上段左からILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、賽 a.k.a. BADSAIKUSH(舐達麻)、SEEDA、下段左から釈迦坊主、SKY-HI、Moment Joon。

マイベストトラック2019 Vol.6 [バックナンバー]

ラッパー編

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、賽 a.k.a. BADSAIKUSH(舐達麻)、SEEDA、釈迦坊主、SKY-HI、Moment Joonが選ぶ2019年の3曲

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2020年の幕開けに合わせて音楽ナタリーでは、さまざまなアーティストに「2019年にもっとも愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を毎日更新していく。今回はラッパー編として、ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、賽 a.k.a. BADSAIKUSH(舐達麻)、SEEDA釈迦坊主SKY-HIMoment Joonが選んだ2019年の3曲を紹介する。

構成 / 三浦良純

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)

CHOUJI「ハートレスダンス」

ELIAS × MANTIS「I Shin Den Shin」

崇勲「Over Time」

俺は普段はレコードで、ジャンル問わずに音楽を買うんですが、今回はここからすぐにシェアできたらと思い、そして自分にも特に直接的な刺激を与えてくれたラッパーの3曲を選びました。日本のヒップホップの多様さにはずっとワクワクが止まらない昨今でして、この3組以外にもヤバいラッパーだらけで、俺もやってやるぜといつも思わされております。バトル全盛と言われてひさしいけれど、バトルに出ているラッパーも含めて、それぞれの街や年齢や立場から見えるその人なりの人生観を歌ってる曲、高度なラップスキルでありながら悪態には留まっていない曲が俺は好きです。

プロフィール

1971年生まれのラッパー。1997年のTHA BLUE HERB結成以来、一環して地元・札幌から独自で発信を続けてきた。2019年7月に5枚目のアルバム、その名も「THA BLUE HERB」を発表。2020年は47都道府県制覇「3周目」の達成に向けて全国を回ってライブを行っている。

TBHR [THA BLUE HERB RECORDINGS]
TBHR公式 (@tbhr_sapporaw) | Twitter

賽 a.k.a. BADSAIKUSH(舐達麻)

SASHAMARIE「Airplane Mode 001」

SASHAMARIE「go where you are loved.」

GREEN ASSASSIN DOLLAR「MOOD BEATTAPE」

weedを焚きながらリラックスできる音楽を垂れ流しにしています。

プロフィール

埼玉・熊谷発のヒップホップグループ・舐達麻のラッパー。メロウなビートに乗せてリアルなサグライフをラップするスタイルで注目を集め、2019年8月に舐達麻としてリリースしたアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」は音楽誌「MUSIC MAGAZINE」の年間ベスト企画で第1位に選出されるなど大きな話題を呼んだ。

賽 a.k.a. BADSAIKUSH (@NAMEDARUMAAz) | Twitter
賽 a.k.a. BADSAIKUSH (@badbadsai) | Instagram

SEEDA

Head「Not Alone」

seiji oda「AERO」

YNW Melly「Mama Cry」

俺のYouTube高評価リスト。
2019年リリースのものとのことで
自分のYouTubeの高評価リストから思い出して選びました。
去年の初めはLil PeepやYNW Mellyを特に聴いていたみたいです。
Shoreline Mafiaもビートとフロウが好きでたくさん聴きました。
3曲に絞るのはきつかったので、
載せてもらえるなら以下が自分の10曲です。

Shoreline Mafia「Fell in Love」
Nipsey Hussle「Racks In The Middle(feat. Roddy Ricch & Hit-Boy)」
Head「Not Alone」
Lil Tecca「Ransom」
Young M.A「No Mercy(intro)」
seiji oda「AERO」
DaBoii 「Long Run」
G-Eazy「West Coast(feat. Blueface, ALLBLACK & YG)」
YNW Melly「Mama Cry」
Lil Peep「16 Lines」

プロフィール

東京都出身のラッパー。幼少期をロンドンで過ごす。バイリンガルスタイルのキレのあるラップでストリートの詩情を切り取り、早逝した姉への思いを歌った表題曲を収録した記念碑的作品「花と雨」をはじめとして、数多くのクラシックを生み出した。現在は毎日更新のYouTube番組「ニートtokyo」を主宰するなど、楽曲以外のクリエイションの評価も高い。2020年1月にアルバム「花と雨」を原案とする同名の映画が公開された。

