22年ぶり復活！the pillowsが上田ケンジと第1期ライブ

the pillowsの結成25周年を記念した企画「NEVER ENDING STORY」の第1弾として、昨日1月19日に東京・新宿LOFTでライブイベント「the pillows 25th Anniversary NEVER ENDING STORY "Do You Remember The 1st Movement?"」が開催された。

この日のthe pillowsのライブは元リーダーであり初代ベーシストの上田ケンジ（上田健司）を迎え、彼が在籍していた“第1期”と呼ばれる時代の楽曲を演奏するというもの。イベントには上田がプロデュースする爆弾ジョニーと、現the pillowsリーダーの山中さわお（Vo, G）がプロデュースするシュリスペイロフも出演し、それぞれが熱いパフォーマンスを繰り広げた。

そして現れた第1期the pillowsのメンバーがまず最初に演奏したのは1991年発表のメジャーデビューアルバム「MOON GOLD」の1曲目「キミがいる」。続けて1990年にインディーズでリリースした初作品「パントマイム」から、山中が高校生の頃に作り上田との出会いのきっかけになった楽曲「RAZORLIKE BLUE」を披露した。「22年ぶりのピロウズです」という上田のMCをはさんで3曲目に歌ったのは1stシングル「雨にうたえば」。その後も2ndアルバム「WHITE INCARNATION」から「ペーパームーンにこしかけて」、the pillowsの歴史の長さを歌うかのような「僕らのハレー彗星」と、初期の名曲が次々にプレイされる。

「巴里の女性マリー」「このままここで」を経てのMCでは、「22年ぶりのピロウズはどう？」という山中の振りに、上田が「全然変わってないね、シンちゃん以外は」と返して観客の笑いを取るというやりとりも。メンバー紹介では山中が「上田さんが発掘した人の中で、今のところ一番成功した山中さわおです」と語り、上田は「こんな場所に呼んでもらってうれしい」とthe pillowsのメンバーに感謝を伝えた。

「エネルギー」では観客を巻き込んでの「エナジー」コールが沸き上がり、「WANT TO SLEEP FOR」「サリバンになりたい」で会場はどんどんヒートアップ。ライブ本編は「さよなら 第三惑星」で興奮に包まれながら終了した。アンコールでは山中が「25周年をこんな素晴らしいライブでスタートできてうれしい。上田さんが辞めて3人になったときはバンドをこんなに長く続けられるとは思っていなかった。音楽が好きなバンドと、音楽が好きなみんなのおかげでバンドを続けられて、そしてこんな素敵なライブができたことがうれしい、ありがとう！」とファンに感謝の言葉を述べ、「90'S MY LIFE」を熱唱。ダブルアンコールでは全員がビールを持って現れ、充実感に満ちた顔つきで「ぼくはかけら」を演奏した。

なおthe pillowsは「NEVER ENDING STORY」の第2弾として、“第2期”と呼ばれるキングレコード移籍後の楽曲を中心にしたホールツアー「NEVER ENDING STORY "Do You Remember 2nd Movement?"」を3月末から東名阪で開催することが決定している。

the pillows 25th Anniversary NEVER ENDING STORY "Do You Remember 2nd Movement?"

2014年3月28日（金）愛知県 名古屋市芸術創造センター
2014年3月30日（日）大阪府 サンケイホールブリーゼ
2014年4月5日（土）東京都 日本青年館 大ホール