このツアーは彼らが6月にリリースしたベストアルバム「Laugh at life」を携えて7月から行っていたもの。ファイナルのこの日は、ツアーで唯一のワンマンライブが実施された。アカマトシノリ(Vo, B)、チフネシンゴ(G, Vo)、ドウメンヨウヘイ(Dr, Cho)の3人はサザンオールスターズ「HOTEL PACIFIC」のSEに乗せてステージに登場。アカマの「ファイナルー!」という咆哮を合図に「Darlin' Darlin'」からライブはスタートした。アカマが両手でハートマークを作って歌い始めると、オーディエンスもハートマークを掲げ、さっそくシンガロングする。続けてバンドは「lion-standing in the wind」「Yuriah」といった初期の人気曲を立て続けに投下し、会場は序盤から熱気に包まれた。
MCでアカマは「本気の言葉が欲しいんだろう? 俺たちは歌とメロディで伝えるから、本気の言葉、持って帰ってね」とオーディエンスに語りかける。またチフネはホール会場で使用するような「スタンド! アリーナ! ありがとう!」というフレーズで笑いを誘いつつ、ファンへ感謝の気持ちを述べた。バンドはその後もキャッチーなサウンド、ときおり日本語詞を織り交ぜた英語詞、3人による厚いコーラスワークでファンを魅了していく。
中盤、アカマが「あっという間だったけど、たわいもない話をしたお客さん、熱い顔を見せてくれたお客さん、駆けつけてくれたバンドマン。一生の宝物です。忘れられない、いや、忘れたくないんだよ」とツアーを振り返る。そしてバンドは「Never forget」を披露。オレンジ色のライトに照らされたステージで3人は感情的なプレイを見せた。また「HOLD ME TIGHT」ではドウメンによる「I love you」というセリフでファンを喜ばせる場面も。「Goodbye to say hello」ではフロント2人のシャウトがさく裂し、続く高速チューン「Call your name」ではアカマからピースサインが飛び出した。
20曲を終えたところでバンドは「ガーってやってガーって終わっちゃったらもったいないから」と言い、MCに入る。3人は子供の話をしたかと思えば、学生時代の思い出話を始めるなど和やかに会話を続けた。そしてチフネが「そんな僕たちが同じような夢を見まして、こうやってステージに立ってて……」と感慨深く語ると、「恥ずかしげもなく言うぜ。夢の調子はどうですか?」と観客に問いかけ、ライブは後半戦へ。3人は「HOW IS YOUR DREAM?」で再び会場の温度を上昇させ、「ALL」ではスポットライトに照らされたアカマが壮大なナンバーをたっぷりと歌い上げた。
バンドは2015年5月に自主企画イベント「ONION ROCK FES -CHIBA DE CARNIVAL 2015-」を、地元である千葉県の稲毛海岸野外音楽堂で行うことを告知。そしてイベントに向けて作ったという新曲「Viva all living!!」を披露する。曲の後半にはオーディエンスのシンガロングも大きくなり、3人は満面の笑みを見せた。
チフネの「フォークダンスをしようじゃないか!」という言葉から始まった「Great ordinary song」ではフロアにいくつものサークルモッシュが発生。アカマの発案により、フロア前方にある柱を囲むようにサークルができるなど、異様な光景が生み出される。そして後半、曲のテンポが速くなるパートで、アカマはフロア最前列の柵に立ち、観客に支えられながら歌唱した。曲が終わると「BRAHMANのTOSHI-LOWさんになったみたいだ!」とうれしそうに話し、チフネにも柵に立つよう促す。するとファンに煽られ、今度はチフネが支えられて立ち、3人は同曲を再びプレイした。さらにオーディエンスがドウメンの名前を呼ぶと、チフネがステージ横でライブを観ていた
ライブならではの自由な展開のあと、バンドはアカマがマイクを握りしめて歌唱した「YOU」、感動的なムードに包まれた「Place in the sun」などの楽曲を畳み掛ける。その後一呼吸置き、アカマが叫ぶように「笑うってことは不安や恐怖から逃げるってことじゃなくて、不安や恐怖を乗り越えるってこと。それが“人生を笑え”ってことだよ!」とオーディエンスに向かって告げる。そしてバンドはベストアルバムのタイトルおよびツアータイトルにもなっている「Laugh at life」をドロップ。観客は手を挙げ、シンガロングでバンドの熱演に応える。そんなフロアを見て、アカマは「ああ、最高だ!」と喜びの言葉を漏らした。すがすがしい表情を見せた3人は最後に「失くした夢を取り戻すんだろう? 置いてきた夢を諦めたくないんだよ」とメッセージを送り、ドウメンの勇ましいドラムに乗せて「Rock soldiers never die」をプレイ。3人は力を振り絞るように、ひときわパワフルに楽曲を演奏した。そして最後にアカマが「俺たちがHOTSQUALLでした!」と言い放ち、「BEST TOUR 2014『Laugh at Life』」を笑顔で締めくくった。
HOTSQUALL「BEST TOUR 2014『Laugh at Life』FINAL」
2014年11月14日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. Darlin' Darlin'
02. lion-standing in the wind
03. Meet in our dreams
04. Yuriah
05. Never fading feelings
06. I wish
07. Dreams are here
08. RUNNING THROUGH TODAY
09. Enjoy music
10. Hey! NICO
11. I wanna be your hero
12. Suzie
13. King of clowns(※カバー)
14. Mickey Mickey
15. Never forget
16. KITCHIN POLICEMAN
17. HOLD ME TIGHT
18. MARY'S SORROW
19. Goodbye to say hello
20. Call your name
21. HOW IS YOUR DREAM?
22. Last dance
23. My little universe
24. ALL
25. IF YOU CRY
26. THE WIND OF MY HEART
27. Viva all living!!(新曲)
28. LIKE THE STAR
29. Carry on
30. Go to the carnival
31. Great ordinary song
32. Gift from you
33. YOU
34. 'Cause you are here
35. Won't let you down
36. Wonderful days
37. Place in the sun
38. Laugh at life
39. Rock soldiers never die
ONION ROCK FES -CHIBA DE CARNIVAL 2015-
2015年5月30日(土)千葉県 稲毛海岸野外音楽堂
<出演者>
2015年5月31日(日)千葉県 稲毛海岸野外音楽堂
<出演者>
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リンク
- ★HOTSQUALL OFFICIAL WEB SITE★
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Jun Kaneko@秋田でどうバカ @docendo_discimu
HOTSQUALL、昔買ったCDでしか聞いてない・・・
ライブ行ってみたいな。
HOTSQUALL、笑顔にあふれた“人生を笑えツアー”終幕 - 音楽ナタリー http://t.co/JQFtmPQEJa