「故郷に愛を」3年目群馬ロックフェス大成功

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9月20日に群馬・ヤマダグリーンドーム前橋にてライブイベント「GUNMA ROCK FESTIVAL 2014」が開催された。

「GUNMA ROCK FESTIVAL 2014」の様子。(Photo by HayachiN)

「GUNMA ROCK FESTIVAL 2014」の様子。(Photo by HayachiN)

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3回目の開催となった今年は、野外に「TENJIN STAGE」を新設。屋内の「RAIJIN STAGE」「FUJIN STAGE」、野外の「SHOWJIN STAGE」という4つのステージで総勢33組のアーティストやお笑い芸人がパフォーマンスを繰り広げた。

SiM(Photo by HayachiN)

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メインステージである「RAIJIN STAGE」に最初に登場したのはSiM。1曲目に「Blah Blah Blah」を投下し早速観客を踊らせると、MAH(Vo)の「昨日個人的にスゲームカつくことがありまして。今日はいつも以上に怒りを込めて……」という言葉通り、「I Hate U」「WHO'S NEXT」などアグレッシブなナンバーでイベントの口火を切った。続いてはNAMBA69のキャンセルに伴い、急きょ出演が決まったFACTが登場する。彼らは「ピンチヒッター始めます」という強い宣言とともに「tonight」でライブをスタートさせると、コール&レスポンスやハンドクラップを煽り会場を大いに盛り上げてステージを去った。サンボマスターは登場するなり山口隆(Vo, G)が「俺の群馬の一番はダルマ市なんだよ」と高らかに叫び、“ダルマ市コール”を煽る。そして「世界をかえさせておくれよ」「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」などを披露し、合間には“ダルマ市コール”で盛り上げた。そして「あんた方、ロックンロール好きでいてくれてありがとう」と語りかけラストソング「ロックンロール イズ ノットデッド」を届けた。

スチャダラパー(Photo by HayachiN)

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初登場のアーティストが続々と登場した「RAIJIN STAGE」でもひときわ異彩を放ったのはスチャダラパーBOOM BOOM SATELLITES。スチャダラパーの3人はふらりとステージに姿を現すとバンドメンバーとともに「アーバン文法」でライブを始める。「Under the Sun」では揃いの動きで会場に一体感を生み出し、「FUN-KEY4-1」ではANIがカウベルをプレイする一幕も見せた。MCではBoseが母親の地元が群馬であることを明かし、群馬にまつわるトークを展開。そして「今夜はブギーバック」でさらに会場を盛り上げた。BOOM BOOM SATELLITESはステージ上部に設置されたビジョンにイメージビジュアルを映し出し、独特の世界を作り上げる。「MORNING AFTER」「KICK IT OUT」などアグレッシブな楽曲を次々とプレイしファンを魅了した。

「FUJIN STAGE」は「ずっとこのイベントに出たかった」と念願の初出場の喜びを語ったSHANKで幕開け。その後もGOOD4NOTHINGOGRE YOU ASSHOLE、SOIL & "PIMP" SESSIONSといったバラエティに富んだ出演者がライブハウスさながらの熱演を繰り広げる。入場規制がかかるほどの盛り上がりを見せたのは、3回連続出場のHAWAIIAN6。彼らは1曲目からキラーチューン「Rainbow,Rainbow」を投下し場内の温度を上げる。そして「普段のライブハウスと変わらない感じで行こうぜ」というHATANO(Dr)の言葉通り、「A Piece Of Stardust 」「Light And Shadow」など次々とアップチューンを畳み掛けていく。中盤HATANOは震災の話題に触れ「俺たちはあの震災と笑顔で戦おうと思ってます!」と熱く語ると「Magic」をドロップ。最後は壮大な「Brand New Dawn」で熱狂のライブを終えた。

野外の「SHOWJIN STAGE」ではライオンヘッドやゆってぃなどお笑い芸人が登場し、観客を楽しませていく。新設された「TENJIN STAGE」では晴天の下、高崎頼政太鼓やHAKAIHAYABUSA、DJダイノジなどが伸びやかにパフォーマンスを披露。夕暮れ時に登場したMOROHAはステージ付近の土手を通る人たちに「歩行者観とけよー!」と呼びかけ「俺のがヤバイ」を熱唱したと思えば、しっとりと「ハダ色の日々」を聴かせる。そして気合いを入れるかのようにシャウトしてから始めた「三文銭」では、アウトロで「がんばれ! がんばれ!」と叫び続け壮絶な余韻を残した。

10-FEET(Photo by HayachiN)

10-FEET(Photo by HayachiN)[拡大]

「FUJIN STAGE」をOVER ARM THROWが、「TENJIN STAGE」を3年連続出場となった群馬の秀吉がそれぞれ各ステージのトリを飾る中、「RAIJIN STAGE」には10-FEETACIDMANdustboxが登場。10-FEETのステージではTAKUMA(Vo, G)がNAMBA69の欠場に言及し「stay gold」をプレイし始める。すると曲の途中でNAMBA69のSAMBU(Dr, Cho)が飛び入りし、10-FEETメンバーを喜ばせた。ACIDMANは精緻なプレイで観客を魅了し、dustboxはSUGA(Vo, G)のハイトーンボイスとメロディアスなナンバーを広い会場に響かせた。

G-FREAK FACTORY(Photo by HayachiN)

G-FREAK FACTORY(Photo by HayachiN)[拡大]

そしていよいよ「RAIJIN STAGE」のトリ、群馬出身のG-FREAK FACTORYのアクトへ。彼らは高崎頼政太鼓とのセッションで力強いパフォーマンスを見せると、茂木洋晃(Vo)が姿を現し「Unscramble」へとなだれ込む。バンドはゲストプレイヤーの鴨居哲也(Key)、飯川賢(Tp)とともに息の合った精巧なプレイで会場をさらにヒートアップさせる。茂木は「来たな、この日が」「群馬のやつ、今日だけは誇りに思え。群馬以外のやつ、今日だけは群馬県民になれ」と言い放ち、ハンドクラップを交えたコール&レスポンスで一体感を生み出した。ジャムセッションから入った「島生民」では茂木が早口で歌詞をまくし立てた後、座り込み、噛みしめるように語り始める。彼は「この先、何年かかるかわかんねえけど絶対に群馬は変わる!」と熱弁。さらに「ピストルよりもナイフよりも突き刺さると信じたこのナイフに懸けた」と言いながら強く握りしめたマイクを大きく掲げ、じっと聴き入っていた観客から大きな拍手と歓声が贈られた。ラストナンバー「EVEN」では観客が一斉にジャンプして会場を揺らしたり、盛大なシンガロングが巻き起こるなど多幸感に包まれる。そして茂木はうれしそうに「『GUNMA ROCK FESTIVAL 2014』、みんなの力で大成功!」と叫んだ。アンコールでは群馬への思いを歌った「風」、ハードコア要素の強い「Dirty Hearty Party」をプレイ。茂木はフロアへ進み、ファンに支えられながら歌唱し、最後には拳を突き上げ「We Are G-FREAK FACTORY!」と宣言して3年目の「GUNMA ROCK FESTIVAL」の幕を閉じた。

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MOROHA UK @MOROHA_UK

この写真一枚目、撮ってる時のHayachiNさんかっこよかったなー。 RT @natalie_mu 「故郷に愛を」3年目群馬ロックフェス大成功 http://t.co/HCp5KhiOWx #GRF2014

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