ORANGE RANGE、六本木公演でリベンジ成功

ORANGE RANGEが企画するライブイベント「縁舞 -vol.10- ～葉月の三つ巴戦～」が8月12日に東京・EX THEATRE ROPPONGIにて開催。TOTALFATと9mm Parabellum Bulletを迎えて熱い対バンライブが繰り広げられた。

TOTALFATは「Room45」からライブをスタート。Jose（Vo, G）の「さあ踊りましょう！」という号令をきっかけに早くもモッシュが発生する。続く「夏のトカゲ」では法被を羽織ったメンバーがオーディエンスにタオルを振り回すように促し、ダンサブルな「PARTY PARTY」でお祭りモードに拍車をかける。そしてメロディックなメタルサウンドにアレンジされたL'Arc-en-Ciel「Driver's High」のカバーをプレイし、最後は「Place to Try」を投下。フロアには大きなサークルが生まれ、メンバーはうれしそうにその光景を眺めてステージをあとにした。

9mm Parabellum Bulletも1曲目からフルスロットルのパフォーマンスを展開。菅原卓郎（Vo, G）は「お前らのハートに火をつけにきたぞ！」と叫んで「ハートに火をつけて」を響かせると、「もっともっといけるよな」と観客を煽って「Discommunication」「Answer And Answer」とアッパーチューンを連投していく。中盤に新曲「生命のワルツ」を届けたあとは、菅原が「これから会場をひとつにしてやる」と宣言。メンバーはそれぞれの楽器を振り回す激しいプレイを見せながら「Black Market Blues」「新しい光」を披露し、ライブ定番の「Punishment」で締めくくった。

トリを務めるORANGE RANGEのステージは初期曲「GOD69」で勢いよく幕開け。「イケナイ太陽」のイントロが鳴った瞬間にフロアからは歓声が沸き起こり、RYO（Vo）、HIROKI（Vo）、YAMATO（Vo）の3人は縦横無尽に動き回りながら会場の熱気を高めていった。

MCではYAMATOが7月より対バンツアー形式でやってきた「縁舞 -vol.10-」について、「初めましてのバンドもいたけど、こうやって音楽っていうくくりの中で楽しい瞬間を共有できました。縁舞をやってきて本当によかった」と述べる。また今年1月にEX THEATRE ROPPONGIで行われたライブイベントにインフルエンザのため欠席したエピソードに触れ、「今日は人一倍リベンジの気持ちがこもってます！」と語気を強めると、HIROKIが「ORANGE RANGEじゃなくてリベンジレンジだね」と返して客席の笑いを誘った。

その後「以心電信」でライブを再開させた彼らは「チェスト」「Insane」と攻撃的なナンバーを畳み掛け、「キリキリマイ」ではNATOTO（G）とYOH（B）もステージの前方に飛び出して激しいプレイを見せつける。フロアが熱気に包まれる中、HIROKIは開演前にステージ上でしゃべりすぎたため､閉館時間が迫っていることをアナウンス。「時間節約のためアンコールのくだりはなしで、ここからラストまでアゲアゲでいくから全部使いきっちゃって！」と言って「お願い！セニョリータ」へとつなげた。

そして「Special Summer Sale」を投下すると、サビの部分で観客も拳を突き上げ一体感を演出。さらにラストナンバー「上海ハニー」ではHIROKIの呼びかけでオーディエンスも沖縄の踊り“カチャーシー”に身を投じる。ステージにはTOTALFATと9mm Parabellum Bullet、この日のオープニングアクトを務めたロコビッチも登場し、自由きままなダンスタイムに。ピースフルな空気に満たされる中、3時間以上に及んだこの日のイベントは幕を閉じた。