kurayamisaka(撮影:タカギタツヒト)

フジロック開催直前! 若手アーティストの登竜門「ROOKIE A GO-GO」ラインナップに見る、音楽シーンの最前線

新進気鋭のルーキーと音楽ファン、フジロックが積み重ねてきた出会いの循環

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DAY 2

震樂堂(出演時間 22:00~22:30)

震樂堂

震樂堂


【自己紹介】
私たちは自らを「宮廟(ミャオ)系 Nu Metal」(宮廟は台湾では、道教や民間信仰の中心となる神社仏閣のような役割を果たす場所)と位置づけています──台湾の伝統的な信仰文化と現代音楽を融合させたバンドです。震樂堂の設立の原点は、廟(寺廟)文化の音を現代音楽とぶつけ合わせ、新たな火花を生み出したいという想いから始まりました。

私たちの音楽は、台湾の廟会(ミャオフイ)で響く北管音楽を基盤に、ラップ、エレクトロ、ロックなど多様なジャンルを融合させたものです。伝統的な音を現代的なアレンジで再構築し、台湾ならではの音楽スタイルを創り出しています。

音楽、パフォーマンスの形式、ビジュアルデザインに至るまで、私たちはすべてにおいて伝統文化の文脈を丹念にリサーチしたうえで、既存の枠にとらわれず、大胆に表現方法を刷新しています。革新的な表現を通して文化の精神を伝え、より多くの人々に伝統文化の美しさを再認識してもらいたいと願っています。

震樂堂にとってライブは単なる音楽パフォーマンスではなく、「荘厳かつ魂を揺さぶる 法事(宗教儀礼)」そのものです。演奏時には臉譜(れんぷ)と呼ばれる伝統的なフェイスペイントを施し、信仰的意味を持つ衣装をまとい、台湾民間信仰の女神・九天玄女(ジョウテンゲンニョ)をステージにお招きして加護を願います。開壇、請神、調営、団拝、謝壇といった宗教儀式をライブの中に組み込み、台湾の廟会でしか見られない神聖なシーンをステージ上に再現します。

私たちの音楽を通じて、より多くの人々に台湾の廟文化が持つ独自の魅力とエネルギーを感じていただければ幸いです。

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
お誘いをいただいた瞬間、私たちは本当に信じられませんでした。
FUJI ROCKは多くの音楽人にとって夢の舞台であり、私たちにとっても遥か遠い存在でした。
その中でROOKIE A GO-GOのステージに立つ機会をいただけたことに、心から感謝し、非常に幸運だと感じています。
この機会に全力を尽くして、最も完成度が高く、最もパワフルなパフォーマンスをお届けしたいと強く思っています。

これは震樂堂にとって大切な瞬間であると同時に、台湾文化の魅力をより多くの方々に感じていただける機会にしたいと思っています。
伝統的な廟(びょう)から生まれる音や儀式、そして精神を通じて、FUJI ROCKの会場に新たな音楽のエネルギーを響かせたいのです。

日本の皆さんにお会いできるのが待ちきれません。
心を込めて、台湾からのこの音楽の祭典に、ぜひご参加ください!

震樂堂 JhenYueTang_𝟐𝟎𝟐𝟒 搖滾台中 𝐑𝐎𝐂𝐊 𝐈𝐍 𝐓𝐀𝐈𝐂𝐇𝐔𝐍𝐆

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震樂堂(@jhenyuetang) | Instagram

MURABANKU。(出演時間 23:00~23:30)

MURABANKU。

MURABANKU。

【自己紹介】
ネギシ:はじめまして、僕t
チェ:ちょっ!!。
ネギシ:・・・え、何?
チェ:・・・・・ちょっといいっすか?
ネギシ:だから、何を?
チェ:・・・ちょっと掛け声、言わせてもらってもいいっすか?
ネギシ:・・・・・。

チェ:どうも! 僕たちぃ~スチャラカコア・インストゥルメンタルバンド
みんな:MURABANKU。です
丸山:あぁ、掛け声言いたかったのね(笑)

土屋:どんな音楽をやっているかというとジャンルはスチャラカコアです!
シンジ:んー、それを具体的にいうとモンドミュージックのアップデート?
土屋:とにかく、へっぽこで楽しい!遊べる音楽を日々制作しております。
ルーツはみんなばらばらだよね。それぞれのルーツを言ってこう!

ネギシ:近代クラシックです!
丸山:ポストパンク!
シンジ:クラシック、バロックの頃かな
土屋:ディズニー、ニンテンドーです
チェ:ラクダとカッパです☆
一同:・・・・・
丸山:あまりにも素直すぎるでしょ・・・(笑)
チェ:ラテンミュージックです!
丸山:よくそんな真顔でいられるな(笑)
土屋:読者の皆さん、ちょっとすみませんね。
丸山:なんだなんだ
土屋:こんなところで話すのもなんなんだけど、丸さん、最近恋愛の調子はどうなの??
丸山:いや、ここでするなよ(笑)ナタリーやぞ(笑)

ネギシ:ちょっと全体が長いかもしれません!
土屋:おっと! 取り乱しました・・・。えっと・・・さて!! 楽曲の魅力を言ってこう!

