山口冨士夫スタジオセッションアルバム再発、マスター発掘で音質アップ

2008年にリリースされ即完売となっていた山口冨士夫のソロアルバム「Over there」が、最新リマスタリングを施して紙ジャケ仕様で明日4月22日に再発される。

この作品は1992年に発表されたソロアルバム「アトモスフィア」のレコーディングセッションを記録した未発表秘蔵テープから、冨士夫自身がセレクトした未発表曲3曲を含む全8曲を収録したもの。グループサウンズ時代からの盟友である加部正義、大口広司、篠原信彦の3人をメンバーに迎え、長期間にわたって行われたレコーディングセッションの様子がラフなミックスのまま収められている。収録曲は篠原のキーボードと冨士夫のボーカルのみで録音された未発表曲「オルゴール」など8曲で、当時出獄したジェームス・ブラウンに捧げたファンクナンバー「FUN IN THE SUN」を除き、全編スローナンバーで構成されている。

なお今回の再発にあたって、冨士夫が所有していた、レコーディングセッションを収録した膨大な量のテープを新たに捜索および検証。2008年版にはマスターに使用したテープの劣化に起因するヒスノイズなどがあったが、今回は新たに発掘された状態のいいマスターを使用し、それを中村宗一郎がリマスタリングして音質を向上させた。