Wienners“超楽しい”現体制ラストワンマン

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Wiennersが8月29日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて全国ツアー「DIAMOND TOUR 2014」の最終公演としてワンマンライブを開催した。

Wienners「DIAMOND TOUR 2014 ツアーファイナル ワンマンライブ」の様子。(撮影:藤井拓)

Wienners「DIAMOND TOUR 2014 ツアーファイナル ワンマンライブ」の様子。(撮影:藤井拓)

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このツアーはWiennersが6月にリリースしたアルバム「DIAMOND」を携え6月から行っていたもの。9月のライブでMAX(Vo, Key, Sampler)とマナブシティ(Dr)の2名が脱退することがアナウンスされており、この日が現体制で最後のワンマンライブとなった。

玉屋2060%(Vo, G)(撮影:藤井拓)

玉屋2060%(Vo, G)(撮影:藤井拓)[拡大]

大歓声に迎えられた4人はアルバムの1曲目「DIAMOND DUST」でライブの口火を切る。一気に観客を踊らせると「Cult pop suicide」「TOKYO concert session」と次々に高速チューンを繰り出し場内の温度を上昇させた。続く「天地創造」では∴560∵(B, Cho)がマラカスを、MAXがタンバリンを手にし、場内を賑やかなムードに変える。曲の後半には玉屋2060%(Vo, G)のボーカルとともに、超満員の会場にサンスクリット語での合唱が響き渡った。

∴560∵(B, Cho)(撮影:藤井拓)

∴560∵(B, Cho)(撮影:藤井拓)[拡大]

MAX(Vo, Key, Sampler)(撮影:藤井拓)

MAX(Vo, Key, Sampler)(撮影:藤井拓)[拡大]

玉屋2060%の「懐かしい曲を……」という前置きから始まった次のブロックでは、4人はその言葉通り「Why can you stand?」「BECAUSE I LOVE IT」などをプレイ。玉屋2060%と∴560∵とMAXが順にボーカルを取り次々に展開の変わる独特の楽曲で、ファンを踊らせていく。中盤には浮遊感のある「海へ行くつもりだった」、MAXのキュートな歌声が印象的な「片瀬江ノ島」を続け、夏らしい風を送り込んだ。その後もアルバム「DIAMOND」の収録曲はもちろん、インディーズ時代の楽曲も織り交ぜたワンマンライブならではのセットリストを展開。楽曲に合わせジャンプしたりモッシュをしたりするファンを休ませまいとするかのように、高速チューンやダンスナンバーを次々と畳みかけた。

マナブシティ( Dr)(撮影:藤井拓)

マナブシティ( Dr)(撮影:藤井拓)[拡大]

Wienners「DIAMOND TOUR 2014 ツアーファイナル ワンマンライブ」の様子。(撮影:藤井拓)

Wienners「DIAMOND TOUR 2014 ツアーファイナル ワンマンライブ」の様子。(撮影:藤井拓)[拡大]

会場いっぱいにハンドクラップが広がった「シャングリラ」、強い光が4人を照らした「Love2060%」でドラマチックな雰囲気が会場を包みこむと、一息置いて、∴560∵が「本当にうれしいなあ」とMCを始める。彼はツアーのみならず、これまでのバンドを振り返り「いろんなことがありましたよ。それ全部が今につながってる。全部がつながってこれからもやっていく」と今後への決意を口にした。続いて玉屋2060%もバンドを始めた頃の自分に今日の景色を見せたいと言い「たぶん未来の自分ももっとすごい景色を見ていて、同じように思うんだと思う。本当にわくわくしてます」と感慨深く語った。そしてバンドは「Hello,Goodbye」「レスキューレンジャー」などさらに楽曲を続ける。玉屋2060%はマイクを握りしめパワフルに歌い、マナブシティは何度も天を仰ぎ、∴560∵と顔を見合わせて変拍子を巧みに操った。「蒼天ディライト」では玉屋2060%が盛り上がるフロアを見渡し「超絶景!」とうれしそうに叫ぶ。会場が熱気に包まれる中、バンドは本編を締めくくった。

