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氣志團vsLiSA!極東RRH第弐章開幕戦は“パンイチ”で大団円

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氣志團主催の対バンGIGシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」の第1弾「LiSA vs 氣志團 ~デラべっぴんがやって来るっ。みゃあ!みゃあ!みゃあ!~」が3月17日に東京・SHIBUYA-AXで開催された。

19:00ちょうど、客電が落ちるとフロアから巻き起こる手拍子の中、ドラマ「スクール☆ウォーズ」のテーマ曲、麻倉未稀「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」をBGMに「この物語は荒廃した音楽業界に戦いを挑んだ熱血バンドたちの記録である」と、対バン企画のあらましを紹介するナレーションが流れ出す。続けて微熱DANJIがステージに登場。氣志團ファン、通称“KISSES”に扮した3人がKISSESから、LiSAファン“LiSAっ子”に鞍替えする・しないでひと悶着を起こすコントを繰り広げ「極東ロックンロール・ハイスクール開校!」と声を揃えたところからGIG本編はスタートした。

この日の先攻はLiSA。長ランや短ランやサラシにボンタンでキメたサポートバンド・らーメンズがインストナンバーをかき鳴らす中、彼女はフード付きの黒いマントをかぶってステージに現れる。そしてセンターのお立ち台に立つやマントを脱ぎ捨て、ポニーテールに、ラメを盛大にあしらったセーラー服、足にはニーハイソックス、背中にはスクールバックという出で立ちをLiSAっ子とKISSESに披露。「お前ら、許さんぜよ!」とのシャウトを合図にらーメンズとともに「KiSS me PARADOX」「コズミックジェットコースター」を大音量で連射した。

「最初っから飛ばしていきましたが大丈夫ですか?」から始まるMCで、所属プロダクションの先輩、氣志團に敬意を表して一同正装してきたと語るLiSAだったが、フロアに真紅の特攻服に金髪リーゼントのKISSESを認めるや「負けてますね」と苦笑い。さらに改造制服であふれるステージ上にあって、1人、七三分けに標準制服、クラシカルなハーフリムメガネ姿の山本健太(Key)にその場跳びを強要し、小銭の音を鳴らさせるというネタを仕込んで、この日のAXを埋め尽くしたLiSAっ子とKISSESの笑いを誘った。

しかしプレイになれば一転。LiSAは普段の単独ライブ以上にハードなセットを構成する。シーケンスを極力排したライブ感あふれるアレンジで「笑ってほしくて」「DOCTOR」「traumerei」をエモーショナルに叩き込み「氣志團先輩と真っ向勝負しても勝ち目はないのでKISSESの皆さんにも協力していただきたいと思います」と「say my nameの片想い」のサビのダンスをレクチャー。AX全体を巻き込んで同曲を踊りハンドクラップを打ち鳴らし、「逆光オーケストラ」ではやはり満員のフロアとともにタオルを振り回す。そして間髪入れずにキラーチューン「crossing field」を投下。「極東ロックンロール・ハイスクール、もっともっと声出せるはずですよね?」と煽られたKISSES、LiSAっ子の大歓声を背に「ホントにホントにホントにホントに、でらありがとうございました!」「今日もいい日だ! ばいちー!」とステージをあとにした。

微熱DANJIの「氣志團が盛り上がるのは『One Night Carnival』だけっ!」「LiSAっ子の皆さん、最初の2~3曲までで構わないんでお願いします」という自虐的なコントを挟んでスタートした氣志團のステージは、当然オープニングSE、COMPLEX「BE MY BABY」からスタート。インスト曲「夜明け」のアウトロ中「We are 氣志團!」との声とともに綾小路翔(Vo)が合流すると、バンドは「Baby Baby Baby」「夢見る頃を過ぎても」を軽快にプレイしてみせ「雷電」では硬派なパフォーマンスでKISSESとLiSAっ子を圧倒。先輩の凄味を見せつける。

定番となった「オーライ!」のコール&レスポンスからMCを始めた團長は「LiSAっ子のみんな、ピースっ!」とLiSAのMCの定番フレーズを引用する。これを受けたLiSAっ子たちは惜しみない拍手と歓声を贈るも、その直後には「オレはなLiSAちゃんの楽屋の隣にいるんだ。いいだろ?」となぜかLiSAっ子を挑発。さらに「このあいだ『はじめまして』って言ったら『2度目です』って言われた」「事務所のイベントの打ち上げで酔って絡んだんだって」とカミングアウトしてLiSAっ子の大ブーイングを浴びてしまう。

