5月13日から12日間にわたって開催されたカンヌ国際映画祭が現地時間24日夜に閉幕し、コンペティション部門最高賞のパルムドールはフランスの
パルムドールに輝いた「Dheepan」は、スリランカ内戦によって難民となった3人の疑似家族の物語。過去にもカンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞とグランプリの受賞経験があるオディアールは、「役者たちに感謝します。彼らがいなかったら、パルムドールはおろか映画の完成はなかったのだから」と喜びを語った。
グランプリには初監督作品で初ノミネートされた
授賞式後に行なわれた審査員団の記者会見で、審査員長のコーエン兄弟は「『Dheepan』のパルムドールは満場一致だった。このほかにも、もう1度観たくなるような作品が多く、最高の経験をさせてもらった」と語った。Twitterで寄せられた質問からは、「審査員長が2人存在するのは初めてだが、コーエン兄弟の間で意見が分かれたことは?」との問いが寄せられ、ジョエル・コーエンは「イーサンはイエスと言っているが、私はノーだ」と返答し、笑いを誘っていた。
審査員の1人であるグザヴィエ・ドランは、「この経験によってアーティストとしての自分は変わらないかもしれないが、人間として成長したと思う。前より、いい人になれたんじゃないかな」と告白したが、ジョエル・コーエンに「そんなことはないから!」と即否定され、照れ笑いしていた。
受賞作のうち「黒衣の刺客」は2015年秋、「CAROL」は2016年初春より日本公開。そのほかの作品の日本公開は未定。
第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門受賞結果
パルムドール
グランプリ
監督賞
審査員賞
男優賞
女優賞
脚本賞
マイケル・フランコ「Chronic(原題)」
カメラドール(新人監督賞)
セザール・アウグスト・アセベド「LAND AND SHADE(英題)」
短編部門パルムドール
イーライ・ダゲール「WAVES '98(原題)」
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カンヌ国際映画祭パルムドールは仏映画「Dheepan」、妻夫木聡出演作は監督賞に(映画ナタリー)http://t.co/aTLCZVsvrv