BABYMETAL、ロンドンでワールドツアー完遂＆“第三章”への布石となる新曲も

BABYMETALが11月8日（現地時間）にイギリス・O2 Academy Brixtonにてワールドツアー追加公演「BABYMETAL BACK TO THE USA / UK TOUR 2014」のロンドン公演を行った。

BABYMETALは“メタルレジスタンス 第二章”として“異国の地へと召喚”され、7月よりワールドツアーを行ってきた。フランス、ドイツ、イギリス、カナダ、アメリカ公演を含むこのワールドツアーは9月の千葉・幕張メッセイベントホールでの凱旋公演を最後に幕を下ろしていたが、今回は初のニューヨークと特に反響の大きかったロンドンに“再降臨”する形となった。

開演前はIron MaidenやDragon Forceといったイギリスが誇るメタルバンドの楽曲が次々と流れ、ライブスタートを前にテンションの高まりを隠さずに咆哮するファンの姿も見られた。開演時間になり、BABYMETALは神バンドとともに恒例のオープニングナンバー「BABYMETAL DEATH」からライブをスタートさせる。「いいね！」でSU-METAL（Vo, Dance）は間奏のブレイクダウン中に「ロンドン！ ロンドン！」と叫び、序盤からオーディンスの心を奪った。続くコーナーではライブサポートを務める“神バンド“の面々がソロバトルを展開し、それぞれがテクニカルなプレイを見せつけて場内のボルテージを高める。SU-METALのソロナンバー「悪夢の輪舞曲」ではフロアに激しくうごめくモッシュの波が広がり、「4の歌」ではYUIMETALとMOAMETALがキュートなパフォーマンスを披露。日本語が母国語でない観客も、見よう見まねで指を4本立て「よんよん！」とシャウトした。

神バンドによるセッションから「Catch me if you can」へとなだれ込むと、アッパーなサウンドに呼応するかのようにサークルモッシュやクラウドサーフィンする観客が続出。BABYMETALの3人は歌声やダンスに加え、表情の変化でもファンの視線を釘付けにしていく。キラーチューン「メギツネ」や、海外での認知を広げるきっかけにもなった人気曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」を投下すると会場の熱気は上昇し続けた。

「ギミチョコ！！」の間奏では、3人が観客に向けて英語で煽るシーンも。SU-METALの「Make some noise!」、MOAMETALの「I can't hear you!」、YUIMETALの「Louder, Louder!」という言葉に続けて、SU-METALが「Now we're ready! Let's sing together!」と叫ぶと、フロア一体となっての大合唱が会場を包み込んだ。そしてラストに「イジメ、ダメ、ゼッタイ」が届けられ、本編は締めくくられた。

アンコール前、ステージ後方のスクリーンに「THE END OF METAL RESISTANCE EPISODE II / メタルレジスタンス 第二章 ～終焉～」の文字が浮かぶ。映像に続けてBABYMETALはアンコールナンバー「ヘドバンギャー！！」で全力のパフォーマンスを見せたあと、ステージに倒れこんでしまう。SU-METALは力を振り絞って階段を這い上がり、上段にある銅鑼を鳴らしてメタルレジスタンスの“第二章”を締めくくった。

さらにその後、スクリーンには“第三章”のプロローグが上映された。映像の最後でこれから新曲が披露されることがアナウンスされると、会場からは大きな歓声が沸き起こる。ラストに披露された新曲（タイトル未定）はメロディックスピードメタルの要素全開のナンバー。3人は勇ましい振り付けとともに新曲を届けた。

すべての演目を終え、はつらつとした笑顔を見せた3人。YUIMETALは「I'm happy to be back in London again!」、MOAMETALは「You make me so happy!」、SU-METALは「We promise to come back! ……but only the FOX GOD knows!」とそれぞれ挨拶してステージを去った。