コラボ&サプライズ満載の7時間!ANIMAX MUSIX横浜、大団円

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11月22日、神奈川・横浜アリーナで「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」が開催された。

「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」の様子。

「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」の様子。

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「ANIMAX MUSIX」はアニメ専門CS放送局・ANIMAXが主催するアニメソングイベント。8回目を数える今回はこの日の横浜と、2015年2月の大阪の2会場を巡るツアー形式で実施される。ここではその初日、横浜公演の模様をレポートする。

出演者が顔を揃えるオープニングセレモニーに続くライブ本編のトップバッターを飾ったのはKOTOKO。「行くよ!」のシャウトと同時に炸裂した火薬の爆音を合図に、現在放送中のアニメ「白銀の意思 アルジェヴォルン」の前期オープニングテーマ「TOUGH INTENTION」をドロップした彼女は「ハヤテのごとく!」を間断なくプレイすると、自身のツアーでもまだ歌っていないという「アルジェヴォルン」の新OP「ZoNE-iT」を初披露した。

これに盛り上がる1万人にのぼるオーディエンスの声を背に「→unfinished→」を投下したKOTOKOが去ったステージには、毎年「ANIMAX MUSIX」のMCを務めている喜屋武ちあきが現れる。喜屋武が2会場開催になることなど、イベントのアウトラインを改めておさらいすると、以降はさまざまなアーティストや声優が間髪入れずに登場。GARNiDELiAが「ANIMAX MUSIX」初出演ながら堂々たるステージを繰り広げれば、同じく初登場の井口裕香は鮮やかなイエローのドレスをまとって、1stアルバム「Hafa Adai」のリード曲「Open Sesame!」などをかわいらしくパフォーマンス。春奈るなは雪のような紙吹雪が舞い散る中「snowdrop」をジェントルに歌い上げ、今井麻美はドラマチックな「星屑のリング」とキュートな「Dear Darling」という2曲でオーディエンスを魅了する。

「ANIMAX MUSIX」では毎回、ANIMAX視聴者のリクエスト曲を出演アーティストが歌う「FAN SELECTION」コーナーを用意している。今井のステージ後に行われたこの日1回目のFAN SELECTIONでは、まず及川光博がアニメ「月刊少女野崎くん」のOP、オーイシマサヨシ「君じゃなきゃダメみたい」をカバー。その及川が投げキッスとともにステージをあとにすると、今度はKalafinaがKOTOKO「Light My Fire」を歌い出し、その2コーラス目では本家KOTOKOが合流。「FAN SELECTION」だからこそ実現したコラボレーションに1万人が地鳴りのような歓声を上げると、Wakana、Keiko、Hikaru、そしてKOTOKOは熱くテクニカルなコーラスワークでその声に応えてみせた。

「Go EXCEED!!」を歌うMay'nとJAM Project。

「Go EXCEED!!」を歌うMay'nとJAM Project。[拡大]

「Go EXCEED!!」をカバーするMay'nJAM Projectが、KalafinaとKOTOKOが生み出した熱量をさらに引き上げたところで、1回目のFAN SELECTIONは終了。“アーティストパート”に戻ったステージでは喜多修平、河野マリナ、鈴木このみら、ANIMAX主催の「全日本アニソングランプリ」の歴代受賞者からなるAG7と、その一員であり昨年の「アニソングランプリ」覇者・小林竜之がタフなボーカルを響かせる。そしてM・A・O、高橋未奈美、井澤詩織による声優ユニット、セガ・ハード・ガールズが、ユニット名の由来となったアニメの生アフレコを交えつつ、そのOPと、EDにしてゲームメーカー・セガの社歌のリミックスバージョンをコミカルかつラブリーに歌い上げた。

「Paradise Lost」を歌う井口裕香、今井麻美、内田真礼、南條愛乃。

「Paradise Lost」を歌う井口裕香、今井麻美、内田真礼、南條愛乃。[拡大]

その歌唱力を武器に米良美一「もののけ姫」をピアノ1本で歌い上げ、1万人の度肝を抜いたELISAのステージのあとには、再びFAN SELECTIONタイムがスタート。GARNiDELiAと春奈がアリーナ中央のサブステージでfripSide「only my railgun」をカバーすると、メインステージにはそのfripSideのメンバー南條愛乃が井口、今井、内田真礼とともに登場し、茅原実里「Paradise Lost」で声を重ねた。

そしてイベント前半戦を締めくくったのは川田まみだ。鈴村健一のステージと、DJ和とダブルダッチ世界選手権覇者・Waffleのコラボレーション企画に続いた川田は、女性3人からなるサポートバンドとともに「Borderland」「Break a spell」を威勢よく叩き込み、自身が所属する音楽制作集団I'veが今年発足15周年を迎えたことをアナウンス。これを記念してI'veメドレーを披露する。「鳥の詩」「ひぐらしのなく頃に」「RIDEBACK」「Red fraction」とI'veのキラーチューンを4連投した彼女は、勢いそのままに自身のキラーチューン「No buts!」も投下。さらにレーベルの後輩Rayを迎えて「JOINT」をデュエットした。

