最初に登場した
NRQは牧野琢磨(G)の「ちょっとだけお付き合いくださいね」という飄々とした挨拶のあとでオープニングナンバー「東16字星」を演奏。彼らは牧野のギターと吉田悠樹の二胡によるエキゾチックな旋律と、3人のリズム隊による多彩なアンサンブルを絡ませた心地よいサウンドを展開する。中盤からはMC.sirafu(Steelpan, Trumpet)も加わり、6人でダンサブルなナンバーを繰り出してオーディエンスを踊らせた。
トリを務めたceroは7人編成でステージに立ち、5月27日リリースのニューアルバム「Obscure Ride」の1曲目「C.E.R.O」でライブをスタートさせた。80BPM程度のリズムに高城晶平(Vo, Flute, G)がゆったりとしたラップ調の歌を重ね、スムーズな雰囲気で観客を魅了。続く「マイ・ロスト・シティー」では一転して扇情的な合奏を響かせた。
高城は「ずっと(アルバムの)レコーディングをしてたから体が鈍って鈍ってしょうがない」と近況を話し、「“体動かしナンバー”いってみよう!」と言って「Yellow Magus」へ。腕を大きく左右に振りながらビートに身を委ねたり、間奏で高らかにシャウトしたりと快活なパフォーマンスを繰り広げる。「Elephant Ghost」では荒内佑(Key, Cho)と橋本翼(G, Cho)ものびのびと楽曲を演奏。「Summer Soul」「ticktack」などのニューアルバム収録曲を披露していった。
ステージ終盤には7人で力強く「Contemporary Tokyo Cruise」をプレイし、ミラーボールの光に照らされながらライブのハイライトを作り上げたcero。演奏後に高城は競演者たちに感謝の言葉を述べ、レーベルメイトのSAKEROCKが同会場で対バンイベントを開催していたことが今回のイベント開催のきっかけだと説明する。「自分もこういうイベントができたらいいなと思っていたので僕はうれしいです。またやらせてください!」とフロアに呼びかけ、拍手を浴びた。そして彼らはニューアルバムの最終曲「FALLIN'」を初披露。青色の柔らかなライティングを浴びながら、幻想的なスローナンバーをゆったりとプレイして本編を締めくくった。アンコールで再びステージに登場した彼らは「FALLIN'」の演奏に満足した様子で「今日はもういいや……ってなるね(笑)」と言いながらも「マウンテン・マウンテン」「さん!」をはつらつと演奏した。
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音楽ナタリー @natalie_mu
cero自主企画イベントでNRQ、鎮座&カトマイラとLIQUIDROOM競演 http://t.co/c0H2xBZs5i http://t.co/5AjK73Bf94