ひと回り離れた新メンバー・MASUNORI

──音楽ナタリー初登場ということでバンドの経歴を教えてください。

TEPPEI（G, Vo）　僕とSATOBOYが3.6MILKというバンドをやっていて。解散してSUNSET BUSになり。いろんなドラマーの加入を経て、MASUNORIの参加にたどり着きました。

──MASUNORIさんが新神楽で直談判したと伺いました。

MASUNORI（Dr）　そうです。前にやってたバンドが解散することが決まっていた時期で。サトシ（SATOBOY）さんが新神楽でめっちゃ酔ってたんですよ。なので「今や！」と思って声を掛けたら「スタジオ入ろうや」って言ってもらえて。でもTEPPEIさんには名前覚えてもらうのに半年くらいかかりました。

TEPPEI　今も覚えてないよ（笑）。

──MASUNORIさんは入る前、SUNSET BUSにどういう印象を抱いていました？

MASUNORI　レジェンドな人たち、偉大な人たちっていう感じです。

TEPPEI　僕はMASUNORIのことをTHE SKIPPERSのGALAMMASALA TAKA（B）に、「あいつはいいっすよー」ってすごい推されて紹介されたわ。他人がそんなふうに言うのってあんまりなくない？

MASUNORI　そうっすね。うれしいです。

──MASUNORIさんを正式メンバーに決めた理由はなんだったんですか？

TEPPEI　もともと暴走族やったから。

MASUNORI　ちゃいます（笑）。

TEPPEI　ははは（笑）。若いのに礼儀正しいんですよね。ドラムがうまくて楽しくても、そういうところがちゃんとしてない人とは長く一緒にはできへんから。

SATOBOY（B, Vo）　新神楽で鍛えられてるんやろうな。

──お2人とMASUNORIさんの年齢差はどれくらいですか？

MASUNORI　12歳です。ひと回り違います。でも2人は僕より若いんですよ、精神的に。特にサトシさんはお酒を飲み出すともう……小学生みたい。

SATOBOY　キャッキャキャッキャ言い出すからな。

TEPPEI　今回も散髪して何歳児やねんっていう髪型になってるもんな。かわいいよな（笑）。昔を思い出すわ。

SATOBOY　ふふふ。

“3.6MILK”に区切りを

──「ALOHA」は3.6MILKのセルフカバーアルバム「3.6MILK」（2014年3月発売）以来の作品となります。前回セルフカバーアルバムを出したことで、バンドに何か影響ってありました？

TEPPEI　僕はあれを出したことによって「早く新曲をやりたい！」っていう気持ちになった。あとすごい昔に作った曲だから、時代の変化を感じたりとか、こうやって作ってたんやとか改めて思う機会になったかな。

SATOBOY　こういう構成でよく作ってたなって再確認した感じはあるな。

──作る曲は時代によって変わっていますか？

SATOBOY　僕はそんなに変わってない気する。

TEPPEI　変わらんでええもんと、変わっていかなアカンもんがあると思ってて。でもそれが何かわからないから、探しながらずっとやってるんやと思います。

──ジャケットですが、「BEER GARDEN」（2012年6月発売）がビール瓶で、次の「HAPPY HOUR」（2013年3月発売）がビールの蓋で、その流れでいくのかなと思いきや、今作「ALOHA」はこれまでとはテイストの異なるハワイアンっぽいイラストになりました。

MASUNORI　一気に変わりましたよね。

──その2作のあとにセルフカバーアルバムをリリースしたことで“SUNSET BUS第2章がスタートした”みたいなことでは？と思ったんですが。

MASUNORI　お、カッコいいからそういうことにしましょう！（笑）

SATOBOY　でも「3.6MILK」で区切りを付けようっていう気持ちはあったんで、確かに第2章やな。リセットじゃないけどそういう感じはあるかも。

──「もう“元3.6MILKの”って言わせない」みたいな？

SATOBOY　そうそう。