JAM Project

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20分間の休憩を挟んで始まった第2部はJAM Projectのライブで幕開け。彼らは「レスキューファイヤー」などユニットのヒットチューンはもちろん、メンバーのソロ曲もプレイする、イベントならではのセットリストを構成する。遠藤正明が「勇者王誕生!」、福山芳樹が「DYNAMITE EXPLOSION」、奥井雅美が「輪舞 -revolution」、きただにひろしが「ウィーゴー!」、そして影山ヒロノブ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を爆音で連発して、前半戦ラストの川田に負けず劣らぬ盛り上がりを演出してみせた。

続くDJ和とRayのユニット・レイカーズはJAM Projectとは大きく路線の違うパフォーマンスで客席をエキサイトさせる。和が矢継ぎ早につなぐバックトラックに乗せてRayがここ数年ヒットを記録したアニメソングをカバー。アニメ「ロウきゅーぶ!SS」のED「Rolling! Rolling!」では1万人とともに「Show you guts cool say what(≒小学生は)最高だぜっ! イェイ!」と大合唱する、不思議な一体感に満ち満ちた空間を作り上げていた。

及川光博

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そのままステージに残り、2人のダンサーとともに「季節のシャッター」をさわやかにパフォーマンスしたRayと、「11月22日はいいツインテールの日!」と高らかに宣言し、まさにツインテール姿でアニメ「俺、ツインテールになります。」のOP「ギミー!レボリューション」などを歌った内田ののちにステージに現れたのは、マーチングバンド風ルックの及川。2人のチアダンサーとキレのあるダンスを披露しながらファンクチューン「Shinin' Star」を歌った彼だが、その直後「みんな幸せそうだね? 内田さんがかわいかったからでしょ?」「最近ドラマの主演などやっておりまして、ちょっと悲しい男の役なんです」「だからミッチー、去年のミッチーよりも性格暗くなってる」となぜかボヤきだす。しかし「みんなでミッチーを盛り上げていこう?」の声に1万人が大歓声を返すと「元気が出てきた」と、2015年春オンエアのアニメ「超ロボット生命体 トランスフォーマーアドベンチャー」のOPにして本邦初公開のハードなダンストラック「SAVE THE FUTURE!!」で横アリ中を踊らせた。

FLOW×GRANRODEO

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May'nによる映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に」の劇中歌、「Komm, susser Tod~甘き死よ、来たれ」のカバーで始まった3回目のFAN SELECTIONは驚きの展開に。煽り映像がGRANRODEOと、当初出演者にはラインナップされていなかったFLOWの出演を告げると1万人からは大きなどよめきの声が巻き起こる。これを受けた7人はFLOW×GRANRODEO名義の「7 -seven-」と、FLOWの「GO!!!」で共演。e-zukaとTAKEがテクニカルなギターソロバトルを繰り広げ、KEIGOが客席中を巻き込んだ“ビッグウェーブ”を扇動し、オーディエンスをヒートアップさせてみせた。

その後やなぎなぎもフォークトロニカテイストの「mnemonic」でライブを始めるも、CooRie「センチメンタル」のカバー、四つ打ちギターロック「トコハナ」と徐々にそのボルテージを上げていき、南條もメロウな「君が笑む夕暮れ」からアップリフティングな「あなたの愛した世界」へとリレー。そしてこの日最後のFAN SELECTIONでもアッパーチューンが連続投下された。

鈴村が自身も出演した「仮面ライダー電王」のOPのアレンジバージョン「Climax Jump DEN-LINER form」を歌えば、春奈は戸松遥のブラスパンクチューン「Q&Aリサイタル!」をカバー。及川と、「Climax Jump DEN-LINER form」を歌い終えたばかりの鈴村は「ゲッターロボ!」「銀河旋風ブライガー」「復活のイデオン」を文字通り熱唱し、2人、肩を組みながら「ロボットアニメは最高だね」と満面の笑みで語らいながらステージをあとにした。

「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」の終盤にラインナップされたのはKalafina、GRANRODEO、May'nの3組。Kalafinaが彼女たちの単独公演のオープニング曲としてもおなじみの「ひかりふる」から、今年のシングル曲「believe」「heavenly blue」へとつなぎ、ライブの定番ラストナンバー「アレルヤ」へと向かう盤石のステージを披露すると、GRANRODEOは超高速ハードロックナンバー「silence」でライブをスタート。その後もキワどいMCを挟みつつ「DARK SHAME」「baby bad boy」「変幻自在のマジカルスター」を連射する、Kalafinaとは対照的なステージを繰り広げる。