ネギシ:どのパートを聴いても個性がある
丸山:笑っちゃうって魅力があります
シンジ:聴いててもジャンルとかよくわからないところ
土屋:へっぽこだけど、全ての音に意図がある
チェ:セオリー通りではないのですが、なぜか成り立ってるってのが魅力なんじゃないかなって思います。メロディがシンプルなんですがコードはテンションが乗りまくってる、リズムも変則的。全てにおいて一筋縄ではいかない。でも、聴いてみて“楽しい”。これって結構珍しいことやってんのかもしれないっすね。
丸山:単独インタビューじゃん(笑)。まあまあまあまあ、魅力の捉え方って人それぞれですからね
土屋:・・・なんちゅーしめかただよ!

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
土屋:今回出演が決まって、すぐ会議室を取って打ち合わせをしたんだよね
丸山:あれはハードな日だったね・・・(笑)
シンジ:なんか変な写真撮ってたよね

MURABANKU。

MURABANKU。



チェ:疲れって怖いなと思いました
土屋:その打ち合わせで今回のライブのテーマを決めたのです。“でんせつのライブ”をする
一同:おお~~~

ネギシ:輝きたいですね
丸山:そうだね、最高のお祭りにしたい
チェ:語り継がれるライブにしたいですよね──タライが落ちるとか
土屋:え、そういうこと!?
シンジ:ロックスターのように一皮剥けたいよね
土屋:とにかく、遊びたい。“楽しさ”だけで戦いたい。それで苗場の時空を曖昧にして、みんなでただ音楽に揺蕩ってみたい。

丸山:それから当日は最高のゲストミュージシャン、そして、同世代の仲間を引き連れて“チーム音楽ともだち”で僕らはFUJI ROCKに挑みます。

シンジ:レッツゴー!
一同:フジロック!
シンジ:レッツゴー!
一同:MURABANKU。!

ネギシ:失礼しました・・・

#171 MURABANKU。『青梅街道』(Studio Live)

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梅井美咲(出演時間 24:00~24:30)

梅井美咲

梅井美咲

【自己紹介】
梅井美咲と言います。ピアニストとして活動することが多いです。興味のあることは何でもやってみたいと思って日々過ごしています。

即興性のある音楽と整然と構築された音楽、私はどちらも好きなので、両方を取り入れた音楽を作りたく、試行錯誤を続けています。最近自分のディスコグラフィーを見返すと、自分の楽曲群にその様が少しずつですが反映されているように思います。7月末にアルバムも出ますので、こと細かにお話しするよりそちらを聴いていただいた方が早いのかもしれません。良ければ是非聴いてください!

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
昨年、さらささんのステージにサポートとして出演したことがきっかけで、はじめてフジロックにお邪魔しました。苗場は空気の澄んだ場所で、美味しい山の空気を沢山吸って胸いっぱいになって帰宅した事を覚えています。翌年、自分の名前で再び出演する事になるとは当時思いもしませんでしたが、私自身のパフォーマンスも、他のアーティストのみなさんのステージを観ることも、とても楽しみにしています! 精一杯頑張ります。

梅井美咲 Go around in circles(Live)

<リンク>
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DOGO(出演時間 25:00~25:30)

DOGO

DOGO

【自己紹介】
東京のDOGO(ドゴ)のボーカルの横山タケマロです。ジャンルはまだ決めてないですが、夏休みの自由研究みたいなバンドだなと思っています。ルーツはマイルス・デイビスと、クエンティン・タランティーノです。楽曲の魅力は、和声とか歌詞の、細かいところに気を配ってる(こじらせてる / 作為が染み込んでる)感じが我ながら可愛らしい芸術だなって思います。
(横山タケマロ)

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
67年のVelvet Undergroundとか「Yeezus」のツアーの時のカニエとか、そのくらいの衝撃的なライブが出来そうな予感してます。まあでも、結局は運ですね!
(横山タケマロ)

Back to the Future! - DOGO (Live at KNIFE1 '25)

<リンク>
smrtkdz.net
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加藤伎乃(出演時間 26:00~26:30)

加藤伎乃

加藤伎乃

【自己紹介】
愛知県瀬戸市出身の加藤伎乃です。

小さい頃から親がスナック通いをしていたのでついて行って人が歌っている歌などを歌っていたので根本の音楽のルーツは昭和歌謡だと思います。
その後ブラスバンドでパーカッションをしていてその頃からジャズやラテン音楽などが身近にあったのでそれらも今の楽曲性を形成していると思います。

