豪華セッション続々！12時間超「OVER THE EDGE」盛況

ヴィジュアル系アーティストが多数参加するライブイベント「OVER THE EDGE 2013」が、12月31日から元旦にかけて東京・渋谷公会堂にて開催された。

今回で7回目を迎えた「OVER THE EDGE」には4つのセッションバンドを含む計16組が参加し、12時間にわたって競演を繰り広げた。トップバッターを務めたlynch.は爆音で「OVER THE EDGE」の口火を切り、続くMoranとSadieは幻想的なサウンドで観客を魅了する。最初のセッションバンドとなったResistar Records所属のDOG inTheパラレルワールドオーケストラ、BugLug、Blu-BiLLioNの3組は、それぞれの個性を融合させたコラボステージで観客を楽しませた。

リーダー・まゆ（G）がこの日を最後に一時活動休止するDaizyStripperは渾身のアンサンブルを奏で、heidi.は観客の笑顔を呼ぶハッピーなステージを展開。lynch.の玲央（G）が率いるセッションバンドは、先輩DIR EN GREYのナンバーを次々とカバーして会場を驚かせた。R指定のアグレッシブなライブを挟んで始まったのは、Mix Speaker's,Incのseek（B）が率いるセッションバンドのステージ。メンバー全員が初期のムックの仮装に挑戦し、「朽木の灯」「盲目であるが故の疎外感」「オルゴォル」などを披露した。また藤田幸也は「盛り上がらないような暗い曲ばっかりやるんで、盛り上がらないでください」と述べつつ「聖書-BIBLE-」などを歌い上げ、ベテランらしい貫禄を見せつけた。

休憩を経て始まったブロックでは「OVER THE EDGE」初登場のDIAURAが勢いのあるパフォーマンスで魅せ、先輩のムックへとつなげる。後輩からバトンを渡されたムックは、「Mr.Liar」「G.G.」など激しいナンバーを連発しライブの定番曲「蘭鋳」で出番を締めくくった。

新年まで残すところ5分になったタイミングでは出演者たちが舞台に勢ぞろいし、思い思いにトークをしながら来たる新年を待つ。そして時計が0:00に変わった瞬間に金銀のテープが飛び交い、2014年の幕開けを祝った。新年一発目にライブを行ったMERRYは、「2014年はこんなもんか!?」と煽りながらエネルギッシュなライブを届け、続くvistlipはリリカルな「TELESCOPE CYLINDER」で幕を開けるも、その後は激しいナンバーを連発。バンドアクトの最後を飾ったMix Speaker's,Inc.はファンタスティックなナンバーの数々でオーディエンスを惹き付けた。

12時間を超えるイベントを締めくくったのは、ムックの逹瑯（Vo）とvistlipの海（G）を中心にしたセッションバンド。「初めて好きな子とデートに行くときの格好」をテーマに衣装を決めたメンバーたちだが、逹瑯とともにボーカルを務めるNoGoDの団長（Vo）は白塗りの化粧にボディコン姿で登場し、観客を驚愕させる。そんな彼らはB'z「ultra soul」、CHAGE and ASKA「YAH YAH YAH」、BIGBANG「FANTASTIC BABY」という新旧のヒット曲をカバー。しかし途中で団長が客席に降りたり、ムックのYUKKE（B）やR指定のZ（G）が飛び入りしたり、vistlipのTohya（Dr）が海をステージから突き落としたりと例年通りカオスな状態に。ステージも客席も大盛り上がりの中、7回目の「OVER THE EDGE」はフィナーレを迎えた。