そしてMay'nは4人のダンサーを引き連れ、6本の火柱が吹き上がるメインステージでシリアスなダンスナンバー「Brain Diver」を歌い踊ったかと思えば、ヌケのいいポップチューン「今日に恋色」を続ける硬軟自在のパフォーマンスを披露する。さらに「ViViD」のアウトロではステージを降りてアリーナを突っ切り、サブステージに到着するや「みんな足フラフラかもしれないけど、最後に一緒に飛びましょう!」とシャウト。自らを取り囲むオーディエンスとともに「飛んでけ 君の胸にsweet」「飛んでけ 魅力的なpart」のフレーズが印象的な「射手座☆午後九時 Don't be late」を大合唱した彼女は、再びメインステージへと駆け戻り、大きくジャンプをキメて、この日の大トリを見事つとめあげた。

「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」のエンディングの様子。

「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」のエンディングの様子。[拡大]

エンディングはこの日の出演メンバーによるアニメソングクラシックのセッション。喜屋武に促されてステージに現れた面々がそれぞれこの日の感想を語り「ルパン三世のテーマ」を歌ったところで7時間弱、全73曲に及んだ「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」は幕を閉じた。

なおBSスカパー!では2015年1月17日(土)にこの日のライブのダイジェスト版をオンエア。またANIMAXでは2月28日(土)に完全版を放送する。

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ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA
2014年11月22日 横浜アリーナ セットリスト / 歌唱アーティスト

01. TOUGH INTENTION / KOTOKO
02. ハヤテのごとく! / KOTOKO
03. ZoNE-iT / KOTOKO
04. →unfinished→ / KOTOKO
05. ambiguous / GARNiDELiA
06. BLAZING / GARNiDELiA
07. Grow Slowly / 井口裕香
08. Open Sesame! / 井口裕香
09. Startear / 春奈るな
10. snowdrop / 春奈るな
11. 星屑のリング / 今井麻美
12. Dear Darling / 今井麻美
13. 君じゃなきゃダメみたい / 及川光博
14. Light My Fire / Kalafina×KOTOKO
15. Go EXCEED!! / May'n×JAM Project
16. Endless NOVA / AG7
17. ZERO / 小林竜之
18. セハガガガンバッちゃう!! / セガ・ハード・ガールズ
19. 若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX- / セガ・ハード・ガールズ
20. もののけ姫 / ELISA
21. EONIAN -イオニアン- / ELISA
22. only my railgun / GARNiDELiA×春奈るな
23. Paradise Lost / 井口裕香×今井麻美×内田真礼×南條愛乃
24. シロイカラス / 鈴村健一
25. あいうえおんがく / 鈴村健一
26. Borderland / 川田まみ
27. Break a spell / 川田まみ
28. 鳥の詩 / 川田まみ
29. ひぐらしのなく頃に / 川田まみ
30. RIDEBACK / 川田まみ
31. Red fraction / 川田まみ
32. No buts! / 川田まみ
33. JOINT / Ray×川田まみ
34. GONG / JAM Project
35. Breakthrough / JAM Project
36. 勇者王誕生! / 遠藤正明
37. DYNAMITE EXPLOSION / 福山芳樹
38. 輪舞 -revolution / 奥井雅美
39. ウィーゴー! / きただにひろし
40. CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ
41. レスキューファイアー / JAM Project
42. 花ハ踊レヤいろはにほ~Rolling! Rolling!~Daydream cafe / レイカーズ
43. 季節のシャッター / Ray
44. 創傷イノセンス / 内田真礼
45. ギミー!レボリューション / 内田真礼
46. Shinin' Star / 及川光博
47. SAVE THE FUTURE!! / 及川光博
48. Komm, susser Tod~甘き死よ来たれ / May'n
49. 7 -seven- / FLOW×GRANRODEO
50. GO!!! / FLOW×GRANRODEO
51. mnemonic / やなぎなぎ
52. 三つ葉の結びめ / やなぎなぎ
53. クロスロード / やなぎなぎ
54. センチメンタル / やなぎなぎ
55. トコハナ / やなぎなぎ
56. 君が笑む夕暮れ / 南條愛乃
57. あなたの愛した世界 / 南條愛乃
58. Climax Jump DEN-LINER form / 鈴村健一
59. Q&Aリサイタル! / 春奈るな
60. ゲッターロボ!~銀河旋風ブライガー~復活のイデオン / 鈴村健一×及川光博
61. ひかりふる / Kalafina
62. believe / Kalafina
63. heavenly blue / Kalafina
64. アレルヤ / Kalafina
65. silence / GRANRODEO
66. DARK SHAME / GRANRODEO
67. baby bad boy / GRANRODEO
68. 変幻自在のマジカルスター / GRANRODEO
69. Brain Diver / May'n
70. 今日に恋色 / May'n
71. ViViD / May'n
72. 射手座☆午後九時 Don't be late / May'n
73. ルパン三世のテーマ / 全出演者

※「Daydream cafe」の「cafe」の「e」はアキュートアクセント付きが正式表記となります。
※「Komm, susser Tod~甘き死よ、来たれ」の「susser」の「u」はウムラウト記号付きが正式表記となります。
※記事初出時より内容を変更しました。

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