GARNiDELiA“星の笑顔”に包まれた初ワンマン

10月2日、GARNiDELiAがライブ「stellacage」を東京・TSUTAYA O-WESTで開催した。

この公演はGARNiDELiA初のワンマンライブ。当日のO-WESTにはその晴れの舞台を観ようと、超満員のオーディエンスが集結した。

定刻、オープニングSEのdj team kx「In the Fly」に乗せて、まずステージに登場したのはギター、ベース、ドラムからなるサポートバンドと、toku（Key）の面々。彼らがこの日の1曲目「21248931」のイントロを奏でる中、ブルーのドレスをまとったメイリア（Vo）が合流し、5人はそのトランスチューンとアッパーなギターロック「True High」を立て続けにドロップして初ワンマンの幕を開けた。

メイリアの「stellacageへようこそ！」「今日はみんなで最高の夜にしましょう！」というシンプルながらも熱い煽りのあとも彼らはバラエティに富んだ楽曲群をプレイ。ダーティなワルツ「gravity」からヘヴィロック「breakdown」をつなげたかと思えば、tokuとバンドがプログレッシブロック風のジャムセッションを繰り広げ、その直後には白とシルバーのツートンカラーのドレスにお色直ししたメイリアがダンサー2人を連れ立ってエレクトリックなR&Bチューン「LOVE or GAME」でハードながらもセクシーなダンスを披露する。

ライブ中盤、メイリアはフロアに「みんなどこから来たの？」と問いかける。これにオーディエンスがそれぞれの住所を叫ぶと、その声に彼女は「やっぱりバラバラだよね」と苦笑い。しかしその“バラバラ”のオーディエンスがGARNiDELiAをキーワードにこの日のO-WESTに集まったことを「奇跡だと思う」「出会ってくれてありがとう」として、まさに誰かと誰かが出会えた奇跡を喜ぶ「キミとボクが出会う確率」を優しく歌い上げた。

その後「ORiON」「SPiCa」でメロウな歌声を響かせたメイリアは「いよいよここからラストスパートです！」「アガる曲しか残してません！」と高らかに宣言。ガルニデの2人とバンドはその言葉の通りアニメ「魔法科高校の劣等生」オープニングテーマ「grilletto」、「フリージング」オープニング曲の「COLOR」、そして「キルラキル」のオープニングにしてデビュー曲「ambiguous」というキラーチューンを3連射。この日一番のフロアの熱狂を生み出し、大歓声の中、ライブ本編を締めくくった。

それでも止まない声援に応えたメイリアとtokuがステージに現れると、MCを始めようとするメイリアを尻目にフロアからはなぜか「tokuさん、かわいい！」コールが巻き起こる。これにメイリアが「みんな、私の話を聞けよー！」と膨れてみせる、微笑ましいひと幕からスタートしたアンコールの1曲目は10月29日リリースの新曲「BLAZING」。この日初披露ながら彼女の「みんなならついてきてくれると思ってるけどね」の言葉にフロアが呼応。超満員のオーディエンスは初めて聴く高速四つ打ちギターロックのリズムに合わせて、ときにペンライトを高々と掲げ、ときに熱いコールを贈り、「みんなすごいね」とメイリアの目を丸くさせていた。

そしてメイリアが、この日のO-WESTがツアータイトル「stellacage」、星を閉じ込めた箱のように「キラキラした笑顔」であふれていたことに感謝し「みんなで1つになりましょう」と「ONE」を熱唱したところで、彼らの初ワンマンライブは終了。tokuとメイリアは「1stライブ、すごくドキドキしたけど、最高のライブができたと思います」と笑顔を見せてステージをあとにした。

なおこの日のライブ中、GARNiDELiAは2015年2月11日に東京・LIQUIDROOMで2度目のワンマンライブ「stellacage vol.II」を行うことを発表。ニューシングル「BLAZING」にはこの公演の先行抽選予約券が封入される。応募期間は10月29日12:00～11月11日12:00。

※記事初出時、本文中の曲名に誤りがありました。訂正してお詫びします。