その他だと関ジャニ∞さん(現:SUPER EIGHT)や椎名林檎さん等も好きだったのでそちらもルーツになっていると思います。

私はあまり知識がないタイプでジャンルもよく分かっていないので、自分では自分で作った音楽を“カトキノポップ”と言っています。

大体弾き語りスタイルが多くて、指弾きが多いです。
基本的には親指で弦を弾いてボディを叩く、でもスラム奏法ともスラップ奏法とも違う感じやボサノバチックな弾き方でやっています。
完全に手癖ですが、癖が酷すぎてたまに自分でも何を弾いているか分かっていない時があります。
一人の時はギターはタイトに、歌はフワフワ遊ぶのが好きです。
好きというか自然とそうなっていることが多いのに最近気が付きました。

たまにバンドも入れるのですが、その時に「これ変拍子だよ」「何拍の何拍だよ」と言われて気付くことが多いです。メンバーに感謝。

歌詞については実体験もありますが、人の話を聞いてそこで物語を作って曲にしたり(例:「TABAKO」)、電車で見かけたカッコいい人の薬指に指輪がついていてそこから妄想で不倫の歌を作ってみたり(例:「バイオレットフィズ」)してました。
昔は比喩を使うのが大好きマンでしたが、最近は日常生活のヘイトや過去のトラウマ、世間に対する思い等を昔よりも正直な言葉や言葉遊びで書くようになりました。
取り繕っても仕方がないし、それは私のやる音楽じゃないとまで思うようになりました。
良いのか悪いのかはわからないですが、また比喩使いたくなったら使います。

私の楽曲は共感性を得られにくいものが多いのですが、玄人ウケはするんじゃないのかなと思っています。

最近カトキノ名義で“Apo:ism”というユニットというかチームも組んでリリースいたしました。
こちらはエレクトロな楽曲に私の皮肉めいてるけどちょっとユニークな歌詞を乗せて歌ってます。加藤伎乃ではやりにくい表現ができるのでとても楽しいです。メンバーラブです。

ちょっと書きすぎちゃった。

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
やっと憧れのフジロックに出られます。
とても嬉しいです! 嬉しすぎて一瞬マリッジブルーみたいになりました。
初の野外フェスがフジロックなんて光栄すぎて頭が上がりません。
ありがとうございます。

私なりに私の愉快な仲間達と全力で楽しみたいと思います!

皆さんの演奏も楽しみですが、キッチンカーのご飯が楽しみです。
何食べようかな。

つけびの灯る街/加藤伎乃【MUSIC VIDEO】

<リンク>
加藤伎乃 KatoKino (@Kato_Kino_6) | X
加藤伎乃 KinoKato (@kato_kino1117) | Instagram

EMNW(出演時間 27:00~27:30)

EMNW

EMNW

【自己紹介】
私たちEMNW(えむにゅー)は2024年春結成、結城えまとめにゅの2人で活動するミクスチャーロックバンドです。2000年代初頭のラップメタルの衝動を現代的なセンスで再構築しています。私たちの楽曲は、重低音の効いたギターリフとハードヒッティングなビートに、2人の対照的なボーカルが絡むスタイルが特徴です。鋭く突き刺すような結城えまの声と、ダーティかつタフなめにゅの声がぶつかり合い、交差しながらひとつの“うねり”を作り出します。ハードでキュートでアグレッシブ。EMNWは、かわいいのにヤバい、そのギャップで喰らわせます。ライブでは2MCならではの掛け合いと熱量あるパフォーマンスで、ステージとフロアの境界線をぶち壊します。音もビジュアルも、スタイルもメッセージも、“あの時代のエネルギー”を今に蘇らせること。私たちはその想いを胸に、今の時代をブチ上げるラップメタルを鳴らし続けています。

【「ROOKIE A GO-GO」への意気込み】
EMNWの全身全霊の熱量で全員を巻き込んで、心も体もアツくなるような最高のライブにします。
FUJI ROCKで楽しみにしていることは、新しいリスナーの皆さんとの出会いです。集まってくださる皆さんに、「ここでEMNWと出会えてよかった!」と思ってもらえるよう、全力で挑みます。
ステージもフロアも関係なく全員でぶち上がる夜、覚悟しててください!
KAMASU from Japan!
ぶちかますぜ!!

Here We Go EMNW !! - EMNW【Official Music Video】

<リンク>
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kurayamisaka @kurayami_saka

【インタビュー掲載】

音楽ナタリーでフジロック「ROOKIE A GO-GO」について、清水 正太郎のメールインタビューが掲載されました

▽記事はこちら
https://t.co/aAft27vN2t https://t.co/ASFSEm9sg9

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