4月に発売したミニアルバム「だからカーネーションは好きじゃない」のレコ発ツアーとして東名阪の3会場で開催された今回のツアー。最終日となったこの日、石崎は「母子手帳」からライブをスタートさせる。ロック色の強いアレンジに怒気をはらませた歌声を響かせて会場の空気を一気に自分の世界に染め上げると、「メーデーメーデー」では歌詞の「SOS」のフレーズを叫びまくり、「仮装行列」や「シンデレラへの伝言」ではパントマイムのような仕草を交えながら艶かしくパフォーマンスした。
4曲を歌い終わったところで、石崎は「泣き虫ハッチ」でモードを入れ替える。彼はバイオリンの美しい旋律とともに同曲をしっとりと歌唱し、語りかけるように「ナイトミルク」を優しく歌い上げた。静かに聴き入っていたオーディエンスが拍手を送る中、ライブは再びアッパーゾーンに突入。「バターチキンムーンカーニバル」や「シーベルト」を重厚なバンドアンサンブルで届け、ステージを自由に動き回りながら「3329人」をプレイすると、観客も腕を突き上げて呼応した。
MCでは秋から冬にかけて対バンツアーを開催することを発表。「今日も遠いところから来てくれている人がいると思うけど、バンドじゃなくてもギター1本持っていくんで」と語り、アコースティックギターを抱えて「おっぱい」を演奏した。
その後「ファンタジックレディオ」では、キャノン砲をぶっ放したり紙吹雪をまき散らしたりと大暴れ。さらに石崎は観客の1人をステージに上げ、サルサダンスを踊り始める。その行動はどんどんエスカレートしていき、同曲の「君の事が好き!」という歌詞を、その観客だけに向けて何度も何度も熱唱。奇想天外なパフォーマンスに、フロアも異様な盛り上がりを見せた。
ライブ後半、「夜間飛行」でフロアの熱気を助長させた石崎は、続けてバラード曲「花瓶の花」を披露。かと思えばアップテンポな「ピーナッツバター」を投下し、緩急のついたステージを展開する。また青白い照明が幻想的なムードを演出する中で「第三惑星交響曲」をドロップ。オーディエンスがジャンプしながら大合唱する様子をうれしそうに眺める。そして「僕だけの楽園」でフロアの興奮もピークに達し、石崎は「最高だぜ!」と喜びを爆発させた。
バンドメンバーが退場し、ステージに1人残った石崎は「これから石崎ひゅーいはガツガツいこうと思っているから、できるだけついてきてください」と呼びかける。そしてラストは「卵焼き」をアコースティックの弾き語りでプレイ。石崎がステージを去ったあとも、フロアにはいつまでも拍手が鳴り響いていた。
石崎ひゅーい「TOUR2014『仮装行列』」
2014年7月7日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. 母子手帳
02. メーデーメーデー
03. 仮装行列
04. シンデレラへの伝言
05. 泣き虫ハッチ
06. ナイトミルク
07. バターチキンムーンカーニバル
08. シーベルト
09. 3329人
10. おっぱい
11. 1983バックパッカーズ
12. ファンタジックレディオ
13. 夜間飛行
14. 花瓶の花
15. ピーナッツバター
16. 第三惑星交響曲
17. 僕だけの楽園
18. 卵焼き
リンク
- 石崎ひゅーい | SonyMusic
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大エ @facsimileskill
“君の事が好き!”ひゅーい、渋谷で告白ライブ - 音楽ナタリー http://t.co/zuPMs8IfuY 告白パフォーマンスまじであかんやつやった