風男塾・武器屋桃太郎、メガネを置いて卒業

風男塾のメンバー・武器屋桃太郎の卒業公演となるワンマンライブ「風男塾 武器屋桃太郎卒業公演～メガネの歩く道～」が、10月24日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催された。

メンバー唯一のメガネキャラとして広く愛された武器屋。ラストライブの会場となったTSUTAYA O-EASTは、ピンクのTシャツやサイリウムなど、彼のシンボルカラーである桃色で埋め尽くされた。いよいよ開演時間ということろで、場内には「ただ今、地球に隕石が接近しているので公演中止となります」という緊急速報が響き渡る。慌てふためくスタッフの様子にどよめきと笑いが起こる中、「公演は中止になんかさせないぞ！」と戦隊ヒーロー風コスチュームをまとった武器屋が登場。これは彼自身が作詞を手がけた楽曲「飛び立て！フゥレンジャー」歌唱時の衣装だ。

場内のセンチメンタルなムードを吹き飛ばす豪快な演出でライブが幕を開けると、武器屋はすでにステージ上に集まっていたメンバー6人と合流。赤園虎次郎は改めて「それでは、卒業公演スタートだ！」と開演を宣言し、「お前ら付いて来れるか！」と観客を煽った。7人は「BE HERO」「男装レボリューション」など、湿っぽさとは無縁の熱いナンバーを畳み掛ける。また「チェンメン天国（パラダイス）」は、武器屋の「卒業公演だから好きなことをやっていいって言われたので！」という願いにより、本来なら各メンバーがファンに対して口説き台詞を放つところを武器屋への言葉に変えたスペシャルバージョンに。ステージ中央で椅子に腰かけた武器屋をメンバーが次々と口説いていくシーンには、観客席から大きな歓声が沸いた。

合計12曲を終えたところで、武器屋を除くメンバー6人が一旦ステージを離れると、武器屋は「この8年間、自分の大好きなことを一生懸命やってきました。自分が好きなものを好きって言えることに誇りを持っています」と胸の思いをファンに伝え、1人で「ヲタキスト」を熱唱した。ライブ終盤、6人のメンバーがそれぞれ武器屋への手紙を朗読すると、それまで気丈に振るまっていた武器屋も思わず涙ぐんでしまう。武器屋とともに初期メンバーとしてグループを牽引してきた緑川狂平は風男塾の代表曲の1つ「絆」にちなみ、「これはユニットとか関係なく続いて行く『絆』だと思っているから」と盟友の門出を祝福した。

「今日は平日でどうしても来られないって人も多くて、ごめんねって思っていたんだけど、最後をみんなで一緒に共有できたらいいなあって」という武器屋の思いを受け、ステージの模様は急遽このライブ終盤からニコニコ生放送を通じて生配信された。ニコ生の画面は武器屋の卒業を祝福する“弾幕”でいっぱいに。また風男塾の産みの親でもあるプロデューサー・はなわも、武器屋への手紙を読み上げながら目に熱い涙を浮かべていた。

温かい祝福を受けた武器屋は最後に「結成から8年、メジャーデビューして6年。今まで本当にありがとうございました。これからは自分1人で道を歩かなければならないけど、これまで得ることができた経験を胸に、もっともっとがんばりたいと思います。何より風男塾にはもっと上に行ってほしいと思うので、これからも精一杯応援して行きたいと思います」とコメントした。ラストは7人で定番曲「絆」と初期からのライブレパートリー「いい男」を熱唱。武器屋は「みんな本当にどうもありがとうございました！」と、トレードマークのメガネをそっとステージに置き、風男塾としての活動に終止符を打った。

武器屋の卒業を受け、新たなスタートを切った風男塾。12月19日には東京・nicofarreにてライブが予定されているので、ファンは楽しみにしておこう。

風男塾 武器屋桃太郎卒業公演～メガネの歩く道～ 2部
2014年10月24日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. 飛び立て！フゥレンジャー
02. BE HERO
03. 男装レボリューション
04. 勝つんだ！
05. 俺の空
06. 17's STAR
07. 草食ライオン
08. 男坂
09. チェンメン天国（パラダイス）
10. 僕らの歩く道
11. Galileo～プロキオンを越えて～
12. 下を向いて帰ろう
13. ヲタキスト
14. 雨ときどき晴れのち虹
15. 同じ時代に生まれた若者たち
16. 七色の鳥
17. 絆
18. いい男

風男塾 ライブ（タイトル未定）

2014年12月19日（金）東京都 nicofarre
※詳細は後日発表。