GEEKS、“発見”に満ちた原宿ワンマン完遂

GEEKSが昨日11月29日に東京・原宿アストロホールにてワンマンライブ「GEEKS ONEMAN SHOW【ALKALOGIC MARKET】」を開催した。

彼らにとって400回目の公演に当たるというこの日のライブは、キョウヘイ（Dr, Vo）が日本各地で400回腕立て伏せをする姿を収めたムービーからスタート。ムービーの終わりとともにメンバーが1人ずつゆっくりとステージに登場し、定位置に着いたところで1曲目「VERMIN KILLER」の演奏を始めた。メンバー全員参加のボーカルが高揚感を煽る「ROAD ROLLER」では、オーディエンスが演奏に合わせて拳を振り上げて彼らの演奏に応えていた。

MCに入り、今回のライブのテーマが「発見」だと観客に伝えたエンドウ.（G, Vo）は、入場口で来場者に配られた小さな紙袋を開けるように指示する。紙袋の中にはリチウムイオン電池と小さなLEDライトが入っており、彼がそれらの使い方を説明するとオーディエンスの手元でLEDライトが灯り始める。エンドウ.の指示で会場の証明が落とされるとバンドはそのまま演奏を再開。オーディエンスが持つのLEDライトが場内を照らす幻想的な雰囲気の中、「NOBLE DARK」と「THUMBTACK PRIMA DONNA」の2曲を披露した。

少しの休憩を挟み、ライブが後半に差し掛かるとメンバー4人がステージ前方に集合。彼らは「いつもと違う楽器で演奏する」と説明し、キョウヘイはバケツ、カオル（Key, Vo）はおもちゃのピアノ、ミツ（B, Vo）は小さな鉄琴、エンドウ.はアンパンマンのイラストが描かれたギターのおもちゃを使って「Smashing Road」を弾き始める。いつものハードな演奏と異なるチャーミングなパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。また「GEEZER JERK」では、ゲストとしてお笑い芸人のハラヒロがステージに登場。「後ろもっと来いよ！」と檄を飛ばしながらキレのあるダンスで観客を煽り、ハイテンションなステージを繰り広げた。

エンドウ.は「原宿って大嫌い」と悪態をつきながらも「原宿で出会えたみなさんは大好きだから。本当に今日はありがとう」と観客たちに感謝の気持ちを述べる。また「GEEKSの歌をほかの人に歌ってもらったら、どういう発見があるかな」という彼のMCから披露された「星空パニッシャー」では、GEEKSの楽曲にコーラスとして参加しているyuuriを中心とした4人がアイドルユニット・星空★デストロイヤーとして登場。カオルがどこからともなくサイリウムを持ち出すと、観客は“PPPH”を交えたレスポンスを繰り広げ、会場はアイドルファンのマナーに則った盛り上がりを見せる。ミツが髪を振り乱しながらアグレッシブなプレイを披露した「LASS FORK」では、フロアにクラウドサーファーが現れ会場のテンションは最高潮に。本編最後の曲「DECREPIT BUS」では会場内にシンガロングが巻き起こり、演奏が終わるとメンバー4人は満足気な表情を浮かべながらステージを後にした。

盛大なアンコールに応えるべく4人は再びステージに登場。エンドウ.はこの日のライブを振り返り「魅力的なアーティストだったり、LEDが簡単に作れたり、まだまだ身の回りには“発見”がいっぱいある」とオーディエンスに改めて伝える。最後にバンドはラストナンバー「PYROMANIA」を観客にプレゼント。アウトロではエンドウ.が「実は今日のライブ、数え直してみたら403回目でした！」という“再発見”を伝え、会場中に笑顔があふれたままこの日のライブは幕を閉じた。

※記事初出時、一部メンバーのパート名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。