SEEDA (@hakuhiroyoshida) | Twitter
映画「花と雨」オフィシャルサイト

釈迦坊主

hooligan chase「Shake Junt」

BEAM 「95」

SiR「Hair Down ft. Kendrick Lamar」

・hooligan chase「Shake Junt」
彼はアメリカのトラックメーカーで、シンプルで芯の太いビートの上に人を舐めたようなユルいラップが跳ねてて聴いてて楽しくなってくるんです。
TikTokでも若者の間で人気があります。
2019年に出した「Bodyache」って音源では急にリズムがキレッキレッなラップに進化してて喰らいましたね。

・BEAM 「95」
このEPから1曲だけ選ぶのは本当に難しいことです。
1曲目(「DROP THE ROOF」)か迷いましたが、この曲を選んだ理由は
彼の繊細かつ重たい天才的なグルーヴを堪能できるから。

・SiR「Hair Down ft. Kendrick Lamar」
ケンドリックのヴァースはもちろんやばすぎて、クリエティビティが高いフロウの構成で圧倒されますがSiRの後ろノリが64分音符単位でリズム取ってるのかな?って思うくらい完璧にハマってて、止まんないです。

プロフィール

和歌山県御坊市出身、東京在住のマルチアーティスト。ラッパー、トラックメーカー、ミックスエンジニア、またあるときは映像作家としても活動している。2018年11月に1stアルバム「HEISEI」を発表。2020年1月に6曲入りの新作音源「NAGOMI」を配信リリースした。

shaka bose 釈迦坊主(@shakaboo2) | Twitter
shaka bose 釈迦坊主 (@shakaboo2) | Instagram

SKY-HI

Billie Eilish「you should see me in a crown」

SALU「RAP GAME」

YBN Cordae「Bad Idea (feat. Chance The Rapper)」

3曲……無理だよ!と思ったので、大人しくSpotifyの年間データから自曲を抜いたものを提出します。
J・コールやカニエ(・ウェスト)もそうですけど、やっぱりそういう脱トラップっていうか温かみがあるんだけど懐古主義じゃなくむしろ新しいみたいなものに強く惹かれました。
ビリー・アイリッシュに関してはコメントいらないでしょもはや……と思うので割愛します。

プロフィール

ラッパー、ソングライター、歌手など幅広く活動を行うアーティスト。2005年にAAAのメンバーとしてデビューし、同時期からSKY-HIとして都内クラブで活動をスタートさせる。2014年3月に1stアルバム「TRICKSTER」、2016年1月に2ndアルバム「カタルシス」をリリース。2017年1月に3rdアルバム「OLIVE」を発表し、5月には東京・日本武道館で単独公演を開催した。2018年12月に4thアルバム「JAPRISON」を発売。2019年9月にはSALUとのコラボレーションアルバム「Say Hello to My Minions 2」をリリースした。

SKY-HI
SKY-HI(AAA日高光啓) (@SkyHidaka) | Twitter
SKY-HI(AAA日高光啓)(@skyhidaka) | Instagram

Moment Joon

Fuji Taito「Top freestyle」

Tyler the Creator「EARFQUAKE」

Moment Joon「井口堂(IGUCHIDOU)」

Fuji Taito「Top freestyle」

直撃する歌詞。生の野望に聴者を乗せて引っ張っていく。本当のRawは勢いとかではなく歌詞のディテールであることを再確認しました。ヒップホップが持つパワーが日本でどう実現されているかのカッコいい証拠。

・Tyler the Creator「EARFQUAKE」

進化を止めないアーティスト。究極の若さとは、いつでも変われる権利、ということを教えてくれる。彼を筆頭にした同時代のアーティストたちから、ヒップホップや自分が入っているコミュニティから求められる姿ではなく、本当の自分で生きていく勇気をもらいます。

・Moment Joon「井口堂(IGUCHIDOU)」

2019年の自分、そのもの。ラッパーとして、日本で生きていく1人の人間としての主題曲。誰よりも緻密に今を生きていると誰かに証明するときの自分の答え。大阪池田井口堂グリーンハウスの25号。

プロフィール

韓国・ソウル生まれ、大阪在住の“移民者”ラッパー。テレビ朝日系「フリースタイルダンジョン」へのライブ出演やKEN THE 390、SKY-HI、韻踏合組合の楽曲への客演など幅広く活躍している。2019年7月発売の文芸誌「文藝」2019年秋季号では、4万字にわたる自伝的エッセイ「三代」を発表。2020年にニューアルバム「Passport & Garcon」のリリースを予定している。

Passport & Garcon (@MOMENT_JOON) | Twitter
Moment Joon (@momentjoon) | Instagram

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Egaitsu Hiroshi @egaonehandclapp

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