOOM「島唄」を弾き語りして曲に入った「ISLAND」、場内の至るところでファンがスカダンスをした「Wakattoruwa」など新旧織り交ぜたセットリストで一気に持ち時間を駆け抜ける。MCではSATOBOYが「濃い1日になった」とイベントを振り返り、バンドは「Tonight」で本編を終えた。アンコールではファン数人をステージに呼び込み、揃いの振り付けでキメるというユルい展開が。ひとしきり観客の笑い、バンドは最後に「Love is sunshine」をドロップ。MASUNORI（Dr）の繰り出すゆったりとしたリズムに乗せ、TEPPEIによる裏打ちとSATOBOYの伸びやかな歌声が広がり、温かなムードの中、バンドはイベントの幕を下ろした。