しかし「でもタイマン張ったらダチだからさ」と語るとKISSESはもちろん、LiSAっ子も大歓声。バンドが微熱DANJIとともに「恋人」「SUPER BOY FRIEND」をプレイするとAXはダンスフロア状態に。「恋人」の最中、團長と早乙女が恒例のキスをキメればKISSES女子、LiSAっ子女子から黄色い悲鳴が巻き起こり、星グランマニエ(G)にボーカルを任せた團長が早乙女、微熱DANJIとサイリウム片手に「SUPER BOY FRIEND」で踊れば、KISSESは氣志團メンバーそれぞれのイメージカラーのサイリウムを、LiSAっ子はLiSAのイメージカラー、ピンクのサイリウムを手にして、これに呼応する。

ライブ後半戦も團長とバンドの勢いは止まらない。まずは團長が「LiSAちゃんは僕が必死で守りますから」と高らかに宣言。“いつもいつも彼女の斜め後ろを歩き”、“悪い虫が付かないようにマンションの下から見守り”、“ゴミの分別の仕方を間違えていないか独り言を言いながらチェック”する“足長くもないおじさん”としてLiSAを見守るからと語りかけると、LiSAっ子は爆笑しながら大ブーイング。さらに一部KISSES女子からは冷ややかな「キモい」のひと言を浴びせかけられる。

ところがバンドはそんなKISSESとLiSAっ子に向かって「親愛なるこの馬鹿野郎ども」とエールを贈る「愛 羅 武 勇」をドロップ。するとフロアは瞬く間に熱く感動的なムードに包まれる。さらにこれを受けた6人は勢いそのままに「MY WAY」まで一気にパフォーマンス。「今日から極東ロックンロール・ハイスクールが始まりました。夏まで30本予定」「日本中のとんでもねえアーティストと勝負するから」とフロアをどよめかせて、自身のGIGを締めくくった。

アンコールは「極東ロックンロール・ハイスクール」恒例のセッションタイムに。氣志團の6人に呼び込まれたLiSAが團長と初対面のときの話に花を咲かせていると、白鳥雪之丞によるニセLiSAがステージにちん入、しかし射殺されるという寸劇が展開されるも、7人はあっさりと無視。叶亜樹良(Dr)のカウントを合図に中山美穂&WANDS「世界中の誰よりきっと」をフロアとともに大合唱する。

ラストナンバーはLiSAの「俺んとこ こないか?」のひと言から始まった「One Night Carnival」だ。團長、早乙女と一糸乱れぬダンスを披露した彼女は、この曲のアウトロ中、團長の「最後はLiSA坊にキメてもらいましょう」の声を受けてステージセンターのお立ち台に立つと「パンイチお宮でよろしくお願いします!」「せーの!」と大きくジャンプしてスカートの中の紺色のブルマをAX全体に見せつける。それと同時になぜか早乙女までズボンを下ろし、彼が文字通りパンツ一丁になったところで、この日の全演目は終了した。

その後のMCによるとLiSAは團長がMCを務めるフジテレビNEXTの番組「綾小路 翔の六本木バナナボーイズ」の4月放送分のゲストとして出演。収録はこの日の対バンGIG以前に行われていたにもかかわらず、2人はGIGが終わった体で番組を進め、GIG中パンイチになったという、ありもしない思い出を語っていたのだという。そして自らの発言の責任を取ったLiSAに「翔さんもパンイチになるって言ってましたよね?」とツッコまれた團長が「本当にどうもありがとう!」「詳しくは来月の『六本木バナナボーイズ』をご覧ください」とズボンを降ろしたところで大団円。「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」開幕戦の幕は閉じた。

極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章
LiSA vs 氣志團 ~デラべっぴんがやって来るっ。みゃあ!みゃあ!みゃあ!~
2014年3月17日(月)東京都 SHIBUYA-AX セットリスト

LiSA

01. KiSS me PARADOX
02. コズミックジェットコースター
03. 笑ってほしくて
04. DOCTOR
05. traumerei
06. say my nameの片想い
07. 逆光オーケストラ
08. crossing field

氣志團

01. 夜明け
02. Baby Baby Baby
03. 夢見る頃を過ぎても
04. 雷電
05. 恋人
06. SUPER BOY FRIEND
07. 愛 羅 武 勇
08. SUPERSTAR
09. MY WAY
<アンコール>
10. 世界中の誰よりきっと
11. One Night Carnival

※「traumerei」の「a」はウムラウト記号付きが正式表記となります。

フジテレビNEXT「綾小路 翔の六本木バナナボーイズ」

2014年4月5日(土)19:00~20:00
<出演者>
綾小路翔 / LiSA / 森山直太朗

※記事初出時、「KISSES」の表記に誤りがありました。また本文に事実とことなる記述がありました。訂正してお詫びいたします。

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