2月に開催した20日間にわたる籠城型ワンマンライブ「カベ ニ ミミ」で得た経験をもとに、公演ごとに異なるセットリストを練り上げ、ツアーに臨んでいるNICO Touches the Walls。6月1日の公演は、光村龍哉(Vo, G)の「大阪! 今日もいっちょ遊びますか!」という挨拶と、アイリッシュ調のサウンドをベースにしたインストゥルメンタルナンバーのセッションで幕を開けた。
今回のツアーが約3カ月ぶりの単独公演となる彼らだが、そのブランクを感じさせない盤石のアンサンブルを披露。この日は「夜」がコンセプトとして設けられ、情熱的な詞世界や深淵なサウンド融合した「君だけ」、坂倉心悟(B)の独断場のベースソロが繰り広げられた「武家諸法度」、シンプルさを追求したアレンジを施した「夢1号」などディープな曲の数々がオーディエンスを惹き付けた。
またMCも手短な挨拶程度にとどめ、ライブ全体がタイトな方向にシフト。普段のワンマンライブに比べて口数の少ない4人に戸惑う観客の様子も見られ、曲間では緊迫した空気が漂う場面もあった。しかしステージ上にいるメンバーの顔にはどこか余裕をにじませた笑顔が浮かび、オーディエンスの前で演奏する喜びを噛み締めていることを伺わせた。
そしてこの日は新曲「天地ガエシ」もパフォーマンス。光村は「NICO Touches the Wallsの代名詞となるような1曲だと思います。とっても楽しくて、ちょっと泣ける曲です。ニュータイプのパーティソングです」と紹介し、古村大介(G)の爪弾くイントロのギターへとつなげる。リリース前の新曲にも関わらずフロアではモッシュが起きるほどの盛り上がりで、新たなライブ定番曲の誕生を観客に印象付けた。
最後に光村は「武道館で待ってます!」と8月19日に控える2度目の東京・日本武道館公演をアピール。「俺らについてきてください!」と叫び、2日間にわたるZepp Namba公演を締めくくった。
なおナタリーでは終演後に、メンバーにツアー2日目を終えた感想を聞いた。
光村龍哉(Vo, G)コメント
今日はとにかくディープな中盤と、新曲「天地ガエシ」の炸裂っぷりが印象的でしたね。あとディープなことをやっても、最後まで集中力を切らさずについてきてくれるお客さんにも感動しました。
とにかく8月の武道館公演では、いい意味でいろんな予想を裏切ってやろうかと思ってますので、来る人は楽しみにしていてください。
坂倉心悟(B)コメント
大阪公演はステージに出て行ったときのお客さんの「待ってました」感が会場のうしろのほうまであって、すごく気持ちよかったですね。バンドバージョンでの「天地ガエシ」のパフォーマンスも楽しかったし。2日目はサビでみんなタテ乗りしてて、ちゃんと曲が浸透してる手応えがありました。
古村大介(G)コメント
ひさびさのライブハウスだからか、「待ってました」感がすごくて。自然と盛り上がってくれる感じで、やりやすかったですね。「天地ガエシ」は披露してみて反応がよかったので、このあとのツアーに来る人も楽しみにしていてほしいです。
対馬祥太郎(Dr)コメント
Zepp Nambaで2日間やってみて、いい意味で「歳取ったな」と思いましたね。イケイケだけど、若いキャピキャピした感じとは違う感触があるんですよね。それがオープニングのインストゥルメンタルナンバーにも出てるし。俺らの“出汁”が変わったというか。
とにかくこれからライブに来る人は楽しみにしてもらいたいし、「天地ガエシ」ではみんなモッシュしてほしいですね。特に男の子には率先して来てほしい。待ってます!
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