アンコールで登場した玉屋2060%は「せっかくなんでもっと変な踊りを踊りましょう!」と呼びかけ、「FUTURE」「Venus」で再度場内の温度を引き上げる。2曲を終えると、玉屋2060%は「俺は音楽にすらならない感情、言葉、メロディ……それをずっとずっと探し続けて、でも全然見つからなくて、それでもまだどっかにあるかもしれないと探して見つからなくて、ダダこねて迷惑かけて、それでもまた続けてる」と言葉を選ぶようにゆっくりと話す。そして「そんなことについてきてくれる人たち、お客さんに、ありがとうございました」と真摯に語りかけ「午前6時」を始める。そのまま力強いバンドのサウンドに乗せ、素直な気持ちを丁寧に歌い上げた。

Wienners(撮影:藤井拓)

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止まぬアンコールを受けみたびステージに登場した4人。玉屋2060%から「遠くに行くんでしょう?」と話を振られたMAXは「感慨深い思いはいろいろあるんですが、いつも通り『超楽しい!』という気持ちだけを残して帰りたい」と明るく心境を口にする。マナブシティは家族や関係者、ファンへの感謝の言葉を真摯に告げると「感謝の気持ちを込めて俳句を作ってきました」と続ける。そして玉屋2060%の提案で、マナブシティの俳句を観客が復唱することに。マナブシティによる俳句「宇宙一 愛しい夜を ありがとう」が場内に響き渡るとバンドは「Life education」を投下。ラストナンバー「Idol」までファンを熱狂させた4人は、演奏後ステージ中央で肩を組みファンへ挨拶。MAXが感極まる姿も見せたが、最後は4人ともすがすがしい笑顔で「DIAMOND TOUR 2014」、そして現体制でラストのワンマンライブの幕を下ろした。

なおMAXとマナブシティは9月7日にTSUTAYA O-EASTで行われる9mm Parabellum Bulletの自主企画「カオスの百年 vol.10」を最後にバンドを脱退。残る玉屋2060%、∴560∵は次なるスタートに向けて準備期間に入る。

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9mm Parabellum Bullet presents「カオスの百年 vol.10」

2014年9月7日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST
<出演者>
9mm Parabellum Bullet / ストレイテナー / Wienners

Wienners「DIAMOND TOUR 2014 ツアーファイナル ワンマンライブ」
2014年8月29日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01. DIAMOND DUST
02. Cult pop suicide
03. TOKYO concert session
04. 天地創造
05. Why can you stand?
06. Blitzkrieg POP
07. Go Anti Go
08. ジュリアナ ディスコ ゾンビーズ
09. BECAUSE I LOVE IT
10. 南無阿弥陀仏のリズムに乗って
11. 海へ行くつもりだった
12. 片瀬江ノ島
13. VIDEO GIRL
14. ドリームビート
15. ASTRO BOY
16. MUSASHINO CITY
17. MIDNIGHT EXPRESS
18. Justice 4
19. 龍宮城
20. We are the world
21. 子供の心
22. 風流ボーイ
23. 十五夜サテライト
24. ELECTRIC FOR YOU
25. シャングリラ
26. Love2060%
27. Hello,Goodbye
28. LOVE ME TENDER
29. レスキューレンジャー
30. 蒼天ディライト
<アンコール>
31. FUTURE
32. Venus
33. 午前6時
<ダブルアンコール>
34. Life education
35. Idol

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読者の反応

∴560∵Wienners @_560

ありがとう!曲順はナタリーさんの記事に載ってますよ!Wienners“超楽しい”現体制ラストワンマン http://t.co/P8y6gLkS2A RT @cnrsknkrk: @_560 ライブ最高でした!
次のライブも楽しんでください!
セットリスト知りたいです(^O^)

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