シド、メンバー気合い十分「Collabo BANG!」で名演続々

17

1122

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 930 1940
  • 45 シェア

シド主催のライブイベント「Collabo BANG!」が、12月27日に東京・日本武道館で行われた。

マオとDAIGOのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)

マオとDAIGOのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)

大きなサイズで見る(全14件)

「Collabo BANG!」はシドのメンバーが、それぞれ共演してみたいアーティストとセッションを繰り広げる企画。マオ(Vo)がDAIGO、Shinji(G)がGRANRODEO、明希(B)がTOTALFAT、ゆうや(Dr)がLINDBERGとセッションを披露したほか、“あっためAct”としてクマムシが登場した。

クマムシ(撮影:今元秀明)

クマムシ(撮影:今元秀明)[拡大]

オーディエンスが最初に堪能したのは、クマムシによるユーモアに満ちたパフォーマンス。ステージの幕が上がると2人は「武道館、サイコー!」「すげえ、すげえ!」と興奮しながら、Twitterでマオがクマムシのネタである「あったかいんだからぁ」に反応したことがきっかけで「Collabo BANG!」に出演することになった経緯を説明した。長谷川俊輔は「マオにゃん、ありがとー!」と叫ぶと早速「あったかいんだからぁ」をキュートな仕草を取り入れつつ熱唱した。さらに会場の盛り上がりを受けて長谷川は、この日のために作られた「あったかいんだからぁ♪ -スーパーキューティクルダンス-」を披露。あっためActにふさわしいステージでトップバッターのGRANRODEOにバトンを渡した。

GRANRODEOとShinjiのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)

GRANRODEOとShinjiのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)[拡大]

黄色い歓声に迎えられたGRANRODEOは、「アウトサイダー」や「silence」といったハイボルテージなナンバーでオーディエンスを沸かせていく。ライブが後半に差し掛かった頃、KISHOW(Vo)が「今日は『Collabo BANG!』をやらないわけにはいかないので!」と叫び、e-ZUKA(G)が「Shinjiカモン!」とShinjiを呼び込んだ。エレキギターを弾きながら現れたShinjiは、GRANRODEOと「Can Do」をセッション。花道に繰り出したり、KISHOWに肩を抱かれながら豪快なプレイをしたり、楽しげにコラボレーションを繰り広げる。Shinjiが「GRANRODEO最高!」という言葉を残して去ったあとは、KISHOWが「来年に向けて弾みがつきそうです。来年10周年でまた呼ばれるようにがんばっていきます!」と語った。そして「The Other self」を届け、年内最後のライブこと“ロデ納め”にふさわしい熱演で出番を終えた。

TOTALFATと明希のコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)

TOTALFATと明希のコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)[拡大]

初めて武道館のステージに立ったTOTALFATは、明希とのコラボによる「Room45」でライブの口火を切った。公私ともに交流のある2組らしく序盤から息の合ったプレイを展開し、会場に熱狂の渦を作り出していく。明希は「武道館!」と叫ぶと一旦退場。Shun(B, Vo)は「みんないい感じで盛り上がってたら、また戻ってくるかもしれないぞ?」と観客の期待を煽り、キャチーなロックチューンを矢継ぎ早に投下していく。明希からのリクエストを受けて演奏することになったという「Space Future」では、観客に配られたLEDリストバンド・FreFlowが青く光り美しい光景を描き出す。その後のMCではShunが明希への尊敬の思いを熱く語り、「異性だったら告白したいくらい好きなんですよね。そんな俺たちの兄貴にもう1回登場してもらっていいですか?」という言葉から明希をステージに呼び戻した。Shunと明希はお互いのベースを交換すると、TOTALFATのライブの定番曲「PARTY PARTY」をセッションで披露し、アグレッシブなプレイで場内に漂う熱気を最高潮まで引き上げた。

DAIGO(撮影:今元秀明)

DAIGO(撮影:今元秀明)[拡大]

ワンマンライブさながらの演出や衣装で、会場をとりこにしたのはDAIGO。巨大な蝶の羽を背負いながら優雅に姿を見せた彼は、「BUTTERFLY」を妖艶に歌い上げオーディエンスをうっとりとさせる。中盤の衣装替え時間には、“ステイダイゴールド”と名付けられた馬の着ぐるみとダンサーが、次に披露する「ジェラルミン」に向けて振り付け指導を行い会場に一体感をもたらした。ほどよく会場が温まった頃、マオがステージへ。彼は今回の企画が始動した際にDAIGOをコラボ相手の第1候補として真っ先に挙げたことを明かし、「大事な人を連れて行く韓国料理屋でミーティングをした」とセッションの舞台裏を語った。その後2人はDAIGOの持ち曲であるラブバラード「いま逢いたくて…」と、DAIGOが作曲を、マオが作詞を手がけた「Collabo BANG!」用の新曲「ヒトリジメ」をデュエットで熱唱。ときに視線を絡ませ、ときに肩を抱き合いながら2人は美しいハーモニーを響かせる。マオが去ったあともDAIGOはシドの「嘘」に乗せて得意のモノマネを披露し、エンタテイナーとしての才能をあますことなく発揮していた。

LINDBERGとゆうやのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)

LINDBERGとゆうやのコラボセッションの様子。(撮影:今元秀明)[拡大]

コラボステージの最後を飾ったのは、ゆうやの指名で出演が決定したLINDBERG。パワフルなパフォーマンスと、渡瀬マキ(Vo)のマイペースなMCのギャップに、オーディエンスもたちまち魅了されていく。渡瀬は「こんな刺激的な、ナウでヤングなイベントに呼んでいただけて感謝してます!」とシドへの感謝の思いを表し、「恋をしようよ Yeah! Yeah!」「もっと愛しあいましょ」「今すぐKiss Me」などヒット曲を惜しみなく奏でた。「面白かったなあ。ここで私たちを呼んでくださったあの方を呼びたいと思います」という渡瀬の言葉に続いてゆうやが、陽気なSEに乗せてステージに現れる。憧れのアーティストを前に緊張しているのか心なしか言葉少なだったゆうやだが、「BELIEVE IN LOVE」のコラボセッションでは小柳昌法(Dr)と息の合ったツインドラムを叩き、シンガロングしながら渡瀬の歌声をサポートした。

シド(撮影:今元秀明)

シド(撮影:今元秀明)[拡大]

トリはイベントの主催者であるシドが担当し、60分にわたる熱演を披露。メンバーは1人ひとりゆったりした足取りでステージに現れ、疾走感あふれる「コナゴナ」からライブを開始した。ダンサブルなビートに合わせてFreFlowが明滅した「歌姫」、赤く染められた舞台がシリアスなムードを高めた「御手紙」、トーチに炎が灯る中で披露された「影絵」など、楽曲とリンクしたパフォーマンスでオーディエンスの視線を奪っていく。マオは「今日は出演者の皆さんが協力的で、それぞれコラボさせていただいて。裏では和気あいあいとしてまして、この企画をやってよかったなと思います」としみじみと語り、「次は何『BANG!』しようか? 『水着BANG!』とか?」と早くも次回への思いを馳せた。

会場に夏の風を吹き込んだ「サマラバ」ではマオがShinjiと明希の足の下をくぐり抜けながら熱唱し、観客を和ませるシーンも。さらにマオは「循環」の終盤でクマムシの「あったかいんだからぁ」を真似たり、自由なパフォーマンスを展開していく。彼は「今日は最高のイベントをみんなで作れてよかった。みんなが好きです!」とファンへの愛を明かし、「ちょっとクリスマスからズレちゃったけど」と「White tree」につなげた。雪を模した泡の下で4人の丁寧なアンサンブルが響き、そこに観客の「ラララ」の合唱が重なっていく。幸せな空気が会場を包み込む中で「Collabo BANG!」はクライマックスを迎えた。

なおシドは終演後、3月18日に新作ライブDVD「SID TOUR 2014 OUTSIDER」をリリースすることを発表。さらに5月から6月にかけてファンクラブ限定ツアーを開催することもアナウンスし、ファンにうれしいニュースを届けて「Collabo BANG!」を締めくくった。

この記事の画像(全14件)

「Collabo BANG!」
2014年12月27日 日本武道館 セットリスト

クマムシ(あっためAct)

01. あったかいんだからぁ♪ -スーパーキューティクルダンス-  

GRANRODEO

01. 偏愛の輪舞曲
02. アウトサイダー
03. silence
04. カナリヤ
05. SUPERNOVA
06. Can Do(with Shinji)
07. The Other self

TOTALFAT

01. Room45(with 明希)
02. Summer Frequence
03. Good Bye, Good Luck
04. 夏のトカゲ
05. Space Future
06. World of Glory
07. Call It Love
08. PARTY PARTY(with 明希)
09. Place to Try

DAIGO

01. BUTTERFLY
02. 無限∞REBIRTH
03. REVOLUTION EVOLUTION
04. ジェラルミン
05. いま逢いたくて…(with マオ)
06. ヒトリジメ(with マオ)
07. CHANGE !!

LINDBERG

01. 恋をしようよ Yeah! Yeah!
02. GAMBAらなくちゃね
03. Over The Top
04. 君のいちばんに
05. もっと愛しあいましょ
06. POWER
07. Easy Go Easy Love
08. 今すぐKiss Me
09. BELIEVE IN LOVE(with ゆうや)

シド

01. コナゴナ
02. V.I.P
03. 歌姫
04. 御手紙
05. 影絵
06. sleep
07. サマラバ
08. 妄想日記
09. 循環
10. Dear Tokyo
11. White tree

全文を表示

読者の反応

きなまんなついろはこと @kinamannatsuiro

シド、メンバー気合い十分「Collabo BANG!」で名演続々 http://t.co/zi3kfvWu4E

コメントを読む(17件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 シド / GRANRODEO / TOTALFAT / BREAKERZ / LINDBERG / クマムシ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。