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西島秀俊、黒沢清新作のクランクアップ迎え「こんなに幸せな撮影はありません」

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「クリーピー」クランクアップ時の様子。左から西島秀俊、黒沢清。(c)2016「クリーピー」製作委員会

「クリーピー」クランクアップ時の様子。左から西島秀俊、黒沢清。(c)2016「クリーピー」製作委員会

黒沢清監督、西島秀俊主演の「クリーピー」が9月4日に埼玉県内の某大学にてクランクアップ。監督と西島ら主要キャストからコメントが到着した。

本作は前川裕の同名小説をもとにしたサスペンススリラー。ある一家の失踪事件を追う元刑事の犯罪心理学者・高倉とその妻が、引っ越し先で出会った“奇妙な隣人”に翻弄され、深い闇へと引きずり込まれていくさまを追う。脚本は黒沢と「東南角部屋二階の女」で長編監督デビューした池田千尋が共同で手がけ、原作とは異なる映画オリジナルのストーリーを展開する。西島のほかのキャストには香川照之竹内結子川口春奈東出昌大らがそろう。

8月1日にクランクインした本作。最終日には西島演じる高倉が教授として勤める大学を舞台に、高倉が講義を行うシーンや一家失踪事件の生き残りである長女・早紀を自身の研究室に招き話を聞くシーンなどの撮影が行われた。

クランクアップを迎え、黒沢は「クランクアップ数日前に撮影したラストシーンは全員の緊張感が最高に高まったシーンで俳優たちの表情がすさまじいものになっていると思います。『人間ここまで来るんだ』という限界を見せてくれて、非常にエキサイティングでした」と手応え十分の様子。そして黒沢と固い握手を交わした西島は「黒沢監督とは10年ぶりのお仕事で、非常に緊張して撮影に入りました。学べることがすごく多い現場で、改めて原点に還ったような気持ちで演じました」とコメントし、「こんなに幸せな撮影はありませんでした」と振り返った。

「クリーピー」は、2016年初夏より全国でロードショー。

黒沢清監督 コメント

毎日山場があって大変でしたが、スタッフもキャストも穏やかで協力的な方々でしたので、すべてがスムーズにいき、ほっとしています。俳優の皆さんは、すごく濃密な芝居をしてくれたなと思っています。撮影したどのシーンも印象に残っていますが、クランクアップ数日前に撮影したラストシーンは全員の緊張感が最高に高まったシーンで俳優たちの表情がすさまじいものになっていると思います。「人間ここまで来るんだ」という限界を見せてくれて、非常にエキサイティングでした。

西島秀俊 コメント

黒沢監督とは10年ぶりのお仕事で、非常に緊張して撮影に入りました。学べることがすごく多い現場で、改めて原点に還ったような気持ちで演じました。
全シーン、印象に残っています。特に香川さんと竹内さんとは別の作品でも共演していますが、黒沢組に入るとまた全然違って、監督にコントロールされた世界で、まったく新鮮な関係性を演じることができたと思っています。また監督に呼んでいただいて撮影に参加できるように今後も一生懸命努力していきたいです。本当素晴らしい体験で、こんなに幸せな撮影はありませんでした。

竹内結子 コメント

黒沢監督も主演の西島さんもとても穏やかな方で、そのお人柄があらわれるような和やかな現場でした。監督がお芝居について具体的な指示を下さるので、すべてをおあずけして飛び込みつつ、用意された道をどう進むべきか考えながら進むスリルもあり。まさかこんなに恐ろしい世界を撮っているとは信じられないくらい不要な緊張を解いて臨めた毎日だったので、未だ演じた康子のように夢を見ているかのようなフワフワとした心地です。

川口春奈 コメント

短い期間だったのですが、黒沢組の撮影は不思議な感じで面白く、撮り方や独特の空気感とか、今まで味わったことがない現場でした。すごく勉強になることばかりで、良い経験をさせていただきました。

東出昌大 コメント

大好きでずっと参加したいと思っていた黒沢組は、とても独特で、すごくプロフェッショナルで、身の引き締まる思いでした。良い現場を経験させていただきました。西島さん、香川さんと共演できたことでも、一ファンとして「うわぁ、黒沢組だ!」と密かにテンションも上がりながら、その先輩方と同じ舞台に立っているんだという強い思いを抱いて演じました。

香川照之 コメント

黒沢組は俳優にとって自由な発想と動きが許される数少ない現場なので、撮影が終わってしまった事がとても寂しいです。西島さんや竹内さんとはこれまでも共演してきましたが、やっと黒沢組で一緒になることができ、自分たちで「ああ、映画を撮っているな」と心から楽しめた、想い出に残る撮影でした。

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