先陣を切ったのはゲストのKlan Aileen。松山亮(G, Vo)と竹山隆大(Dr)の2人からなる彼らは、コンパクトな編成を感じさせないダイナミックなサウンドをフロアに叩き付けていく。歪んだギターとタイトなドラムの絡み、そして松山の激しい歌声にすっかり観客は圧倒され、20分のパフォーマンスが終了すると大きな拍手と歓声が沸き起こった。
今年1月の東名阪ツアー以来のライブとなったgeek sleep sheepは、「Good Dream」をバックにステージへ。yukihiro(Dr)は手慣らしのようにスティックを回し、kazuhiro momo(Vo, G)と345(Vo, B)もそれぞれ楽器を手にする。そして3人は金曜日にぴったりな「Weekend Parade」でライブの始まりを告げた。さらにyukihiroが刻む軽やかなビートに乗せて展開していくご機嫌な「SANPO」、聴き手の耳を突き刺すようなmomoのボーカルや、グランジサウンド全開のアンサンブルが印象的な「Jesus wa gokigen naname」をプレイ。緩急をつけながら、自分たちのペースを作り出す。
「この日を待ってウズウズしてました。お待たせしました、geek sleep sheepです。今日は皆さんテンションが高いですね。非常にいいと思います」と笑顔を浮かべるmomoだが、「少し(ライブの)間が空くと緊張しますね」と本音も覗かせる。すると345も力強く頷き、yukihiroも同意するように2人の顔を見つめた。
そんな言葉を放ちながらも、3人は息を合わせながら盤石のアンサンブルを奏でていく。アンニュイな雰囲気の「Teardrop」、轟音の中で伸びやかな歌声が響く「frame」と345がメインボーカルを務める2曲が続いたあとは、恒例のカバーコーナーへ。momoは「毎回選曲に悩むんですが、今回はすんなり決まって」と前置きし、ベースから始まるPixies「Gigantic」を届けた。さらにこの日は、ライブ前日の夕方にできたばかりというmomoがメインボーカルをとる新曲もお披露目。ノスタルジーを感じさせるミドルテンポのナンバーで、“新しいgeek sleep sheep”を観客に提示した。
ライブの後半に入る前には、345によるマイペースな物販紹介が行われ観客を和ませるひとときも。新グッズの紹介が終わったところでmomoは「こっからグワッといく感じで」と予告し、エンジンをかけるように「GOHAN」「IMAGINATION」「Strange Circus」を連続してプレイ。「Strange Circus」の間奏ではyukihiroを中心に3人が向かい合い、アイコンタクトを取りながら音を重ねる様子が見られた。ラストナンバーの前にはmomoが次のライブとして、7月19日に東京・LIQUIDROOM ebisuで「geeks vol.2」を行うことをアナウンス。「次が決まったんで、スタジオで曲を作って……。やる気がみなぎっております」と意欲を明かし、続けてこの日の競演相手Klan Aileenを「先物買いしたほうがいいですよ」と絶賛した。
「geeks vol.1」の最後を飾ったナンバーは、夜にふさわしい「hitsuji」。メランコリックな余韻を残したまま、メンバーはそれぞれ観客と別れの挨拶を交わし、順番に舞台袖に消えていった。
geek sleep sheep presents geeks vol.2
2014年7月19日(土)東京都 LIQUIDROOM ebisu
<出演者>
geek sleep sheep / ハルカトミユキ / ナカコー / and more
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