8回目の「Over The Edge」豪華13組が“競艶”

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2014年12月31日に東京・渋谷公会堂にて、ヴィジュアル系アーティストたちによる年越しイベント「Over The Edge '14」が開催された。

「Over The Edge '14」よりカウントダウンの瞬間。(撮影:釘野孝宏)

「Over The Edge '14」よりカウントダウンの瞬間。(撮影:釘野孝宏)

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「Over The Edge '14」よりカウントダウンの瞬間。(撮影:釘野孝宏)

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渋谷公会堂が2015年中に閉鎖予定のため、現会場での開催は今回が最後となった「Over The Edge」。8回目を迎えた今回はアルルカン、BugLugDaizyStripperDIAURA、藤田幸也、heidi.カメレオ、MERRY、Mix Speaker's,Inc.、Moran、ムック、Sadievistlipの13組に加え、2組のセッションバンドが登場した。

トップバッターを務めたのは、「Over The Edge」2度目の参加となるDIAURA。彼らは「赤い虚像」「blind message」などをプレイし、オーディエンスの熱狂に火を付ける。メンバーから「この渋谷公会堂ある限り、必ずここでワンマンぶちかまします」という言葉も発せられファンを熱狂させた。2番手のカメレオは「笑点」のオープニングテーマに乗せて、カラフルな羽織袴姿で登場。ワンマン同様ド派手なパフォーマンスを繰り広げ、ラストナンバー「ニート姫」では曲中で現金を観客にプレゼントする「カメレオ年末ジャンボ宝くじ」を実施し、奔放なステージで2014年最後のライブを駆け抜けた。一転してMoranは起伏のあるセットリストをもとに幻想的な光景を描き出し、最後はバラード「春の夜の、ひと雫」でしっとりとしたムードを紡いだ。また「Over The Edge」皆勤賞のSadieは攻撃性全開のステージを展開し、DaizyStripperは昨年11月に復活を遂げたまゆ(G)の帰還を改めて報告するようなパワフルなライブを繰り広げた。

「2014年、最後のBugLug行くぞ!」という宣言からライブを開始したBugLugは、“ごますりジャンプ”が繰り広げられる「BUKIMI」や観客に“ゾンビダンス”を踊らせる「THE DEAD MAN'S WALKING」などで自分たちの世界を作り上げていく。Mix Speaker's,Inc.は奇抜なコスチュームでオーディエンスの目を釘付けにしつつ、新曲を惜しみなくパフォーマンス。新ボーカル・NIKA(Vo)を加えた新生Mix Speaker's,Inc.の魅力をあますことなく披露した。前半戦最後を飾った藤田幸也は、椎名林檎「ギブス」のカバーからライブをスタートさせ観客を驚かせる。ツインギターにツインドラム、キーボードという豪華なバンドを従え貫禄たっぷりの歌声と、おなじみの洒脱なトークで会場を沸かせた。

休憩を挟んで始まった後半戦のトップバッターはムックが担当。「G.G.」「Mr.Liar」「蘭鋳」と激しいナンバーを連投し、カウントダウンに向けての熱狂を煽っていく。続くMERRYは「絶望コール」を巻き起こす「絶望」を皮切りに「ジャパニーズモダニスト」「千代田線デモクラシー」と艶美なロックチューンを投下。「不均衡キネマ」の最後ではガラ(Vo)が机上で三転倒立になり、足拍手をして出番を終えた。その後登場したvistlipは、「最後まで幸せになろうぜ。もっと楽しんでいこう!」と叫び、来る新年に向けてテンションをぐいぐいと高めていった。

間もなく年明けというとき、出演アーティストたちによるOver The Edge Super Sessionがスタート。まずは「We Are X! SUGINAMI!」というシャウトとともに、1990年頃のX JAPANのToshI(Vo)に扮したNoGoDの団長(Vo)が登場。同じくX JAPANのメンバーに扮したMERRYの結生(G)、ムックのミヤ(G)、元THE★SCANTYのAKANE(B)、ROACHのDaisuke(Dr)を従え「Silent Jealousy」を熱唱する。そのあとに披露された「X」では、DaizyStripperの夕霧(Vo)とvistlipのYuh(G)も加わり、ステージも客席もすさまじい盛り上がりとなった。そしてカウントダウンの瞬間には出演者たちが勢ぞろいし、銀テープが舞う中でにぎやかに2015年がスタートした。

カウントダウンが終わったあとは、MERRYのネロ(Dr)、Mix Speaker's,Inc.のseek(B)、THE MADCAP LAUGHSのaie(G)、DaizyStripperのなお(G)、ムックの逹瑯(Vo)からなる2組目のセッションバンドが、ゴールデンボンバー「女々しくて」やlynch.「ADORE」をカバー。セッションの最後を飾ったのは蜉蝣の「夕暮れの謝罪」。天国にいる蜉蝣の大佑(Vo)への思いを込めて逹瑯とガラがツインボーカルで同曲を歌い上げる。ネロは「とてもいいセッションでした。見てるか?」と去り際にひと言放ち、亡き盟友へ思いを馳せていた。

アルルカンがフレッシュで勢いのあるステージを繰り広げたのち、「Over The Edge '14」の大トリ・heidi.によるパフォーマンスへ。まずは「新年あけましておめでとうございます。最後の力を振り絞って、ジャンプ!」というメンバーの掛け声から「ブライト」がスタート。4人は「幻想囃子」「おまえさん」などを届け、ラストは「最後まで残ってくれた皆さんに」という言葉とともに「グライド」を演奏した。そして最後はなぜかムックのYUKKE(B)が乱入し、heidi.のメンバーと手をつなぎ一斉にジャンプ。「Over The Edge」らしいハプニングをもって約半日におよんだイベントは終了した。

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FUMIYA(FU-YAN) @mesufumiya

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大佑きっと喜んでるよね。

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