カントリー×エバヤン、レーベル背負い熱演

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8月26日に東京・下北沢SHELTERにてSTEP UP RECORDS主催の全国ツアー「...OUT OF THIS WORLD tour 2014 ~SUMMER~」の最終公演が行われた。

COUNTRY YARD(Photo by Taku Fujii)

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「...OUT OF THIS WORLD tour 2014」は同レーベルの所属バンドが、ゲストバンドとともに各地でライブを行うというもの。「SUMMER」編の最終公演となったこの日は2010年より同レーベルに所属しているCOUNTRY YARDと、今年3月末にバンド名を改め同レーベル所属となったTHE FOREVER YOUNGのツーマンライブ。会場には平日にも関わらずツアーの最後を見届けようと多くのキッズが駆けつけた。

THE FOREVER YOUNG(Photo by Taku Fujii)

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イベントの先陣を切ったのはTHE FOREVER YOUNG。福岡県久留米市にて結成された彼らは、クニタケヒロキ(Vo, B)の「いっぱい溜めてる絶望を流して、いっぱい笑って帰ろう」という言葉からライブをスタートさせる。彼らは「HELLO GOODBYE」「最後の夜」などを次々と披露。時に語るように、時に叫ぶように感情を吐き出すクニタケのボーカルと、バンドのパワフルな演奏で観客の心を掴んでいく。ファンはそれに応えるように、拳を突き上げ、体を動かす。クニタケは曲の間に、方言を交え「4カ月しか経っとらんけど、4カ月も経っとう」と、STEP UP RECORDSに所属してからの期間を振り返り「一番俺らが生きてる4カ月だった」「(STEP UP RECORDS社長の)RYOSUKEさんとCOUNTRY YARDに救われたと思ってます」とレーベルへの思いを何度も口にした。またヒラヤマリョウタ(G)とヒラタタクヤ(G)はレーベルメイト・COUNTRY YARDとのツアーの思い出を冗談交じりに語った。

THE FOREVER YOUNG(Photo by Taku Fujii)

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バンドはサビで4人のユニゾンが力強く響く「普通って何だよ」やメロディアスな「君の魔法」など新曲も挟み、ラストナンバー「WORLD END」へ。オガワリョウタ(Dr)の疾走感あふれるドラムに合わせ、クニタケ、ヒラヤマ、ヒラタはステージを所せましと動き回り、観客からは盛大なシンガロングが巻き起こる。クニタケの「二度とないこの時を命燃やしに来るけん、また会おう。STEP UP RECORDS、THE FOREVER YOUNGでした」と噛みしめるような言葉と壮大な余韻を残して4人はステージを後にした。

COUNTRY YARD(Photo by Taku Fujii)

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COUNTRY YARDの4人はドラムセットの周りに集まり、確かめ合うように入念に話し合う。そしてKeisaku "Sit" Matsu-ura(Vo, B)が振り向いたかと思うと4人が一斉に音を鳴らし1曲目「In Your Room」へ。1曲目からのキラーチューンに場内の温度は一気に上昇。さっそくモッシュやシンガロングが発生するフロアを見渡しMatsu-uraはうれしそうに笑顔を見せる。そして「今年の夏は一生忘れられない夏になりました」とツアーの感想を述べた。Taihei Sakagami(Dr) の重厚なドラムに乗せてバンドはその後も「Far Flower」「Go」などアグレッシブなナンバーを畳み掛ける。中盤Matsu-uraが、数日前に出演したイベント「八食サマーフリーライブ2014」の出演後にTHE FOREVER YOUNGのクニタケに「愛してるよ」と言われたというエピソードを明かし、「あんまり言うと恥ずかしいから手紙を書きます」と告げるとバンドは「Letter」を披露。Matsu-uraは渾身のミディアムナンバーを歌い上げると最後はステージ袖にいるTHE FOREVER YOUNGメンバーへ何度も「ありがとう」と声を掛けた。

COUNTRY YARDのライブをステージ袖で観るTHE FOREVER YOUNGのクニタケヒロキ(Vo, B)。(Photo by Taku Fujii)

COUNTRY YARDのライブをステージ袖で観るTHE FOREVER YOUNGのクニタケヒロキ(Vo, B)。(Photo by Taku Fujii)[拡大]

バンドはその後「I'll Be With You」「Sorrow」などメロディアスなナンバーを投下していく。Yu-ki Miyamoto(G, Cho)はジャンプしたりSakagamiと向き合ったりと動き回り、Hayato Mochizuki(Vo, G)は長髪を振り乱すように大きく体を動かしてプレイ。Matsu-uraは拳を突き上げたり、目をつぶったりと表情豊かに熱唱し、ドラマチックに会場を彩った。「俺たちだって28、29とかで夢追ってんだ。なんかあってもくじけないで、諦めないで夢を追ってほしいと思ってます」というMatsu-uraの熱いMCから「Starry Night」へとなだれ込み、最後は「Don't Worry, We Can Recover」「Seven Years Made My Now」と休む間もなく畳み掛け約1時間のステージを終えた。

COUNTRY YARD(Photo by Taku Fujii)

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アンコールで再びステージに登場したMatsu-uraは「アンコールもらったからには本気でやります」とオーディエンスを炊きつけ「Turn Up The Sun」をドロップ。ステージ袖でライブを観ていたレーベルの社長・RYOSUKEが思わずフロアへ飛び込む一幕も見せると、Matsu-uraは最後に改めて「STEP UP RECORDSでよかったです。奇跡みたいなんだよ、こんなの。出会ってくれてありがとうございます」と真摯に感謝の気持ちを述べ「The Same Old Dream」で約1カ月にわたる「...OUT OF THIS WORLD tour 2014 ~SUMMER~」を締めくくった。

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「...OUT OF THIS WORLD tour 2014 ~SUMMER~」
2014年8月26日 下北沢SHELTER セットリスト

THE FOREVER YOUNG

01. NOW AND FOREVER
02. HELLO GOODBYE
03. 最後の夜
04. YOUR WRIST SCAR
05. トワイライト
06. 普通って何だよ
07. YOUTH
08. ANSWER
09. 君の魔法
10. I'LL KILL YOUR “FATE”
11. WORLD END

COUNTRY YARD

01. In Your Room
02. Just Take A Run Over
03. Far Flower
04. Go
05. New Clear Water
06. Long Way Around
07. Always Be Here
08. Letter
09. I'll Be With You
10. Sorrow
11. My Other Side
12. Starry Night
13. Quark
14. Don't Worry, We Can Recover
15. Seven Years Made My Now
<アンコール>
16. Turn Up The Sun
17. The Same Old Dream

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読者の反応

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RYOSUKE @stepup_ryosuke

OOTW tour2014~summer~ファイナルを写真多めでレポートしていただいていますので是非。 RT @natalie_mu: カントリー×エバヤン、レーベル背負い熱演 http://t.co/mkIXWxlPcp

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